柏レイソルの「久保」とは、背番号24のMF・久保藤次郎選手です。右サイドを駆け上がる走力とゴール前への進入を武器に、2025年には日本代表デビューも果たしました。
1999年4月5日生まれで愛知県出身。藤枝MYFC、名古屋グランパス、サガン鳥栖を経て、2025年に柏レイソルへ加入した経歴や成績、プレースタイルを公式記録に沿って整理します。
柏レイソルの久保とは誰?背番号24の久保藤次郎
柏レイソルの選手名簿に掲載されている「久保」は、久保藤次郎(くぼ・とうじろう)選手です。
柏レイソルの2026年公式プロフィールでは、背番号24のミッドフィールダーとして登録されています。生年月日は1999年4月5日、出身地は愛知県、身長167cm、体重64kgで、利き足は右です。柏レイソル Official site+1
プロフィールを基準日である2026年8月1日時点の情報としてまとめました。
項目 内容
名前 久保藤次郎
読み方 くぼ・とうじろう
英字表記 Tojiro KUBO
生年月日 1999年4月5日
年齢 27歳
出身地 愛知県
身長・体重 167cm・64kg
血液型 O型
利き足 右足
ポジション ミッドフィールダー
背番号 24
所属クラブ 柏レイソル
愛称 トージ、トウジロウ
日本代表歴 国際Aマッチ1試合0得点
久保選手は、Jリーグの選手としては小柄な部類に入ります。
それでもJ1の舞台で存在感を示せるのは、体格差を力だけで埋めようとせず、加速力、細かな方向転換、ポジショニング、繰り返し走れる運動量を生かしているからでしょう。
特に目を引くのが、攻撃が一度途切れたように見える場面でも、立ち止まらずに次のスペースへ走り直す姿です。
一回だけ速く走るのではなく、90分の中で同じ動きを何度も繰り返せることが、久保選手の大きな価値といえます。
柏レイソルの試合で久保選手を探すときは、背番号24と右サイドに注目すると見つけやすいですよ。
久保藤次郎の経歴は?藤枝MYFCから柏レイソルまで
久保藤次郎選手は、愛知県のFCヴェルダン、グランパスみよしFCを経て、岐阜県の帝京大学可児高校へ進学しました。
高校卒業後は中京大学でプレーし、大学在学中の2021年6月に藤枝MYFCの特別指定選手として認定されています。
柏レイソル公式プロフィールに掲載された経歴は、次の通りです。柏レイソル Official site
- FCヴェルダン
- グランパスみよしFC
- 帝京大学可児高校
- 中京大学
- 2021年6月:藤枝MYFC特別指定選手
- 2022年:藤枝MYFCへ正式加入
- 2023年7月:名古屋グランパスへ完全移籍
- 2024年8月:サガン鳥栖へ期限付き移籍
- 2025年:柏レイソルへ加入
Jリーグ初出場は、特別指定選手だった2021年6月26日のJ3リーグ第13節・テゲバジャーロ宮崎戦です。
同年9月19日の福島ユナイテッドFC戦では、Jリーグ初得点も記録しました。大学生ながらJ3リーグ6試合に出場し、2得点という結果を残しています。
藤枝MYFCへ正式加入した2022年には、J3リーグ30試合で10得点を記録しました。
ミッドフィールダーでありながらプロ1年目から2桁得点を挙げ、藤枝のJ2昇格にも貢献しています。サイドを走るだけではなく、ゴール前まで入り込める選手であることを、この時期から数字で示していたのですね。
2023年は、J2へ昇格した藤枝でリーグ戦27試合5得点を記録しました。
相手の守備強度やプレー速度が上がったJ2でも得点を重ねたことで、J1クラブからの評価につながります。
そして2023年7月、名古屋グランパスへ完全移籍しました。
久保選手は育成年代にグランパスみよしFCでプレーしていたため、かつて所属したクラブのトップチームへ、プロ選手として戻ったことになります。
名古屋加入後の2023年はJ1リーグ8試合1得点。J3、J2に続いて、J1でもゴールを記録しました。
しかし、2024年は名古屋で出場機会を十分に広げられず、同年8月にサガン鳥栖へ期限付き移籍します。
名古屋での2024年のリーグ成績は13試合1得点でしたが、鳥栖では7試合で2得点を記録しました。
出場試合数は多くなかったものの、新しい環境で得点という分かりやすい結果を残したことは、その後のキャリアを考えるうえで重要だったと考えられます。

久保選手の経歴は、ただ順調にカテゴリーを上がり続けたものではありません。
藤枝では主力として得点を重ねましたが、名古屋では思うように出場時間を増やせず、シーズン途中の期限付き移籍も経験しています。
それでも鳥栖で再び得点し、2025年の柏レイソル加入へつなげました。
筆者として注目したいのは、出場機会が減った時期にも、久保選手の武器である走力とゴール前へ入る意識が失われなかったことです。
藤枝で身につけた得点感覚、名古屋で経験したJ1の試合速度、鳥栖で取り戻した実戦感覚が、柏で一つにつながったと見ることができるでしょう。
久保藤次郎の成績は?柏加入前後の数字を比較
久保藤次郎選手は、2025年に柏レイソルへ加入すると、J1リーグ31試合に出場して7得点を記録しました。
名古屋グランパスとサガン鳥栖でプレーした2024年は、両クラブを合わせてリーグ戦20試合3得点でした。柏加入後は出場数だけでなく、得点数も大きく伸びています。
主なリーグ戦成績は次の通りです。
年 クラブ カテゴリー 出場 得点
2021 藤枝MYFC J3 6 2
2022 藤枝MYFC J3 30 10
2023 藤枝MYFC J2 27 5
2023 名古屋グランパス J1 8 1
2024 名古屋グランパス J1 13 1
2024 サガン鳥栖 J1 7 2
2025 柏レイソル J1 31 7
2026 柏レイソル J1百年構想リーグ 17 2
※表はリーグ戦のみ。2026年の数字は2026年8月1日時点の基準で整理しています。
2025年にはリーグ戦だけでなく、カップ戦でも3試合1得点を記録しました。
公式戦では合計34試合8得点となり、シーズン終了後にはJリーグ優秀選手賞にも選ばれています。柏レイソルのクラブ記録にも、2025年の優秀選手賞受賞者として久保選手の名前が掲載されています。柏レイソル Official site
2025年8月31日のJ1第28節・アビスパ福岡戦では、1対1で迎えた前半終了間際に久保選手が勝ち越しにつながるゴールを決めました。
柏はその後、瀬川祐輔選手も得点し、2対1で勝利しています。久保選手のゴールが試合結果へ直接結びついた一例です。柏レイソル Official site
ここで大切なのは、単に「柏へ移籍して得点が増えた」と見るだけではなく、どのような形で得点機会が増えたのかを考えることです。
藤枝時代の久保選手は、サイドから前へ運びながら、自らゴール前へ入ることで数字を残していました。
柏ではその特徴を消すのではなく、右ウイングバックという役割の中で、より高い位置へ進出する機会を与えられました。
右サイドで幅を取った状態からスタートし、中央の選手へ相手の意識が向いた瞬間にペナルティーエリアへ入ることで、相手に捕まえられにくい形を作れたのです。
名古屋と鳥栖でのJ1通算28試合4得点に対し、柏加入初年度は31試合7得点。
この数字からは、久保選手が突然別の選手になったというより、もともと持っていた得点力を発揮しやすい役割を得たことが読み取れます。
久保藤次郎のプレースタイルは?柏で活躍した理由
久保藤次郎選手のプレースタイルは、豊富な運動量を生かしてサイドを上下し、相手の背後やゴール前へ繰り返し走り込むことが特徴です。
柏で活躍できた理由は、主に次の3点に整理できます。
- 右ウイングバックとして高い位置へ進出できた
- ボールを持たない場面の走りが柏の攻撃と合った
- 外側だけでなくゴール前まで入る役割を任された
ウイングバックとは、攻撃時にはサイドの高い位置まで進み、守備時には最終ライン付近まで戻るポジションです。
一般的なサイドバックより攻撃参加が多く、ウイングより守備の責任が重いため、運動量と状況判断の両方が必要になります。
リカルド・ロドリゲス監督の柏レイソルでは、後方からパスをつなぎ、相手選手を中央へ引きつけたうえで、サイドに生まれた空間を使う攻撃が見られます。
久保選手は右側のタッチライン付近で横幅を確保し、味方が前を向いた瞬間に相手の背後へ走ります。
相手が久保選手を警戒して外側へ広がれば、柏の中央の選手が使えるスペースが広がります。
反対に相手が中央へ寄れば、久保選手が右サイドで前を向いてボールを受けやすくなります。
つまり、久保選手はボールを持ったときだけでなく、外側に立つ位置や走り出すタイミングによって、味方のための空間も作っているのです。
サッカーでは、ボールを持っていない選手の動きを「オフザボール」と呼びます。
久保選手の魅力は、このオフザボールの動きにあります。
味方がパスを出せる状態になる前から走り始め、パスが来なければ立ち位置を変えてもう一度動き直します。
一度の走りで終わらず、相手の視線や体の向きを見ながら再び背後を狙うため、守る側は常に久保選手の位置を確認しなければなりません。
身長167cmの久保選手がJ1で7得点を記録できた理由も、力強い空中戦だけに頼らず、相手より先にゴールへ近い位置へ移動できるからだと考えられます。
中央のフォワードへ相手ディフェンダーが集まった瞬間、久保選手は外側や斜め後方からペナルティーエリアへ進入します。
最初からゴール前に立っている選手より、視界の外から速度を上げて入ってくる選手の方が、守備側にとって捕まえにくいものです。

柏加入後の成長として、単なる「走る量」だけではなく、どこへ走れば味方の攻撃が前進するのかを判断する力が高まった点も見逃せません。
右サイドを一直線に駆け上がるだけでなく、内側へ入って短いパスを交換したり、斜めに走って相手ディフェンダーを動かしたりする場面もあります。
筆者としては、久保選手は柏で「たくさん走る選手」から、「走る位置とタイミングで攻撃の形を変える選手」へ評価を高めたと考えています。
2025年の31試合7得点は、身体能力だけではなく、戦術の中で自分の走力を使えるようになった結果といえるでしょう。
一方で、課題もあります。
2026年4月19日の水戸ホーリーホック戦では、柏陣内でボールを奪おうとした際、水戸の仙波大志選手の足を踏んだプレーでレッドカードを受けました。Jリーグ公式の試合記録では、前半33分の退場とされています。Jリーグ公式サイト
Jリーグが翌4月20日に公表した出場停止選手のお知らせでは、4月24日の鹿島アントラーズ戦と4月29日のFC東京戦が出場停止の対象となりました。Jリーグ公式サイト+1
このプレーを、積極性や運動量の表れとして美化することはできません。
相手選手の安全に関わり、チームを一人少ない状態にした接触であるため、処分を重く受け止める必要があります。
久保選手に今後求められるのは、球際へ強く出る姿勢を失わずに、速い状況でも相手の足とボールの位置を正確に見極めることです。
走る速さを落とすのではなく、速いまま冷静に判断できるようになれば、持ち味をさらに安定して発揮できるでしょう。
久保藤次郎は日本代表?2025年に国際Aマッチ初出場
久保藤次郎選手は、2025年にSAMURAI BLUEへ初招集され、国際Aマッチデビューを果たしています。
日本サッカー協会は2025年7月3日、韓国で開催された東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会の日本代表メンバー26人を発表しました。
久保選手を含む12人が初招集という、新しい選手の発掘を意識したメンバー構成でした。JFA|公益財団法人日本サッカー協会+1
久保選手は7月8日、韓国・龍仁ミルスタジアムで行われたホンコン・チャイナ代表戦に右ウイングバックとして先発しました。
この試合が国際Aマッチ初出場となり、日本は6対1で勝利しています。JFA|公益財団法人日本サッカー協会
2026年8月1日時点で、久保選手の国際Aマッチ記録は1試合0得点です。
初招集を勝ち取った背景には、柏で31試合7得点を記録した得点力だけでなく、攻守に走れる運動量やウイングバックへの適性もあったと考えられます。
ただし、日本代表に一度選ばれることと、継続的に招集されることは別の課題です。
代表のサイドには、スピード、ドリブル、クロス、守備力、複数ポジションへの対応力を備えた選手がそろっています。
再招集を目指すうえでは、柏で安定して出場し、得点やアシスト、決定機につながるプレーを積み重ねる必要があるでしょう。
久保選手には、試合途中から投入された場合にも生かしやすい特徴があります。
相手の運動量が落ちる終盤に、背後へ何度も走る選手が入れば、守備側へ大きな負担をかけられます。
リードしている場面では素早く守備へ戻る力が役立ち、得点が必要な場面では外側からゴール前へ飛び込む動きが攻撃の刺激になります。
代表での価値を高める鍵は、単にほかの選手より多く走ることではありません。
いつ走り、どの相手を動かし、どの味方が使うスペースを作るのか。柏で磨いた戦術的な動きを代表でも再現できるかが、2試合目の出場へ向けたポイントになりそうです。
久保藤次郎の今後は?柏で求められる成長を考察
久保藤次郎選手は、2026年も柏レイソルの背番号24として登録されています。
柏レイソルが2026年2月に発表したシーズンポスターにも、古賀太陽選手、細谷真大選手、垣田裕暉選手と並んで久保選手が起用されました。クラブから中心選手の一人として期待されていることが伝わる人選です。柏レイソル Official site
今後の成長ポイントは、右ウイングバックとしての長所を保ちながら、相手の対策に応じてプレーを変えられるかどうかでしょう。
右サイドから縦へ走る形が相手に知られるほど、早い段階で進路をふさがれたり、背後へのパスを警戒されたりします。
そのような状況でも、内側へ入って味方とパスを交換する、走る方向を途中で変える、逆サイドでもプレーするといった選択肢を増やせれば、相手は久保選手をさらに捕まえにくくなります。
シュートだけでなく、クロスや折り返しの精度を高めることも重要です。
2025年の7得点はウイングバックとして高く評価できる数字ですが、代表への継続的な選出を目指すなら、自分で決めるだけでなく、味方の得点を増やす働きも求められるでしょう。
また、2026年の退場を今後へどう生かすかも見逃せません。
球際へ強く出る姿勢は久保選手の守備に必要ですが、危険な接触で退場すれば、チーム全体の試合計画が崩れてしまいます。
強度と冷静さを両立し、走る速度が上がった状態でも正確に判断することが、27歳を迎えた久保選手に求められる次の成長だと考えます。
久保選手の経歴を振り返ると、藤枝でJ3からJ2へ駆け上がり、名古屋でJ1の壁に直面し、鳥栖への期限付き移籍を経て柏で飛躍しました。
順調な時期だけでなく、出場機会を得にくい時期を経験したからこそ、自分がチームへ提供できる価値をより深く理解したのではないでしょうか。
筆者としては、柏での活躍を支えた本当の強みは、単純な足の速さではなく、環境が変わっても自分の武器を手放さなかったことにあると感じます。
右サイドを繰り返し走る姿は目立ちますが、その裏には、パスが来なくても動き直し、守備へ戻り、次の攻撃でもう一度前へ出る継続力があります。
柏レイソルの右サイドで安定した基準を作れるか、日本代表で2試合目の出場機会を得られるか。
久保藤次郎選手の今後を考えるうえでは、得点数だけでなく、走りによって周囲の選手をどれだけ生かせるかにも注目したいですね。
まとめ
柏レイソルの「久保」とは、背番号24のミッドフィールダー、久保藤次郎選手です。
1999年4月5日生まれの愛知県出身で、FCヴェルダン、グランパスみよしFC、帝京大学可児高校、中京大学を経て、2021年に藤枝MYFCの特別指定選手としてJリーグデビューしました。
藤枝MYFC、名古屋グランパス、サガン鳥栖でのプレーを経て、2025年に柏レイソルへ加入。J1リーグ31試合7得点を記録し、Jリーグ優秀選手賞にも選ばれています。
最大の武器は、サイドを繰り返し上下する運動量、相手の背後へ出る加速力、外側からゴール前へ進入する動きです。
柏では右ウイングバックとして起用され、走力と得点感覚がチーム戦術に組み込まれたことで、加入前よりも数字を伸ばしました。
2025年7月8日には、ホンコン・チャイナ代表戦で日本代表として国際Aマッチ初出場も果たしています。
2026年は退場と2試合の出場停止も経験しました。プレーの強度を維持しながら、速い場面での判断精度を高められるかが今後の課題です。
藤枝で育てた得点力、名古屋で経験したJ1の厳しさ、鳥栖で取り戻した実戦感覚を柏で結びつけた久保藤次郎選手。背番号24がどのような走りでチームを前進させるのか、引き続き注目したい選手です。
よくある質問
柏レイソルの久保選手のフルネームは?
久保藤次郎(くぼ・とうじろう)です。柏レイソルでは背番号24のミッドフィールダーとして登録されています。
久保藤次郎選手の2025年の成績は?
2025年のJ1リーグで31試合7得点を記録しました。カップ戦を含む公式戦では34試合8得点で、Jリーグ優秀選手賞にも選ばれています。
久保藤次郎選手は日本代表ですか?
日本代表として国際Aマッチ出場歴があります。2025年7月8日のホンコン・チャイナ代表戦に先発し、代表デビューを果たしました。2026年8月1日時点の代表記録は1試合0得点です。
春野滋(エンタメ&スポーツ愛好家ライター)


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