稲垣来泉さんが朝ドラ『スカーレット』で演じたのは、ヒロイン・川原喜美子の妹、川原百合子の幼少期です。
2019年10月11日放送の第11回から登場し、その後の百合子は住田萌乃さん、福田麻由子さんへと引き継がれました。
稲垣来泉は朝ドラ『スカーレット』で何役だった?
結論からいうと、稲垣来泉さんは川原百合子(かわはら・ゆりこ)の幼少期を演じました。
百合子は川原家の三女で、ヒロイン・川原喜美子の一番下の妹です。
『スカーレット』は2019年度後期のNHK連続テレビ小説。2019年9月30日にスタートし、滋賀県・信楽を主な舞台に、戸田恵梨香さん演じる川原喜美子が陶芸の世界へ進んでいく人生を描きました。
ここで検索している方が間違えやすいのが、「稲垣来泉さんが喜美子の幼少期だったの?」という点ではないでしょうか。
喜美子の子ども時代を演じたのは川島夕空さんです。
稲垣来泉さんは喜美子ではなく、その妹・百合子を担当しています。
川原家の三姉妹を整理すると、次のようになります。
人物 川原家での立場 子ども時代から成長後の主な配役
川原喜美子 長女・ヒロイン 川島夕空 → 戸田恵梨香
川原直子 次女 やくわなつみ → 安原琉那 → 桜庭ななみ
川原百合子 三女 稲垣来泉 → 住田萌乃 → 福田麻由子
川原常治 父 北村一輝
川原マツ 母 富田靖子
この関係を頭に入れてから序盤を見返すと、「この小さな百合子が稲垣来泉さんだったのね」と見つけやすくなりますよね。
そしてもう一つ大切なのは、稲垣来泉さんが第1回から百合子を演じていたわけではないことです。
物語が始まる昭和22年、百合子はまだ赤ちゃんとして描かれています。
その後、時間が昭和28年へ進み、喜美子が15歳となったところで、成長した百合子を稲垣来泉さんが演じることになります。
当時所属していたクラージュキッズは2019年10月10日、翌11日放送の第11回から稲垣来泉さんが川原百合子役、安原琉那さんが川原直子役で出演すると告知していました。
つまり、「稲垣来泉さんの百合子を見たいなら第11回から」と覚えておくと分かりやすいでしょう。
稲垣来泉が第11回から演じた川原百合子とは?
川原百合子は、喜美子、直子に続く川原家の末っ子です。
物語の序盤では、川原一家が大阪から滋賀県の信楽へ移り住んだ昭和22年から始まります。このころの百合子はまだ非常に幼く、家族に守られる側の存在でした。
そこから物語の時間が進み、2019年10月11日放送の第11回では、成長した喜美子を戸田恵梨香さんが演じます。
同じタイミングで妹たちも成長し、直子は安原琉那さん、百合子は稲垣来泉さんへ。
第11回を扱った当時の記事でも、妹役が直子=安原琉那さん、百合子=稲垣来泉さんになったことが確認できます。
ここで注目したいのは、単に「子役が交代した」ということではありません。
三姉妹の成長そのものが、川原家に流れた年月を視聴者へ伝える仕掛けになっているのです。
私は百合子を、川原家の時間を知らせてくれる「家族の時計」のような存在だと感じます。
ヒロインだけが大人の俳優へ変われば、どうしても視聴者は「キャストが交代した」と意識してしまいますよね。
ところが妹の直子や百合子も同じように大きくなっている。
家族全体が変化しているからこそ、「川原家のみんなが、この年月を一緒に生きてきたのだ」と自然に受け取れるのではないでしょうか。
そしてこのころ、長女の喜美子は自分の進路だけを考えていればよい少女ではありませんでした。
家計に余裕があるとはいえない川原家には、父・常治、母・マツ、そして年下の直子と百合子がいます。
喜美子が働くことには、「自分の将来」だけでなく「家族の暮らし」という現実が重なっているのですね。
その意味では、百合子が派手な出来事を起こさなくても、幼い妹として家にいること自体に物語上の意味があります。
守られる年齢の百合子がいるから、長女・喜美子が背負っているものの大きさも見えてくる。
私はここが、稲垣来泉さんの百合子役を見るときの大切なポイントだと思います。
稲垣来泉は『スカーレット』のいつまで百合子を演じた?
稲垣来泉さんの百合子は、物語のさらなる時間経過に伴って住田萌乃さん演じる少女期の百合子へ引き継がれます。
住田萌乃さんの出演歴では、『スカーレット』第6週から第7週、2019年11月4日から11月16日に川原百合子の少女期を演じたとされています。第6週の第31回には、戸田恵梨香さんの喜美子、桜庭ななみさんの直子とともに住田萌乃さんの百合子が登場していることも確認できます。
そのため配役の流れとしては、
- 稲垣来泉さん:幼い時期の川原百合子
- 住田萌乃さん:さらに成長した少女期の川原百合子
- 福田麻由子さん:その後の川原百合子
と押さえておくと分かりやすいでしょう。
第7週の第38回でも、百合子を住田萌乃さんが演じていることが確認できます。
つまり「稲垣来泉さんが百合子を最後まで演じた」というわけではありません。
長い年月を描く朝ドラらしく、百合子という一人の人物を、成長段階に応じて複数の俳優がつないでいるのですね。

この配役方法には、単に実年齢に合わせて俳優を変える以上の面白さがあります。
最初の百合子を知っている視聴者は、次の百合子が登場したときに「あんなに小さかった妹が、こんなに大きくなったのね」と、それまで画面に映らなかった時間まで想像できます。
朝ドラは半年ほどの放送期間で、登場人物の何年、何十年という人生を描くことがあります。
ですから、子役から次の俳優へ受け渡される瞬間は、物語の時間を一気に進める重要なポイントでもあるのです。
百合子はまさに、その面白さを感じられる人物の一人ではないでしょうか。
稲垣来泉さんだけを見るのではなく、稲垣来泉さん→住田萌乃さん→福田麻由子さんという一本の線で百合子を見ると、『スカーレット』という家族ドラマの時間の長さがより分かりやすくなります。
『スカーレット』は稲垣来泉にとって朝ドラ何作目?
『スカーレット』は、稲垣来泉さんにとって初めての朝ドラではありません。
それ以前に2016年度前期の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』へ出演しており、『スカーレット』は2作目の朝ドラ出演にあたります。
さらに2022年度前期の『ちむどんどん』にも出演しました。
朝ドラでの主な歩みを並べると、
- 2016年『とと姉ちゃん』:水田たまき役
- 2019年『スカーレット』:川原百合子の幼少期役
- 2022年『ちむどんどん』:ヒロイン・比嘉暢子の子ども時代
- 2022年『ちむどんどん』最終回:暢子の孫・青柳未来役
となります。
ここは元の記事で混同しやすかった部分なので、分けて考えることが大切です。
『ちむどんどん』で稲垣来泉さんが演じた中心的な役は、黒島結菜さん演じるヒロイン・比嘉暢子の子ども時代です。研音所属発表時の経歴でも、2022年の同作でヒロイン・暢子の幼少期を演じたことが紹介されています。
一方の青柳未来は、最終回に登場する暢子の孫です。
稲垣来泉さん自身も当時、2022年9月30日放送の最終回に暢子の孫・青柳未来として再び出演したことを報告しています。つまり「比嘉暢子の幼少期=青柳未来」という一つの役名ではなく、同じ作品で別の世代を演じた形なのですね。
この違いを押さえておくと、稲垣来泉さんの朝ドラ出演歴がずっと分かりやすくなります。
『スカーレット』ではヒロインの妹の幼少期。
『ちむどんどん』ではヒロイン自身の幼少期を担い、さらに最終回ではそのヒロインの孫として再登場しました。
私はこの経歴がとても興味深いと思っています。
単純に「脇役から主役級へステップアップした」と見る必要はありません。作品ごとに必要とされる役割は違いますし、役の大きさだけで俳優の実力を測ることもできないからです。
むしろ注目したいのは、朝ドラの家族を構成する子どもから、物語序盤の中心を担うヒロイン幼少期まで、異なる立場を経験していることでしょう。
なお、『スカーレット』が放送された2019年には、関西テレビ・フジテレビ系『TWO WEEKS』で青柳はな役も演じています。
『TWO WEEKS』で稲垣来泉さんは物語の鍵を握る人物として注目を集めました。後の所属事務所移籍を伝える経歴紹介でも、同作の青柳はな役が注目を集めるきっかけになった作品として挙げられています。
同じ2019年でも、『TWO WEEKS』と『スカーレット』では求められる存在感が違います。
前に出て視聴者の感情を強く動かす役だけが、子役の仕事ではありません。
家族ドラマでは、その家庭にずっと暮らしてきた子どものように自然になじむことも大切です。
そう考えると、川原家の末っ子として画面の中に存在する百合子は、稲垣来泉さんの子役時代の幅を知るうえでも興味深い役だったと感じます。
稲垣来泉の百合子役はなぜ重要?3つの視点から考察
ここからは、確認できる配役と物語の流れを踏まえた筆者なりの考察です。
稲垣来泉さんの百合子役を振り返るとき、私は「幼少期を演じた有名子役」という情報だけでは少しもったいないと感じます。
注目したいポイントは、大きく3つあります。
1.妹たちの成長が「家族の時計」になっている
一つ目は、先ほど触れた時間経過を視覚的に伝える役割です。
第11回では喜美子だけでなく、妹の直子と百合子も成長した姿になります。
視聴者にとって、主人公の成長はもちろん重要です。
けれど主人公だけが変わるより、家族全員の姿が変わったほうが、「本当に年月が過ぎた」という感覚は強くなりますよね。
とりわけ百合子は川原家の末っ子。
幼かった子が自分で動き、家族の一員として生活している姿は、時間の経過を直感的に伝えてくれます。
私はこうした妹たちの存在が、『スカーレット』序盤の時間移動を滑らかにつなぐ「家族の時計」になっていると考えています。
2.百合子がいることで喜美子の「家族を背負う重さ」が見える
二つ目は、百合子の存在によって、喜美子が置かれている家庭環境が具体的に見えることです。
川原家には、父の常治、母のマツ、妹の直子、百合子がいます。
長女の喜美子が進路や仕事を考えるとき、その選択は本人一人だけの問題ではありません。
後に家計の苦しさがより具体的に描かれるようになると、百合子も家族の生活を映す重要な存在になります。
たとえば第6週の第31回では、直子から家計の苦しさを聞いた喜美子が妹たちのいる信楽へ戻っており、そこでは住田萌乃さんへ引き継がれた百合子の姿も描かれています。
つまり、幼い百合子はただ「かわいい末っ子」として配置されているだけではないのですね。
喜美子が何を背負い、なぜ家族から簡単に自由になれないのか。
年下の妹がいるという事実そのものが、喜美子の責任の重さを視覚化していると私は感じます。
3.『ちむどんどん』と比べると稲垣来泉の役割の違いが見える
三つ目は、後の『ちむどんどん』と比べることで見えてくる稲垣来泉さん自身のキャリアです。
『スカーレット』では、物語の中心にいる喜美子を家族側から支える百合子。
一方、2022年の『ちむどんどん』では、稲垣来泉さん自身がヒロイン・比嘉暢子の子ども時代を演じました。
これは演技の優劣や役の「格」を比較する話ではありません。
私が面白いと思うのは、同じ朝ドラという枠の中で、俳優に求められる役割が大きく異なっていることです。
家族の風景になじむ芝居。
主人公として視聴者を物語へ引き込む芝居。
そして『ちむどんどん』最終回では、成長した暢子の孫・青柳未来として再登場するという遊び心のある配役まで経験しました。
若い俳優さんの経歴を見ると、どうしても「主演になった」「有名作品に出た」といった分かりやすい実績に目が向きます。
でも私は、俳優の成長を見るなら、どれだけ違う立場の人物として作品世界に存在できたかを見るのも面白いと思うのです。
そういう目で振り返ると、『スカーレット』の百合子は決して「昔の小さな出演歴」だけではありません。
後に朝ドラのヒロイン幼少期を担う稲垣来泉さんが、まず別の朝ドラで川原家の末っ子として生活の風景を作っていた。
出演歴を点ではなく一本の線として眺めると、この百合子役がぐっと興味深く見えてきますよね。
稲垣来泉の『スカーレット』出演まとめ
稲垣来泉さんがNHK連続テレビ小説『スカーレット』で演じたのは、ヒロイン・川原喜美子の妹で、川原家三女の川原百合子の幼少期です。
出演開始の目印は、2019年10月11日放送の第11回。当時所属していたクラージュキッズからも、第11回から川原百合子役として出演することが告知されていました。
その後、成長した百合子は住田萌乃さんへ引き継がれ、さらに福田麻由子さんへとつながっていきます。住田萌乃さんは第6週から第7週の百合子役として確認できます。
稲垣来泉さんにとって『スカーレット』は、『とと姉ちゃん』に続く朝ドラ出演作でもありました。
そして2022年の『ちむどんどん』ではヒロイン・比嘉暢子の子ども時代を演じ、最終回では暢子の孫・青柳未来としても登場しています。
『スカーレット』の百合子を見るときは、セリフの多さや目立つ場面だけではなく、「川原家に年月が流れたことを伝える末っ子」という視点で見てみるのもおすすめです。
小さな百合子から少女、そして大人へ。
一人の人物を複数の俳優が受け渡していくところにも、長い人生を描く朝ドラならではの味わいがあるのではないでしょうか。
よくある質問
稲垣来泉は『スカーレット』で何役でしたか?
川原百合子の幼少期役です。百合子はヒロイン・川原喜美子の一番下の妹で、川原家三姉妹の三女です。
稲垣来泉は『スカーレット』の何話から登場しますか?
2019年10月11日放送の第11回からです。当時のクラージュキッズの出演告知でも、第11回から稲垣来泉さんが川原百合子役で出演すると案内されていました。
『スカーレット』の百合子役は稲垣来泉だけですか?
いいえ。幼い百合子を稲垣来泉さん、その後の少女期を住田萌乃さん、さらに成長した百合子を福田麻由子さんが演じています。住田萌乃さんは第6週から第7週に百合子役で出演したことが確認できます。


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