戸上隼輔の用具を徹底調査!使用ラケットとラバーの特徴を解説

卓球台の上に並べられた樊振東ALCと赤黒のラバー 卓球選手

戸上隼輔選手の最新用具は、樊振東 ALC、ディグニクス09C、ザイア03です。

これはバタフライ公式の戸上隼輔選手ページに掲載された「2026年5月21日現在」の情報です。バタフライ公式選手ページおよび公式発信を2026年9月9日に確認した範囲では、その後の用具変更は公表されていません。

戸上隼輔の2026年最新用具は?

戸上隼輔選手が2026年に使用していると公式に公表された用具は、次の組み合わせです。

使用面・種類 製品名 情報の基準日 確度
ラケット 樊振東 ALC 2026年5月21日現在 バタフライ公式選手ページ
フォア面 ディグニクス09C 2026年5月21日現在 バタフライ公式選手ページ
バック面 ザイア03 2026年5月21日現在 バタフライ公式選手ページ

結論の根拠として最も重視したのは、用具メーカー自身が選手名と基準日を明記した公式情報です。

インターネット上の用具情報は、過去のセッティングが現在も残っていたり、更新日の新旧が分かりにくかったりします。そのため、製品名だけを見比べるのではなく、「誰が、いつの用具として公表したか」まで確認することが大切です。

なお、戸上選手が使用しているラバーのスポンジ厚や、ラケットのグリップ形状は、今回確認したバタフライ公式選手ページには明記されていません。

一部の用具情報サイトではグリップを「FL」とする記載も見られますが、基準日を伴う公式情報として特定できないため、本記事では確定情報に含めません。本人と同じ仕様を再現したい場合にも、確認できない部分を推測で埋めないほうが誠実ですよね。

戸上選手は2001年8月24日生まれ、三重県出身。井村屋グループに所属する右シェーク攻撃型の選手です。

2026年9月9日時点では25歳。世界を相手に強烈な両ハンド攻撃を展開する戸上選手が、どのような考え方で現在の用具へたどり着いたのか、過去の本人発言も手がかりに見ていきましょう。


戸上隼輔の用具変更履歴は?

戸上隼輔選手の用具は、ラケットもラバーも段階的に変化してきました。

ただし、すべての変更時期や変更理由が本人から説明されているわけではありません。公式に確認できる情報と、用具の性能から読み取れる筆者の考察を分けて整理します。

確認時期 ラケット フォア面 バック面 確認根拠
2019年まで 張継科 ZLC テナジー05ハード 詳細不明 2020年10月26日公開の本人インタビュー
2020年10月 張継科 ALC テナジー05ハード ディグニクス80 バタフライ「卓球レポート」本人インタビュー
2026年5月21日現在 樊振東 ALC ディグニクス09C ザイア03 バタフライ公式選手ページ

ここでは、出典の基準日や記事名を特定できない情報を無理に表へ加えていません。

過去の用具を調べるときは、「大会で実際に使った用具」「メーカーが登録した用具」「一定期間使用した用具」が混在することがあります。用具変更の流れを正確に追うには、本人インタビューや日付入りのメーカー情報を優先する必要があります。

張継科 ZLCから張継科 ALCへ変更した理由

戸上選手が用具について詳しく語った一次資料が、バタフライのウェブメディア「卓球レポート」で2020年10月26日に公開されたインタビューです。

戸上選手は2019年まで張継科 ZLCを使用していました。上からたたくようなボールを出せる一方、球筋が直線的になりやすく、球持ちの面にも課題を感じていたことを明かしています。

そこで張継科 ALCへ変更すると、ボールが弧線を描きやすくなり、安定性や回転量が増したそうです。深くて勢いのあるボールも出しやすくなったと説明していました。

「速いラケットだから選ぶ」という単純な話ではありません。

戸上選手が求めていたのは、持ち前の強いスイングを生かしながら、ネットを越えて相手コートの深い位置へ収められる軌道です。威力と安定性のどちらも落とさないための変更だったことが分かります。

フォア面では硬めのラバーを継続

2020年の本人インタビューで確認できるフォアラバーは、テナジー05ハードです。2026年5月21日現在はディグニクス09Cへ替わっています。

テナジー05ハードのスポンジ硬度は43、ディグニクス09Cは44です。製品は変わっても、強いインパクトに応える硬めのラバーをフォア面に選ぶ方向性は共通しています。

一方、シートの性格には大きな違いがあります。ディグニクス09Cは粘着性シートを採用し、回転量や弧線を重視したラバーです。

戸上選手本人は、ディグニクス09Cへ替えた理由を今回確認した公式資料では説明していません。そのため、「カウンターを安定させるために変更した」といった断定はできません。

ただ、過去に本人がラケット選びで弧線や回転量を重視していたことを考えると、現在のフォアラバーにも、強打の速さだけでなく回転による収まりを求めている可能性はあるでしょう。これは製品特性と過去の発言を結びつけた筆者の考察です。

バック面はディグニクス80からザイア03へ

2020年10月時点のバックラバーはディグニクス80でした。現在はザイア03が掲載されています。

戸上選手は、以前はバック側へ深くツッツキされたときのミスを課題に感じていたそうです。ディグニクス80へ変更すると回転をかけやすく、ボールが上へ出るため、ツッツキ打ちのミスが減ったと語っています。

ロングボールに対するバックハンドドライブでも、球持ちがよく、連打を自分で制御しやすいと感じていたようです。

この本人発言から分かるのは、戸上選手がバック面に求めていたものが、単純な球速だけではなかったことです。回転をかけて持ち上げる力、球持ち、連打の安定性を重視していました。

現在のザイア03を選んだ理由は公表されていません。それでも、短いスイングで速度と回転を生み出すザイア03の設計は、バック側から受け身にならず連続攻撃したい選手の方向性と重なります。


使用ラケット「樊振東 ALC」とは?

現在のラケットとして掲載されている樊振東 ALCは、木材5枚とアリレートカーボン2枚で構成された攻撃用シェークラケットです。

バタフライ公式製品ページで公表されている主な仕様を整理しました。

項目 樊振東 ALCの公表仕様
ブレード構成 木材5枚合板+アリレートカーボン2枚
ブレード厚 5.8mm
ブレードサイズ 157×150mm
平均重量 87g
反発特性 11.8
振動特性 10.3
発売日 2022年9月1日

アリレートカーボンは、カーボンの反発力とアリレート繊維のしなやかさを組み合わせた特殊素材です。速いボールを出すだけでなく、打球感やコントロールとのバランスを取る狙いがあります。

樊振東 ALCは、戸上選手が以前使用していた張継科 ALCと同じく、木材5枚とアリレートカーボン2枚の構成です。

商品名は変わりましたが、ZLC系からALC系へ変更した際に本人が評価していた「弧線」「回転量」「安定性」という方向は保たれているように見えます。

私には、これが流行の新製品へ単純に乗り換えた選択とは思えませんでした。

全身を使って豪快に振り抜ける戸上選手だからこそ、ラケットには最大速度だけでなく、強く打ったボールを何度でも台へ収められる再現性が必要なのでしょう。過去に確かめたALC系の感覚を現在まで育てている、と考えると用具の変遷が一本の線でつながります。

樊振東 SUPER ALCとの違いは?

購入時に注意したいのが、樊振東 ALCと樊振東 SUPER ALCは別製品であることです。

戸上選手の公式使用用具として掲載されているのは、通常の樊振東 ALCです。「SUPER」の付くモデルではありません。

項目 樊振東 ALC 樊振東 SUPER ALC
ブレード厚 5.8mm 5.7mm
反発特性 11.8 12.1
振動特性 10.3 10.1
特殊素材 アリレートカーボン スーパーアリレートカーボン

SUPER ALCのほうがメーカー公表値上の反発特性は高くなっています。しかし、数値が高い製品ほど、すべての選手に適しているわけではありません。

用具を選ぶときは、ボールの速さだけでなく、回転のかけやすさや台上での収まり、ブロック時の安定感まで比べる必要があります。戸上選手と同じラケットを探す場合は、商品名の「SUPER」の有無まで確かめてくださいね。


フォアのディグニクス09C、バックのザイア03とは?

戸上選手の現在のラバーは、フォア面とバック面で同じ硬度44ながら、異なる性格を持っています。

項目 ディグニクス09C ザイア03
使用面 フォア バック
タイプ 粘着性ハイテンション裏ラバー ハイテンション裏ラバー
スピード 79 88
スピン 96 100
弧線 96 96
スポンジ硬度 44 44
市販の厚さ 2.1mm、1.9mm 2.7mm、2.5mm
発売日 2020年4月1日 2025年10月1日

表の数値と厚さはバタフライ公式製品ページの公表値です。戸上選手本人が使用しているスポンジ厚は、公式選手ページでは明らかにされていません。

ディグニクス09Cは回転と弧線が特徴

ディグニクス09Cは、粘着性シートと硬めのスプリング スポンジXを組み合わせたラバーです。

粘着性ラバーはボールを表面で捉えやすく、サーブ、ツッツキ、ループドライブなどで強い回転を生み出しやすい特徴があります。相手のボールへ自分の回転を加えるカウンターにも向いた性格です。

その一方で、ラバーが何もしなくても勝手に飛んでくれるというタイプではありません。十分なスイング速度と正確な打球があってこそ、高い性能を引き出しやすくなります。

戸上選手のフォアハンドは、下半身から生み出した力を上半身へ伝え、前方へ鋭く振り抜くのが魅力です。そのインパクトの強さは、硬いスポンジを働かせるうえで大きな武器になると考えられます。

ザイア03はバックの速い展開を支える

ザイア03は、低いツブを密集させた「リコシート」とスプリング スポンジXを組み合わせたラバーです。

バックハンドはフォアハンドほど大きな助走を取れません。体の前にある限られた空間で、短い動作から回転と速度を作る必要があります。

ザイア03の公表性能を見ると、速い打球点で相手のボールを捉え、バック対バックから先手を取る攻撃と結びつきやすい製品だと考えられます。

ただし、性能値はメーカー独自の基準です。ディグニクス09Cの「スピード79」とザイア03の「スピード88」だけを見て、試合で出る球速が必ずその順になると考えることはできません。

ラケットとの組み合わせ、スイング、打球点、ボールへの当て方によって、実際の球質は変わります。数字は用具の性格を知る手がかりとして見るのがよいでしょう。

※画像はAIによるイメージ

用具変遷から見える戸上隼輔の選択基準とは?

戸上隼輔選手の用具選びには、攻撃力の最大値と、同じ攻撃を繰り返せる再現性を両立させるという軸があるように見えます。

これは現在の用具について本人が明言した言葉ではなく、2020年のインタビューと2026年の公式用具情報を照らし合わせた筆者の見方です。

ラケットは張継科 ZLCから張継科 ALCへ替えたことで、直線的な球筋だけでなく、弧線、回転量、深さ、安定性を得ようとしていました。その後の樊振東 ALCも、同じALC系の合板構成です。

フォア面では、テナジー05ハードから粘着性のディグニクス09Cへ変化しました。硬いスポンジへ強く働きかける方向を保ちながら、回転と弧線の要素を加えたように読み取れます。

バック面については、戸上選手自身がディグニクス80の球持ちや回転のかけやすさ、連打の制御性を評価していました。現在のザイア03は別の製品ですが、短いスイングから攻撃し続ける現代的なバックハンドに対応する選択と考えられます。

つまり、変更の流れは次のように整理できます。

  • ラケット:直線的な威力だけでなく、弧線と安定性を重視
  • フォア面:硬さを生かした強打に、粘着性による回転性能を追加
  • バック面:球持ちと連打の安定を土台に、早い展開での攻撃力を追求

ここに、戸上選手らしさがよく表れているのではないでしょうか。

強く打てる選手がさらに上を目指すとき、必要なのは一球の派手さだけではありません。厳しい体勢でも回転をかけ、相手の強打を受けても次の攻撃へつなぎ、競った場面で同じ球質を再現する力が求められます。

用具は選手の弱点を魔法のように消すものではありません。しかし、自分の課題を把握し、その課題に合う性能を選ぶことで、練習してきた技術を試合で発揮しやすくしてくれます。

戸上選手の用具変更から私が感じるのは、豪快さの裏にある丁寧さです。思い切りのよい攻撃が注目される選手ですが、その土台には弧線、球持ち、回転量、安定性を一つずつ確かめる繊細な感覚があるのでしょう。


戸上隼輔と同じ用具が向く人は?

戸上隼輔選手と同じ用具は市販されていますが、初心者が最初から扱いやすい組み合わせとは言いにくいでしょう。

樊振東 ALCは十分な反発力を持つ特殊素材ラケットです。両面のラバーもスポンジ硬度44で、強いインパクトによって性能を引き出す設計になっています。

特に両面へ硬く厚いラバーを貼ると、完成したラケットが重くなる可能性があります。重量が増えるほど球威を出しやすい場合がある一方、バックへの切り返しや細かな台上処理では扱いにくさを感じることもあります。

同じ用具を検討するなら、試打で次の点を確認すると安心です。

  • 強打だけでなく、軽く合わせるボールも安定して入るか
  • サーブやレシーブで回転をコントロールできるか
  • バックへの切り返しが遅れない重さか
  • ツッツキやストップを短く収められるか
  • 練習後半でも無理のないフォームで振り切れるか

気持ちよく決まった一球だけで判断せず、試合で多く使うレシーブ、ブロック、ツッツキ、つなぎのドライブまで試すことが重要です。

初中級者の場合は、ラケットと両面ラバーを同時に替えず、一つずつ試す方法もあります。一度にすべてを変更すると、飛び方や打球感が変わった原因を見分けにくくなるためです。

また、公式に公表されていないスポンジ厚まで戸上選手と同じにしようとする必要はありません。自分の筋力やスイング、現在の課題に合わせて選ぶほうが、長く使える一本になります。

憧れの選手と同じ用具を持つと、練習への気持ちも高まりますよね。

ただし、戸上選手のボールを作っているのは用具だけではなく、鍛えた体、正確な打球点、状況判断、積み重ねてきたフォームです。同じ製品を「完成形」と捉えるより、戸上選手の技術や用具選びを研究する入り口として楽しむのがよいのではないかしら。


まとめ

戸上隼輔選手の用具について、2026年9月9日に公式情報を確認した結果は次のとおりです。

  • 最新ラケットは樊振東 ALC
  • フォアラバーはディグニクス09C
  • バックラバーはザイア03
  • 情報の基準日は2026年5月21日現在
  • スポンジ厚とグリップ形状は公式選手ページに記載なし

過去の本人インタビューでは、ラケットに弧線、回転量、深さ、安定性を求め、バックラバーでは球持ちと連打の制御性を重視していたことが分かりました。

現在のセッティングも、戸上選手の豪快な攻撃をさらに速くするだけではなく、回転をかけて安定させ、世界の高速ラリーで攻め続けるための構成に見えます。

用具名が変わっても、威力と再現性を両立させようとする選択基準はつながっています。戸上選手の思い切りのよいプレーを支えているのは、こうした細やかな試行錯誤なのだと私は感じました。


よくある質問

戸上隼輔選手の2026年最新ラケットは何ですか?

バタフライ公式選手ページの2026年5月21日現在の情報では、樊振東 ALCです。樊振東 SUPER ALCとは異なる製品なので、購入時は名称を確認してください。

戸上隼輔選手のフォア・バックラバーは何ですか?

フォア面はディグニクス09C、バック面はザイア03です。ただし、本人が使用するスポンジ厚は公式選手ページに掲載されていません。

戸上隼輔選手がラケットをALC系へ替えた理由は?

戸上選手は2020年10月26日公開のバタフライ「卓球レポート」で、張継科 ZLCから張継科 ALCへ替えたことにより、弧線、安定性、回転量が増し、深いボールを出しやすくなったと説明しています。


参照資料

  • バタフライ公式サイト「戸上隼輔(日本)|契約選手」使用用具欄、2026年5月21日現在、2026年9月9日確認
  • バタフライ「卓球レポート」戸上隼輔選手の用具に関するインタビュー、2020年10月26日公開
  • バタフライ公式製品ページ「樊振東 ALC」、2026年9月9日確認
  • バタフライ公式製品ページ「樊振東 SUPER ALC」、2026年9月9日確認
  • バタフライ公式製品ページ「ディグニクス09C」、2026年9月9日確認
  • バタフライ公式製品ページ「ザイア03」、2026年9月9日確認

執筆:春野滋(エンタメ&スポーツ愛好家ライター)

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