稲垣来泉さんが2026年版『GTO』で演じた伊藤結は、私立誠進学園1年B組を引っ張る活発な生徒で、第2話ではマスゲーム部を作る夢と葛藤が中心に描かれました。
約33センチの断髪や発声方法の変更まで行った役作りにも、子役時代とは違う高校生・伊藤結を表現しようとする工夫が詰まっています。
稲垣来泉の『GTO』伊藤結役とは?1年B組を引っ張る活発な生徒
稲垣来泉さんは、2026年7月20日から9月28日までカンテレ・フジテレビ系で放送された連続ドラマ『GTO』で、私立誠進学園1年B組の伊藤結(いとう・ゆう)役を演じました。
反町隆史さん演じる鬼塚英吉が担任を務める1年B組には28人の生徒がおり、伊藤結はその中でも活発で元気があり、クラスを引っ張っていく存在として描かれています。
稲垣さん自身も、結について「語尾が強い」「声が大きい」「相手にズバッと切り込む」といった点が、それまで演じてきた人物とは違ったと振り返っています。
つまり、ただ明るく元気な女子高校生というだけではないのですね。
自分の考えを相手へ強く届けられる一方、周囲からどう見られるかには人一倍揺れてしまう。
この外向きの強さと内側の繊細さの両方を持っていることが、伊藤結を理解する大切なポイントです。
そして、その二面性が最もはっきり描かれたのが、2026年7月27日放送の第2話でした。
第2話では伊藤結が物語の中心人物に
第2話で鬼塚は、早くも教師として窮地に立たされます。
私立誠進学園では生徒が教師を評価する仕組みがあり、型破りな鬼塚には1年B組の生徒たちから低評価が続出。
教頭の中丸浩司(近藤芳正さん)から、1週間後までに高評価を一人でも増やせなければ解雇という条件を突きつけられます。
そんな鬼塚へ声をかけたのが伊藤結でした。
結は「自分の頼みを聞いてくれたら高評価をつける」という形で鬼塚と交渉し、自分が作りたい「マスゲーム部」の創部に協力してほしいと持ちかけます。
入部希望者が簡単には集まりそうにないため、ホームルームで鬼塚に一芝居打ってもらおうと考えたのです。
ここだけを見ると、結はなかなかしたたかですよね。
鬼塚が高評価を欲しがっている状況を見抜き、自分の夢を実現するために交渉材料として使っている。
これまで稲垣さんが演じてきた子ども役とは違う、自分から物語を動かす高校生としての性格がよく表れています。
片山健太がマスゲーム部の部長に名乗りを上げる
翌朝、鬼塚が結との約束どおりホームルームでマスゲーム部について話すと、片山健太(森本陸斗さん)が部長をやると名乗りを上げます。
健太は第1話で不登校から学校へ戻った生徒です。
第1話では鬼塚に背中を押された健太が、第2話では結の夢を支える側へ回る。このつながりも見逃せません。
『GTO』では毎回の生徒の問題が完全に独立しているのではなく、前の回で救われた生徒が、次は別の誰かに手を差し伸べるという関係が生まれているのですね。
筆者としては、ここが伊藤結の第2話を単なる「部活を作る話」にしていないポイントだと感じます。
結は鬼塚との関係だけで変わるのではありません。
健太やクラスメートとの関係を通して、「周囲にどう見られるか」と「自分が本当にやりたいこと」の間で揺れていくのです。
『GTO』第2話で伊藤結に何が起きた?退学危機から教室へ戻るまで
第2話の伊藤結は、マスゲーム部を作る夢を周囲に打ち明けたものの、思うように受け入れてもらえず、ついには退学を決意するほど追い詰められます。
ここまで見ると、最初に登場した「活発で強気な結」とはずいぶん印象が変わりますよね。
実はこの変化こそ、稲垣来泉さん自身が第2話で注目してほしいと語っていた部分でした。
マスゲームをやりたいのに周囲の目が怖い
結はマスゲームへの熱い思いを持っていました。
ところが、その気持ちを教室で明かしてもクラスメートの反応は思うようなものではなく、さらに男子生徒からからかわれる出来事も起こります。
「やりたい」という気持ちは本物。
でも、周囲から浮いたり、嫌われたり、笑われたりするのは怖い。
この葛藤は、とても現代的ではないでしょうか。
スマートフォンやSNSなどを通じて他人の反応が数字や言葉として見えやすくなった時代だからこそ、「自分がどうしたいか」以上に「周囲からどう評価されるか」が気になってしまうことがあります。
2026年版『GTO』では教師にも生徒からの評価が突きつけられますが、第2話では結自身もまた、他人からの“評価”に苦しむ側として描かれているのです。
私はここに、第2話の巧みな構造があると感じました。
鬼塚は「低評価」を恐れて結との取引に乗り、結もまた「嫌われたくない」「バカにされたくない」という気持ちに追い詰められる。
教師と生徒の立場は違っても、二人とも他人の評価に振り回されているのですね。
伊藤結は退学届まで提出する
傷ついた結は、ついに学校を辞める決断をします。
退学届を提出し、クラスメートにも退学することを伝えますが、期待したような反応は得られません。
活発で、強い言葉を使い、クラスを引っ張っているように見えた結。
そんな彼女が実は「みんなからどう思われているのか」をとても気にしていたことが、ここで一気に表へ出てきます。
強く見える人が、必ずしも心まで強いわけではない。
むしろ周囲へ積極的に働きかける人物だからこそ、反応が返ってこなかったときの孤独も大きいのかもしれません。
稲垣さんが結を単純な「元気キャラ」として演じなかった理由も、この展開を見るとよく分かります。
鬼塚と健太が結を引き止める
学校を去ろうとする結の前で、健太はマスゲームの練習を続けます。
そして鬼塚も、ここで結に真正面から向き合います。
鬼塚が伝えたのは、これまで一生懸命やってきた自分自身まで「リセット」してはいけない、ということでした。
この場面を経て、結は退学を思いとどまります。
さらに物語の終盤では教室へ戻り、自分自身の言葉でクラスメートへ思いを伝えるところまで描かれました。
ここが伊藤結という役の最大の変化でしょう。
第2話序盤の結も、確かに言葉の強い女の子です。
けれど、その強い言葉の裏には「みんなに受け入れてほしい」という不安がありました。
一度は周囲の反応に耐えられず逃げようとした結が、最後にはもう一度教室へ戻り、自分の気持ちを自分の言葉で伝える。
「声が大きい」ことと「本音を言える」ことは、実は同じではなかった。
私はここが、第2話で描かれた伊藤結の成長を読み解くうえで、とても大切な違いだと思います。

稲垣来泉はなぜ髪を33センチ切った?伊藤結への役作り
伊藤結役で大きな注目を集めたのが、稲垣来泉さんの約33センチのヘアカットです。
稲垣さんは『GTO』出演にあたり、ロングヘアを約33センチ切って撮影に臨みました。
ここで大切なのは「33センチ」という数字だけではありません。
髪を短くした背景には、伊藤結の活発でエネルギーのある人物像を外見からも表現するという役作りがありました。
単なるイメージチェンジではなく、役を理解したうえで外見へ落とし込んだ変化だったわけですね。
役作りは髪型だけではなく「声」にも及んだ
さらに重要なのが、稲垣さんが伊藤結を演じるために発声そのものを変えたことです。
結は語尾が強く、声も大きく、相手へズバッと切り込むタイプ。
稲垣さんにとって、これまであまり経験してこなかった人物像でした。
そのため撮影では、大きく分かりやすい表現を心がけ、お腹から声を出すことも意識したと明かしています。
中島悟監督、脚本を担当した遊川和彦さん、そして鬼塚役の反町隆史さんから演技について助言を受け、それを取り入れながら伊藤結を作っていったそうです。
ここで第2話のストーリーと役作りを重ねてみると、興味深いことが見えてきます。
伊藤結の物語は、最終的に「自分の言葉を相手へ届ける」物語でした。
そして稲垣さんの役作りもまた、お腹から声を出し、言葉を強く相手へ届けることを重視していたのです。
髪を切ったことだけが目立ちやすいのですが、役の核心により近い挑戦は、むしろ「声」にあったのではないかしら、と私は感じます。
「声・髪・言葉」が同じ人物像につながっている
稲垣さんの伊藤結への役作りを整理すると、ポイントは次の3つです。
- 髪:ロングヘアを約33センチ切り、活発な人物像へ近づけた
- 声:お腹から声を出し、大きく伝わりやすい表現を意識した
- 言葉:強い語尾や相手へ切り込む話し方で、結の自己主張を表現した
この3つは、別々の役作りではありません。
外見、音、セリフの出し方を同じ方向へそろえることで、「活発でエネルギーがあり、相手へ向かっていく伊藤結」という人物を作っているのです。
しかも第2話後半では、その強い声の持ち主が「周囲に嫌われたくない」という弱さを見せます。
だからこそ、最後にもう一度自分の言葉で思いを伝える場面が効いてくる。
役作りの方法と劇中で描かれる成長が、どちらも「言葉をどう相手へ届けるか」でつながっている。
ここは伊藤結役を見るうえで、私が特に注目したいポイントです。
稲垣来泉は400人超の『GTO』生徒役オーディションで選ばれた?
稲垣来泉さんは、豊富な出演歴がある俳優ですが、今回の『GTO』生徒役は400人を超える応募者が参加した大型オーディションを経て選ばれました。
生徒役オーディションは2025年10月末に募集が始まり、実際の高校生に近い15歳から17歳の「リアル高校生世代」を対象に実施。
書類審査の後、最大4回にわたる選考が行われ、約3カ月の審査を経て1年B組の生徒役28人が決まりました。
稲垣さんは2011年1月5日生まれで、『GTO』放送時は15歳。
まさに役柄と実年齢が近い世代です。
オーディション合格後に伊藤結役を知った
興味深いのは、稲垣さんがオーディションに合格してから伊藤結という役柄を知ったことです。
つまり、最初から「稲垣来泉さんに伊藤結を演じてもらう」という形で用意されたキャスティングではなかったことが分かります。
稲垣さんは幼少期から俳優として活動し、『とと姉ちゃん』『スカーレット』『ちむどんどん』というNHK連続テレビ小説3作品のほか、『TWO WEEKS』などにも出演してきました。
2025年にはNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』にも出演。
すでに多くの撮影経験を持っていたにもかかわらず、同世代の俳優たちと同じオーディションを経て『GTO』の教室へ入ったわけです。
これは伊藤結役の意味を考えるうえで、かなり重要ではないでしょうか。
「有名な元子役だから出演した」と単純化するのではなく、高校生世代の俳優として改めて選考を受け、その中で役をつかんだ作品と見るほうが実態に近いでしょう。
伊藤結役は稲垣来泉の過去の役と何が違う?子役からの変化を考察
ここからは、確認できる事実を踏まえた筆者の考察です。
私が『GTO』の伊藤結役で最も興味深いと感じたのは、稲垣来泉さんが「高校生になった」こと以上に、演技の出力方向を変えたことです。
稲垣さんは幼少期から数多くの作品へ出演してきました。
『TWO WEEKS』では物語の重要な鍵となる青柳はなを演じ、朝ドラ『ちむどんどん』ではヒロイン・比嘉暢子の幼少期を担当するなど、子どもならではの繊細な感情を表現してきた俳優です。
それに対して伊藤結は、相手へズバッと言葉を投げ、自分から周囲を動かそうとする人物。
しかも第2話では「マスゲーム部を作りたい」と鬼塚へ自分から取引を持ちかけるところから物語が動きます。
これは、周囲の大人によって物語を動かされる子どもではありません。
自分で目的を持ち、自分から鬼塚を動かし、その結果として挫折も経験する人物なのです。
「元気な役」ではなく「強さと弱さを往復する役」
伊藤結を「活発な女子高校生」とだけ説明すると、第2話の半分しか見えてこないように思います。
序盤では強気に鬼塚と交渉する。
ところがマスゲームへの思いが周囲へ届かず、からかわれると傷つき、ついには学校を辞めようとする。
そして鬼塚や健太に支えられ、もう一度自分の言葉でクラスメートへ向き合う。
つまり伊藤結は、強い人物がずっと強いまま進む役ではなく、「強さ→挫折→本音→再出発」と感情が大きく動く役だったのです。
稲垣さん自身も、第2話の冒頭と終盤では結の印象が大きく違うという趣旨の話をしています。
だからこそ、お腹から声を出すような外向きの演技だけでは成立しません。
その強い声が出なくなるほど傷ついた瞬間を挟むことで、最後にもう一度自分から言葉を届ける意味が生まれます。
私は、ここに稲垣さんの「子役から若手俳優へ」という変化を感じました。
単に年齢が上がって高校生役になったのではなく、一人の人物の強さと弱さ、その変化まで一話の中で見せる役を任されたことに意味があると思うのです。
1998年の鬼塚と2026年の「評価される高校生」が向き合った
2026年版『GTO』は、1998年版で鬼塚英吉を演じた反町隆史さんが、再び連続ドラマで鬼塚を演じた作品です。
2024年にはスペシャルドラマ『GTOリバイバル』も放送されましたが、2026年版では52歳になった鬼塚が、デジタル機器や評価制度が入り込んだ学校へ赴任します。
第2話の伊藤結は、まさにその「令和版GTO」の特徴が表れた生徒だったのではないでしょうか。
鬼塚は生徒からの低評価で解雇危機になる。
結は周囲から嫌われたり、バカにされたりすることを恐れて、自分自身を「リセット」しようとする。
二人を結びつけているのは、他人からどう評価されるのかという不安です。
28年前にはなかったデジタル上の評価制度を物語へ持ち込みながら、最後に鬼塚が向き合うのは数字ではなく、一人の生徒の本音。
昔ながらの熱い鬼塚と、2026年を生きる高校生の悩みをつなぐ役として、伊藤結はとても象徴的だったと私は考えています。
33センチ断髪以上に注目したい「最後の声」
「稲垣来泉さんが役作りで髪を33センチ切った」と聞けば、どうしても髪型へ目が向きますよね。
もちろん、それだけ大胆に外見を変えた覚悟も見逃せません。
ただ、第2話まで踏まえて見るなら、私は髪よりも「声の変化」に注目したいです。
最初は強い口調で鬼塚と交渉できた結が、周囲から受け入れられず傷つく。
それでも最後には教室へ戻り、自分の言葉で思いを伝える。
そして、その結を演じた稲垣さん自身も、これまでとは違ってお腹から声を出し、大きく伝わりやすい表現を意識していた。
役の成長と俳優の挑戦が、偶然にも「声を届ける」という一点で重なって見えるのです。
『GTO』伊藤結役は、33センチの断髪が目印になる役ではありますが、本当に見てほしいのは、その短くなった髪の内側で揺れ動く結の気持ちと、それを外へ届ける稲垣さんの声なのではないでしょうか。
子役時代から見守ってきた方なら、少し親心のような気持ちで、その変化に驚かされるかもしれませんね。
まとめ|稲垣来泉の『GTO』伊藤結役は第2話で本音を取り戻す高校生
稲垣来泉さんが2026年版『GTO』で演じた伊藤結は、私立誠進学園1年B組の活発で元気な生徒です。
特に2026年7月27日放送の第2話では中心人物となり、鬼塚へ高評価をつける条件として「マスゲーム部を作りたい」と持ちかけます。
しかし夢を周囲へ打ち明けても思うように受け入れられず、からかわれたことで傷つき、退学を決意するほど追い詰められました。
そこから鬼塚英吉や片山健太に背中を押され、再び教室へ戻って自分の言葉で思いを伝えるまでが、伊藤結の大きな物語です。
そして稲垣さん自身も、伊藤結を演じるためロングヘアを約33センチ切り、お腹から声を出す発声や、強い語尾を使った表現に挑戦しました。
400人を超える応募者が参加したリアル高校生世代のオーディションを経てつかんだ伊藤結役。
「活発な女子高校生」という設定だけではなく、他人の評価を恐れて本音を失いかけた少女が、もう一度自分の声を取り戻す役として見ると、稲垣来泉さんの演技の見どころがぐっと分かりやすくなると思います。
よくある質問
稲垣来泉さんは『GTO』で何役を演じましたか?
稲垣来泉さんは2026年版『GTO』で、私立誠進学園1年B組の伊藤結役を演じました。
活発で元気がありクラスを引っ張る一方、周囲の目を気にする繊細さも持った高校生です。
伊藤結がメインになるのは『GTO』第何話ですか?
伊藤結が物語の中心となるのは、2026年7月27日放送の第2話です。
マスゲーム部を作ろうと奮闘しますが、周囲との温度差に傷ついて退学を決意。鬼塚や片山健太に支えられ、最後には教室へ戻って自分の思いを伝えます。
稲垣来泉さんは『GTO』のために髪を33センチ切ったのですか?
はい。稲垣来泉さんは伊藤結役に臨むにあたり、ロングヘアを約33センチカットしました。
さらに外見だけでなく、お腹から声を出して大きく伝わりやすく表現するなど、発声や演技方法でも新しいアプローチに挑戦しています。

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