稲垣来泉さんと三浦春馬さんの共演作は、2019年のドラマ『TWO WEEKS』。三浦さんが父・結城大地、稲垣さんが娘・青柳はなを演じました。
「稲垣来泉さんと三浦春馬さんは何の作品で共演したの?」「二人はどんな親子役だった?」と気になって検索された方も多いのではないでしょうか。
二人が共演した『TWO WEEKS』は、殺人の濡れ衣を着せられた男が、白血病を患う娘を救うために2週間の逃亡に挑むタイムリミットサスペンスです。
そして、公表された撮影現場のエピソードをたどると、三浦さんが稲垣さんを単に「娘役の子役」として扱うのではなく、一人の俳優として意見を聞き、一緒に芝居を作ろうとしていたことが分かります。
今回は、約100人のオーディションから選ばれた稲垣さんの起用経緯、2019年7月に伝えられた撮影現場での二人の交流、制作発表で明かされた「待ち受け写真」のエピソードまで、確認できる事実と私なりの考察を分けながら振り返ります。
稲垣来泉と三浦春馬の共演作『TWO WEEKS』とは?
二人の共演作『TWO WEEKS』は、2019年7月16日から9月17日までカンテレ・フジテレビ系で放送された全10話の連続ドラマです。三浦春馬さんが結城大地、稲垣来泉さんが8歳の娘・青柳はなを演じました。
毎週火曜日21時から放送され、初回は15分拡大。フジテレビの番組情報では、制作著作はカンテレ、制作協力はホリプロとされています。
物語の主人公・結城大地は、人生に希望を見いだせず刹那的に生きてきた男性です。
そんな大地の前に、かつて愛した青柳すみれ(比嘉愛未)が現れます。そして、自分に8歳の娘・はながいること、そのはなが白血病を患っていることを知るのです。
大地は娘のドナーとなれることが分かりますが、今度は殺人の濡れ衣を着せられてしまいます。
娘の移植手術まで残された時間は、わずか2週間。
大地は警察などから追われながら、はなの命を救うために逃亡することになります。
主な出演者は、三浦春馬さん、芳根京子さん、比嘉愛未さん、三浦貴大さん、稲垣来泉さん、高嶋政伸さん、黒木瞳さんら。原作は韓国MBCのドラマ『TWO WEEKS』で、日本版では山浦雅大さんらが脚本を担当しました。
最終回となる第10話は2019年9月17日に放送され、最後まで「父が娘を救えるのか」という親子の物語が大きな軸になっています。
つまり、稲垣さん演じるはなは、主人公のそばにいるだけの子どもではありません。
人生を投げ出すように生きていた結城大地が、もう一度「生きる意味」を見つけるきっかけそのものが、娘・はなだったのですね。
ここが、二人の共演を理解するときに最初に押さえておきたいポイントだと私は思います。
逃亡サスペンスでは、主人公が危険を冒してまで逃げ続ける理由に説得力がなければ、視聴者は物語へ入り込みにくくなります。
『TWO WEEKS』では「娘を救いたい」という思いが大地を走らせます。そのため、はなという存在を視聴者が大切に思えるかどうかは、ドラマ全体の説得力にも関わっていたのではないでしょうか。
稲垣来泉はなぜ三浦春馬の娘役に選ばれた?
稲垣来泉さんは、約100人が参加したオーディションを経て、青柳はな役に選ばれました。
2019年7月2日にカンテレ提供の情報をもとに複数のメディアが報じた内容では、はな役は約100人によるオーディションで選考されたことが紹介されています。
当時の岡光寛子プロデューサーは、オーディションで稲垣さんを見たときに「この子がはなだ」と感じたことを明かし、人懐っこさや子どもらしい笑顔に加え、演技力を高く評価していました。
稲垣さんは、この時点ですでに映像作品の経験を積んでいます。
2016年のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2018年のTBS系『この世界の片隅に』、同年公開の映画『人魚の眠る家』などに出演していました。
ですから『TWO WEEKS』への出演は、突然現れた新人子役の大抜てきというより、幼い頃から積み重ねてきた経験の先に勝ち取った大役と見るほうが近いでしょう。
それでも、約100人から選ばれたという事実は印象的ですよね。
青柳はなには、病気を抱える少女としての繊細さだけでなく、初めて会った父親の心を動かす無邪気さも必要でした。
第1話で描かれる父娘の初対面では、突然娘の存在を知って動揺する大地に対して、はなは彼を父親だと信じて笑顔を向けます。
この場面が、大地に父性愛が芽生えていく重要なきっかけになります。
私は、ここにオーディションで「子どもらしい笑顔」と「演技力」の両方が重視された理由が表れているように感じました。
ただ上手に泣いたりセリフを言ったりするだけではなく、その子の笑顔を見た瞬間に、主人公が「この子のために生きたい」と思うことを視聴者にも納得させなければならない。
そう考えると、青柳はなは『TWO WEEKS』の感情面を支える、とても重要な配役だったことが分かります。
三浦春馬は稲垣来泉を「一人の女優」としてどう尊重した?
三浦春馬さんは自身の子役経験を踏まえ、稲垣来泉さんを一人の俳優として尊重し、セリフや動きについて本人の意見を聞きながら撮影に臨んでいました。
このエピソードは、2019年7月2日に公開されたカンテレ提供の撮影情報や、翌7月3日にTVガイドWebが紹介した現場リポートなどで伝えられています。
三浦さん自身も幼い頃から俳優として活動してきました。
その経験から、自分が子役だった頃、大人の俳優から同じ目線で芝居について相談してもらえたことがうれしかったと振り返っています。
だからこそ稲垣さんについても、子役ではあっても一人の女優として現場に立つ以上、共に芝居を作っていきたいという考えを示していました。
そして、これは撮影前のきれいな言葉だけではなかったようです。
実際の現場でも三浦さんは、セリフの言い回しや芝居の動きについて稲垣さん自身の考えを尋ね、その内容を監督へ伝えることがあったと紹介されています。
私は、このエピソードこそ二人の共演を振り返るうえで最も大切な部分ではないかと思っています。
大人の主演俳優と8歳の子役ですから、経験にも年齢にも大きな差があります。
それでも「大人が正解を教え、子どもがその通りに演じる」という一方向の関係にしなかった。
三浦さんは、自分自身が子役だったときに感じた喜びを、今度は年下の共演者との仕事に生かしていたわけですね。
もちろん、当時の稲垣さんがその経験をその後どのように受け止めてきたのかについては、本人が明確に語っていない部分まで想像で断定すべきではありません。
ただ、撮影当時の記録から、三浦さんが稲垣さんの考えを聞きながら芝居を組み立てようとしていたことは確認できます。
若い俳優を応援している私には、ここがとても心に残りました。
子どもだから意見がないのではなく、子どもだからこそ出てくる自然な反応や発想がある。それを大人側が受け止めれば、台本だけでは生まれない親子の空気につながることもあるでしょう。
「一人の女優として向き合う」という姿勢が、結果として父娘の芝居にも自然さを与えた可能性があると私は考えています。

三浦春馬と稲垣来泉は撮影現場でどんな関係だった?
二人はカメラが回っていない時間にも雑談したり遊んだりして交流し、その時間が三浦春馬さんの父親役の感情づくりにもつながっていたことが公表されています。
2019年7月上旬に紹介された撮影現場の様子では、三浦さんと稲垣さんが待ち時間にも交流を重ねていたことが伝えられました。
三浦さんは、現場で稲垣さんと何げない話をすることで、彼女の笑顔や存在をしっかり思い浮かべられるようになり、結城大地として芝居をしていける感覚を得たという趣旨のコメントをしています。
ここがとても興味深いところです。
三浦さんにとって、稲垣さんとの撮影外の交流は、単に現場を楽しく過ごすためだけの時間ではなかったのでしょう。
娘役の稲垣さんと実際に会話を重ね、その笑顔を知る。
その実感を、娘を守ろうとする結城大地の感情へつなげていく。
役の設定を頭だけで理解するのではなく、相手役との間に生まれた感覚を役作りの材料にしていたことがうかがえます。
そもそも大地とはなの関係は、最初から完成した父娘ではありません。
大地は、はなと長年一緒に暮らしてきた父親ではなく、物語の中で初めて娘の存在を知ります。
そのため三浦さんが演じなければならなかったのは、「娘をかわいがる父親」だけではありませんでした。
突然現れた娘にどう接したらいいのか分からない戸惑い。
それでも、はなの無邪気な笑顔に触れ、少しずつ愛情が芽生えていく変化。
そして、その娘の命を守るためなら自分が危険な目に遭っても構わないと思うまでに変わっていく心です。
三浦さんは父娘二人の場面について、俳優だけではなく技術スタッフの仕事にも言及していました。
結城がそれまで経験したことのない感情や居心地の悪さが表情に出た瞬間を、照明やカメラワークを含めたスタッフが映像として残してくれたという趣旨の話をしています。
ここも見逃したくありません。
ドラマの親子関係というと、つい演じる二人だけに注目してしまいますよね。
しかし実際には、俳優のわずかな表情を照明が拾い、カメラが切り取り、演出や編集を通して視聴者へ届けます。
『TWO WEEKS』の父娘の絆は、三浦さんと稲垣さんの関係だけではなく、それを丁寧に映像化する制作チームとの共同作業で形になったと見ることができるでしょう。
三浦春馬が稲垣来泉との写真を待ち受けにしたのはなぜ?
2019年7月10日の『TWO WEEKS』制作発表会見で、三浦春馬さんは稲垣来泉さんと撮影した写真を携帯電話の待ち受けにしていることを明かしました。
この日の会見には三浦さんと稲垣さんのほか、芳根京子さん、比嘉愛未さん、三浦貴大さん、高嶋政伸さん、黒木瞳さんが登壇しました。
フジテレビの番組情報や当日の会見報道によると、『TWO WEEKS』は三浦さんにとって初めて本格的に父親役へ挑む作品でした。
三浦さんは撮影に入る前、自分がここまで娘役の稲垣さんに夢中になるとは思っていなかったという趣旨の話をしています。
そして、現場で一緒に撮った写真を携帯電話の待ち受けに設定していることを明かしました。
その写真が心の支えとなり、父親という立場を疑似体験するうえでも意味のあるものになっていたことが、当時の会見記事から分かります。
母・青柳すみれ役の比嘉愛未さんから、いわば「親バカ」のような状態だと笑顔で突っ込まれる場面もあり、会見は和やかな雰囲気だったようです。
比嘉さんもまた、撮影現場で稲垣さんをつい目で追ってしまい、撮影が終わって別れると寂しく感じるという趣旨の話をしていました。
ここで重要なのは、「待ち受けにするほど仲が良かった」という微笑ましい話だけで終わらせないことだと思います。
三浦さんは、撮影現場でも稲垣さんの笑顔や存在を結城大地の役作りにつなげていました。
そう考えると、待ち受け写真もまた、役と現実の境界を混同したということではなく、初めて演じる父親という感情へ近づくために、娘役との関係を大切にしていたことを象徴するエピソードとして受け取るのが自然ではないでしょうか。
制作発表で見えた「父親だったらしてみたいこと」
7月10日の制作発表では、男性キャストに「もし娘がいたら何をしてあげたいか」という趣旨の質問もありました。
三浦さんはアウトドアが好きなことから、娘とキャンプに行って釣りをするなど、自然の中で思い出を作りたいと話しています。
さらに、一緒に洋服を見に行って似合うものを選ぶことにも興味を示していました。
一方、三浦貴大さんは稲垣さんと遊んだ経験から、いつでも子どもと遊べる体力を保ちたいという趣旨の回答。
高嶋政伸さんは、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーなどへ連れていってあげたいと話しました。
稲垣さんが、その中で一番やってみたいものとして選んだのはディズニーランド。高嶋さんが喜ぶという微笑ましいやり取りもあったそうです。
劇中では、父親が娘の命を救うために追い詰められていく重い物語が描かれます。
それとは対照的に、制作発表では「娘とどんな普通の日常を過ごしたいか」を大人たちが楽しそうに語っている。
私は、この対比にも『TWO WEEKS』という作品を考えるヒントがあるように思います。
大地が取り戻そうとするものは、単に娘の命だけではありません。
その先にあるはずの、親子で笑ったり遊んだりできる何げない日常でもあるからです。
稲垣来泉と三浦春馬の親子役はなぜ印象に残る?
二人の共演が印象に残る理由は、「三浦春馬さん自身の子役経験」「稲垣来泉さんへの俳優としての尊重」「撮影外の交流」が、結城大地とはなの父娘芝居へ一本につながっていた点にあると私は考えます。
ここからは、確認できる撮影エピソードを踏まえた私なりの考察です。
三浦さん自身も子役として現場に立った経験がありました。
子どもだった自分に、大人の俳優が同じ目線で芝居について相談してくれた。その経験をうれしい記憶として持っていた三浦さんが、今度は自分よりずっと年下の稲垣さんに意見を求める側になったのです。
私はここに、単なる「仲良しエピソード」以上のものを感じます。
子役時代に受け取った敬意を、次の世代の子役へ返していく。
そんな俳優同士の関係が見えてくるからです。
さらに興味深いのは、三浦さんが稲垣さんを尊重するだけでなく、自分自身も彼女から役作りの材料を受け取っていた点です。
稲垣さんと何げない会話をする。
笑顔を見る。
一緒に過ごした時間を思い出す。
そうした経験によって、結城大地として娘を思う芝居へ向かえると三浦さん自身が語っていました。
つまり、「経験豊富な主演俳優が子役を引っ張った」という一方向の関係だけでは説明できません。
大人の俳優は子どもの俳優の意見を聞き、子どもの自然な存在感から感情を受け取り、それを自分の芝居へ返していく。
お互いの存在がシーンを変えていく関係だったと捉えると、『TWO WEEKS』の父娘役がなぜ印象深いのかが、より分かりやすくなるのではないでしょうか。
そして、これは作品の構造ともよく重なります。
物語の結城大地もまた、娘に何かを「してあげる」だけの父親ではありません。
はなと出会ったことによって、自分自身が変わっていきます。
人生を投げ出すように生きていた男性が、守りたい存在を得たことで、再び生きる意味を見つけていく。
劇中では「娘が父を変える」。
撮影現場では、娘役の稲垣さんとの交流が三浦さんの父親役の感情づくりに作用する。
もちろん現実と役柄を同一視することはできませんが、作品の内側と撮影現場の両方で、父側だけが一方的に与える関係ではなかったという点は、とても興味深いところです。
これが、私が今回あらためて二人の共演を調べて感じた一番のポイントでした。
また、三浦さんが照明やカメラワークなど技術チームの仕事にも目を向けていたことを考えると、この親子芝居は二人だけで完成したものでもありません。
俳優同士の信頼があり、それを監督や撮影、照明などのスタッフが映像へ変えていく。
若手俳優の演技を見ていると、どうしても「この人は演技がうまい」という個人評価に目が向きますが、ドラマは共同作業なのですよね。
『TWO WEEKS』の父娘シーンは、相手役を尊重することが自分の演技も豊かにし、その二人を制作チームが支えることで一つの場面が完成するという、映像作品ならではの面白さも感じさせてくれます。
稲垣来泉と三浦春馬の共演を振り返るまとめ
稲垣来泉さんと三浦春馬さんの共演作は、2019年7月16日から9月17日までカンテレ・フジテレビ系で放送された全10話のドラマ『TWO WEEKS』です。
三浦さんは主人公・結城大地、稲垣さんはその8歳の娘・青柳はなを演じました。
物語は、殺人の濡れ衣を着せられた大地が、白血病を患う娘の命を救うため、移植手術までの2週間を逃げ延びようとするタイムリミットサスペンスです。
稲垣さんは約100人によるオーディションを経て、はな役に選ばれました。
2019年7月上旬に公開された撮影現場の情報では、三浦さんがセリフの言い回しや動きについて稲垣さん本人の考えを聞き、それを監督へ伝えることもあったとされています。
背景にあったのが、三浦さん自身の子役経験でした。
子どもだった頃、大人の俳優から同じ目線で芝居について相談されたことがうれしかった。その経験から、稲垣さんにも一人の俳優として向き合い、一緒に芝居を作ろうとしていたのですね。
さらに撮影外でも二人は会話や遊びを通じて交流し、三浦さんは稲垣さんの笑顔や存在を思い浮かべることが結城大地の役作りにもつながったと明かしています。
2019年7月10日の制作発表では、稲垣さんと撮った写真を携帯電話の待ち受けにしていることも披露されました。
こうして一つずつ事実をたどると、『TWO WEEKS』の父娘役を支えたものが見えてきます。
それは単なる「仲の良い主演俳優と子役」という関係ではありません。
年齢にかかわらず相手を一人の表現者として尊重し、その相手から受け取ったものを自分の芝居にも返していく関係だったのではないでしょうか。
劇中で、はなの存在によって結城大地が変わっていったように、撮影現場でも娘役との交流が父親役を演じる三浦さんの感情づくりにつながっていた。
私は、その重なりこそが、年月を経て二人の『TWO WEEKS』での共演を振り返ったときに感じられる大きな魅力だと思います。
よくある質問
稲垣来泉と三浦春馬の共演作品は何ですか?
2019年7月16日から9月17日まで放送されたカンテレ・フジテレビ系ドラマ『TWO WEEKS』です。三浦春馬さんが主人公・結城大地、稲垣来泉さんが娘・青柳はなを演じました。全10話です。
稲垣来泉は『TWO WEEKS』の娘役にどうやって選ばれた?
青柳はな役は約100人によるオーディションが行われ、その中から稲垣来泉さんが選ばれました。当時の岡光寛子プロデューサーは、稲垣さんの人懐っこさや子どもらしい笑顔、演技力を評価していました。
三浦春馬と稲垣来泉は撮影現場でも交流していた?
はい。公表された撮影エピソードでは、二人はカメラが回っていない時間にも雑談や遊びを通して交流していました。また三浦さんは稲垣さんに芝居の意見を聞き、2019年7月10日の制作発表では二人で撮影した写真を携帯電話の待ち受けにしていることも明かしています。


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