藤原大祐さんは『ちはやふる-めぐり-』で、瑞沢高校2年生の折江懸心役。高校生ナンバーワンの実力を持ち、次期名人と目される選手を演じました。
注目したいのは、その「最強」の設定だけではありません。藤原さんは競技かるたを本格的に練習し、第5話、第8話、第9話と物語が進むにつれて、懸心自身も「個人の強さ」から「仲間を強くする力」へ視野を広げていきます。
藤原大祐は『ちはやふる-めぐり-』で何役?折江懸心とは
藤原大祐さんが演じたのは、瑞沢高校競技かるた部に所属する高校2年生・折江懸心(おりえ・けんしん)です。
日本テレビの公式相関図では、高校生ナンバーワンの実力を持ち、次期名人と目されている人物として紹介されています。
基本情報をまとめると、次の通りです。
- 役名:折江懸心(おりえ・けんしん)
- 演者:藤原大祐
- 学年:高校2年生
- 所属:瑞沢高校競技かるた部
- 実力:高校生ナンバーワン
- 評価:次期名人と目される存在
- 作品:日本テレビ系『ちはやふる-めぐり-』
ここでいう「次期名人」は、将来の名人就任が決まっているという意味ではありません。それほど高い実力と将来性を評価されている高校生という位置付けです。
『ちはやふる-めぐり-』は2025年7月にスタートし、2016年と2018年に公開された実写映画3部作から10年後の世界を描くオリジナルストーリーです。
映画版で綾瀬千早たちが青春を過ごした瑞沢高校。その次世代に「高校生ナンバーワン」と評される懸心がいるという設定だけでも、10年間の時間の流れを感じますよね。
折江懸心はなぜ「高校生最強」と分かる?
懸心の実力は、本人の紹介だけでなく、ライバルたちとの位置関係からも分かります。
たとえば北央学園の奥山翔(大西利空さん)は、公式相関図で懸心に次ぐ実力を持つ高校生として位置付けられています。
つまり懸心は、単に「強い」と説明されるキャラクターではなく、ほかの高校生の実力を示すときの基準になる存在なのですね。
この設定は、その後の白野風希(齋藤潤さん)との関係を考えるうえでも重要です。
最初から頂点に近い懸心を置くことで、ほかの高校生がどこまで成長したのかを、視聴者にも分かりやすく見せられるからです。
藤原大祐は折江懸心をどう役作りした?茶室でもかるたを練習
藤原大祐さんは、「高校生ナンバーワン」に見える折江懸心を成立させるため、競技かるたそのものを本格的に練習しました。
ドラマの会見では、最初に台本から思い描いていた懸心と、監督やプロデューサーらと話し合った末に出来上がった人物像には変化があったことを明かしています。
大きな課題になったのが、「高校生最強の選手」を映像の中でどう説得力のある人物として見せるかという点でした。
肩書だけが「ナンバーワン」でも、試合になった途端に動きが不自然では、視聴者は強さを感じにくいですよね。
競技かるたでは、札を払う速さだけでなく、構えや試合中の落ち着きなども選手の印象を作ります。藤原さんも、懸心がかるたに精通していることを細かな所作から伝えられるよう役作りを重ねました。
そのために競技かるたを学び、茶室を借りて練習することもあり、毎日のように札と向き合ったと語っています。
私は、この準備を知ってから見ると、懸心の「高校生ナンバーワン」という設定の受け止め方が少し変わるように感じます。
強い人物を表情やセリフだけで演じるのではなく、実際に競技を練習して身体の動きから近づこうとした。ここに藤原さんの役への向き合い方が表れていますね。
関東第一高校の競技かるた部とも継続的に練習
藤原さんは一人で練習しただけではありません。
撮影に協力した関東第一高校の競技かるた部とも、毎週のように練習していたとイベントで振り返っています。
関東第一高校は『ちはやふる-めぐり-』の撮影に競技かるた部が協力したことを公表。2025年7月3日には同校で第1話の試写会も行われ、藤原さんのほか、當真あみさん、原菜乃華さん、齋藤潤さん、上白石萌音さんらが参加しました。
競技経験者と繰り返し札を囲んだ経験は、「強そうに見せる」という演技だけでは得にくい感覚を身につける機会になったと考えられます。
もちろん、練習量だけで演技の良し悪しが決まるわけではありません。
それでも、高校生ナンバーワンという役柄と、藤原さん自身が重ねた競技練習がきちんと結び付いている点は、折江懸心役を知るうえで外せないエピソードでしょう。
折江懸心はどれほど強い?第5話・第8話・第9話で分かる変化
折江懸心の人物像は、第5話=風希の成長を測る基準、第8話=めぐるが越える壁、第9話=懸心自身が学ぶ側という3段階で見ると、とても分かりやすくなります。
「最強の高校生」がずっと同じ位置にいるのではなく、物語とともに役割が変わっていくのです。
第5話|白野風希が「懸心と同じ速さ」に
第5話では、全国大会東京都予選が始まります。
梅園高校が試合をする中、白野風希が払った札と、別の場所から飛んできた札がぶつかります。その札を飛ばした選手が、瑞沢高校の折江懸心でした。
日本テレビの第5話公式ストーリーでは、高校生No.1の懸心と同じ速さで札を取った風希の成長に大江奏が驚き、その後、風希と懸心が互いを強く意識する展開が描かれます。
ここで懸心は、自分の強さを披露するだけの存在ではありません。
「懸心と同じ速さ」という比較によって、風希がどれほど成長したのかを示す物差しになっています。
高校生最強という設定を、ほかの登場人物の成長にも利用しているところが面白いですよね。
第8話|藍沢めぐるが瑞沢のエース・懸心と直接対決
2025年8月27日放送の第8話では、懸心がさらに大きな壁として登場します。
東京都予選1回戦で、藍沢めぐる(當真あみさん)たち梅園高校が王者・瑞沢高校と激突。めぐるの対戦相手になったのが、瑞沢のエース・折江懸心でした。
実力差では瑞沢が優勢とみられる中、梅園はオーダーを工夫して勝機を探ります。
ここで懸心は、設定上の「高校生ナンバーワン」から、主人公たちが実際の試合で越えなければならない壁へと変わります。
プロフィール欄に「最強」と書いてあるだけの場合と、主人公が畳の上で真正面から向き合う場合とでは、強さの伝わり方がまったく違いますよね。

第9話|綿谷新から学び「個人の強さ」の先へ
第9話では、懸心自身が学ぶ側へ回ります。
東京都予選で王者・瑞沢は優勝を逃し、敗者復活戦を経て最終予選へ。追い込まれた瑞沢のエース・懸心は、さらに強くなるため、現名人の綿谷新(新田真剣佑さん)に指導を求めます。
ところが新から示された課題は、懸心個人の札取りの技術だけではありません。
日本テレビの第9話公式ストーリーでは、個人として強いだけでなく、団体戦で本当に怖い存在になるためには、仲間まで強くしていくことが必要だという趣旨の助言が描かれています。
懸心はすでに高校生ナンバーワンです。
それでも「完成」ではなかった。ここで初めて、自分一人が勝つ強さと、チームを勝たせる強さは同じではないという課題が浮かび上がります。
第5話では他人の成長を測る「基準」、第8話では主人公の前に立つ「壁」、そして第9話では自ら答えを探す「選手」。
3話を通して懸心の立ち位置そのものが変化していると見ると、この役が単なる最強キャラクターではないことがよく分かります。
「次期名人」折江懸心と綿谷新の関係が意味するものとは?
第9話で懸心を導くのが綿谷新であることには、『ちはやふる』シリーズならではの意味があります。
ドラマの時代では新はすでに現名人。一方、懸心は公式設定で「次期名人と目されている」高校生です。
つまり、現在の名人と、次世代の名人候補として期待される高校生が直接向き合う構図なのですね。
映画シリーズでは、新自身も高校生として頂点を追う若者でした。
その新が10年後の世界では、次の世代へ強さを伝える立場になっています。
さらに第9話では、白野風希が瑞沢OBの真島太一(野村周平さん)から特訓を受ける一方、懸心は新から学びます。
かつての太一と新を知っている視聴者なら、新しい高校生たちへ競技への情熱が受け渡されていく構図に、映画版とのつながりを感じるのではないでしょうか。
ここで大切なのは、新世代が旧世代をそのまま再現しているわけではないことです。
懸心には懸心の課題があり、風希には風希の成長があります。
前の世代が積み上げたものを受け取りながら、新しい選手が自分たちの物語を作る。その構造こそ、『ちはやふる-めぐり-』というタイトルにも重なる魅力だと筆者は感じます。
藤原大祐にとって『ちはやふる』出演はなぜ特別だった?
藤原大祐さんは、出演する前から『ちはやふる』に思い入れを持っていました。
中学生の頃に実写映画『ちはやふる』を見て夢中になった世代で、作品の影響によって学校へ行くことまで楽しみになり、日常を少し物語のように感じた記憶があることを振り返っています。
その作品から10年後を描くドラマに、今度は俳優として参加することになったのです。
しかも演じるのは、映画版の中心人物たちと縁の深い瑞沢高校に所属する、次世代のエース。
中学生時代に映画版を見る→俳優となって続編世界へ参加する→高校生ナンバーワンの難役を任される→競技かるたを本格的に練習するという流れで見ると、藤原さんにとって印象深い出演作になったことがうかがえます。
ただし、本人が明言していない感情まで「こう感じたはず」と決めつけることはできません。
それでも、作品への思いを本人が語り、さらに役のために継続的な競技練習を行ったという事実からは、『ちはやふる-めぐり-』へ丁寧に向き合った姿勢が伝わってきますね。
藤原大祐の折江懸心役をどう見る?役作りと成長を考察
ここからは、劇中の描写と藤原大祐さんの役作りを踏まえた筆者の考察です。
折江懸心役で興味深いのは、「弱い高校生が努力して強くなる」という分かりやすい成長物語ではないところだと考えます。
登場した時点ですでに高校生ナンバーワン。
だからこそ物語は、懸心をもっと強い誰かに勝たせるだけではなく、「そもそも強さとは何なのか」という次の課題へ進ませることができました。
第5話では、懸心の速さによって風希の成長が可視化されました。
第8話では、瑞沢のエースとしてめぐるの前に立ちはだかりました。
そして第9話になると、今度は懸心自身が新に教えを求めます。
この「測る基準→越えるべき壁→学ぶ側」という変化が、折江懸心というキャラクターの面白さではないでしょうか。
「最強なのに未完成」が折江懸心の魅力
「高校生ナンバーワン」「次期名人」と聞くと、何でもできる完成された天才を想像しやすいものです。
しかし懸心には、団体戦で仲間をどう生かすのかという課題が残されていました。
これはスポーツや競技を描く青春作品として、とても興味深い視点です。
技術や速さで上位に立っても、チームの中で求められる力はそれだけではない。自分の強さを周囲へどう還元するのかという別の成長軸が生まれます。
藤原さんの役作りとも、ここがつながって見えます。
藤原さんはまず、本当に強い選手に見えるために競技そのものを学びました。その土台があるからこそ、視聴者は「最強の懸心」を出発点として受け止め、その人物が新たな課題に直面する変化を追いやすくなります。
演技を見る際も、札を取る瞬間だけではなく、風希を意識する場面、めぐると対峙する場面、新から学ぶ場面を順番に追うと、懸心の役割の変化がより見えやすいでしょう。
風希との関係は「次世代」の物語を象徴する
もう一つ注目したいのが、白野風希との関係です。
第5話では、風希が懸心と同じ速さで札を取ったことから、互いを意識する流れが生まれます。
その後、第9話では風希が真島太一から、懸心が綿谷新から学ぶという構図になります。
映画版を知る人には懐かしさがありながら、物語の中心にいるのはあくまで新しい高校生たちです。
過去の人気人物を登場させるだけではなく、旧世代が培った経験を新世代の成長へつなげる役割を持たせているところに、『ちはやふる-めぐり-』らしさがあります。
その中で折江懸心は、映画版の瑞沢を受け継ぐ存在であると同時に、風希たちと新しいライバル関係を築いていく人物でもあるのですね。
藤原大祐『ちはやふる-めぐり-』折江懸心役のまとめ
藤原大祐さんが『ちはやふる-めぐり-』で演じたのは、瑞沢高校競技かるた部2年生の折江懸心です。
公式設定では高校生ナンバーワンの実力を持ち、次期名人と目される存在。劇中でも、その強さは物語を動かす重要な基準になりました。
藤原さん自身も「高校生ナンバーワン」を映像で成立させるため、競技かるたを本格的に学び、茶室を借りて練習。撮影に協力した関東第一高校の競技かるた部とも継続的に練習を重ねています。
そして懸心の役割は、第5話では風希の成長を測る基準、第8話ではめぐるが挑む壁、第9話では綿谷新から新しい強さを学ぶ選手へと変化しました。
折江懸心は「高校生最強」でありながら、まだ成長できる高校生です。
個人として勝つ力だけでなく、仲間を強くし、チームとして戦う力へ視野を広げていく。その過程まで含めて見ると、「次期名人」という華やかな肩書だけでは分からない人物像が浮かんできます。
中学生時代に映画版『ちはやふる』に夢中になった藤原さんが、10年後の瑞沢を担う高校生として作品世界へ加わったことも印象的ですね。
役柄の設定、実際の競技練習、そして劇中で描かれる成長。この3つを重ねて見ることで、藤原大祐さんの折江懸心役をより深く楽しめるのではないでしょうか。
よくある質問
藤原大祐は『ちはやふる』で何役ですか?
藤原大祐さんは『ちはやふる-めぐり-』で、折江懸心(おりえ・けんしん)役を演じました。
瑞沢高校競技かるた部の高校2年生で、高校生ナンバーワンの実力を持ち、次期名人と目されている選手です。
藤原大祐は折江懸心役のために競技かるたを練習した?
はい。藤原さんは高校生ナンバーワンの懸心を説得力ある人物として演じるため、競技かるたを学び、茶室を借りて練習することもあったと明かしています。
さらに、撮影に協力した関東第一高校の競技かるた部とも毎週のように練習したと振り返っています。
折江懸心の注目回は何話ですか?
役柄と成長をつかみやすいのは、第5話、第8話、第9話です。
第5話では白野風希とのライバル関係につながる出来事、第8話では藍沢めぐるとの直接対決、第9話では現名人・綿谷新から学び、個人の強さだけではない課題へ向き合う姿が描かれます。
春野滋


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