【プロフェッショナル】入江陽子はなぜ夜間中学教師に?勤務地は?年収はいくら?

2021年5月NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で夜間中学教師として紹介された入江陽子( いりえようこ)さん。

「プロフェッショナル」で紹介されている夜間中学も、夜間中学教師も、あまり馴染みの無い言葉ですが、入江さんはなぜ夜間中学教師になったのでしょうか?

夜間中学はどのような場所で、どんな人たちが、通っているのでしょうか?

そして、入江さんたち学校の先生の年収はいくらぐらいなのでしょうか?

いろいろ気になったので、調べてみました。

入江陽子が働く夜間中学とは?

入江先生のことを調べる前に、そもそも、夜間中学とはどんな所なのでしょうか?

全国にあるのでしょうか?

戦後まもなく、昼間の学校に通えない子どもたちのために開設された学校が、夜間中学です。

開設当初は、昼間の学校に通えない子どもたちが、夜、学習するための場だったのですが、社会情勢が変化し、現在では様々な理由で教育を受けられなかった人々が、年齢や国籍を問わず学べる場となっています。

中学を不登校になった少年もいれば、日本語も十分に話せない外国人もいます。

日本で暮らす外国人が288万人に上る今、夜間中学の生徒の8割は外国人が占めているそうです。

そんな夜間中学に通う生徒たちは、互いに助け合いながら勉学に励んでいるそうです。

夜間中学は全国の都道府県にあるの?

現在、中学校夜間学級(いわゆる夜間中学)は12都府県に36校が設置されています。

文部科学省では、夜間中学が少なくとも各都道府県・指定都市に1校は設置されるよう、その設置を促進していますが、現実には、12都府県にしか設置されていない、という状況です。

入江陽子はなぜ夜間中学教師に?

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介された入江陽子さんは、千代田区立神田一橋中学校に主任教諭として勤務する、公立中学校教諭です。

公立中学校教諭は、その都道府県内で数年ごとに転勤があります。

おそらく新任の時は、普通の昼間の中学校の先生だったのではないかと思います。

人事異動で、夜間中学を併設している学校に転勤し、夜間中学の担当になり、そのまま、夜間中学での教育に当たっていらっしゃるのではないかと思います。

(東京都内には、8校の夜間中学併設校があります。)

5月25日追記
入江先生は、東京都教委に採用された、新任から、夜間中学校に赴任されたそうです。

びっくりですね。

墨田区と言っていたので、墨田区立文花中学校かと思います。

初任から夜間中学・・・たいへんだったろうと思います。

入江陽子の勤務校は?そこに夜間中学校があるの?

入江陽子さんは、2021年4月から、千代田区立神田一橋中学校に勤務しています。

異動前の2021年3月までは、葛飾区立双葉(ふたば)中学校に勤務していました。

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で密着したのは、双葉中学校に勤務していた時期ではないかと思います。

双葉中学校には夜間中学校が併設してあり、日本・中国・ネパールなど、7カ国の国籍・10~80歳代約60人が通っているらしいです。

生徒たちの日本語の理解度も、学力もバラバラなので、習熟度別に8学級に分かれて授業をしているようです。

入江先生は、そこで長年教壇に立ち続け、日本語のイロハから丁寧に教え、この国で生きていく力を身につけようと懸命に学ぶ人たちを支えているそうです。

入江陽子のプロフィール・経歴

名前: 入江 陽子 ( いりえ ようこ )

年齢: 53歳 (2021年5月時点)

出身地:長崎県佐世保市

出身中学校: 佐世保市立大野中学校

高校: 公表はしていませんが、長崎県内の進学校ではないかと思われます。

大学: 公表していません。

現在の勤務校: 千代田区立神田一橋中学校

前任校: 葛飾区立双葉中学校(夜間中学)
     その前は、荒川区立第九中学校(夜間中学)にお勤めだったようです

入江陽子の年収は?

前述しましたように、入江陽子さんは東京都教育委員会に雇用されている公立中学校教諭、つまり地方公務員です。

その年収(収入)は、東京都教育委員会から支払われるお給料と言うことになります。

ですので、東京都の教員の給与について説明します。

東京都の教員の給与は、計算がとてもややこしいです。

「給料表額」と、「教職調整額」とを合わせた『給料』(基本給みたいなものか?)と、

「地域手当」・「義務教育等教員特別手当」・「通勤手当」・「住居手当」・「特殊勤務手当」・「扶養手当」等とを合わせた『手当』とを足したものが、【給与】になります。

ややこしいですね。

「通勤手当」・「住居手当」は分かりますね。

私も、「通勤手当」はもらっています。

「特殊勤務手当」は部活動の指導のお手当てです。

4時間以上働いたら、4000円です。全国ほぼ同一の金額です。

平日放課後にやっている2~3時間の部活動は、先生方みんな『ボランティア』なんですね。

4時間で4000円は、時給1000円です。東京都の最低賃金より安いんです。

で、いろいろ足して、ざーーーっと推測して計算したところ、だいたいこんな感じです。

大卒初任給 年収約400万
31歳主任教諭  年収約550万円
39歳副校長   年収約860万円
43歳校長    年収約990万円
60歳教諭   年収約760万円(主任等への昇格無しの場合)

あくまでも最速昇格・ボーナスは概算です。
『手当』は計算にいれていません。

公立中学教員の年収の平均は544万円です。
私立中学校は学校によって差がありますが年収330~600万円です。
中学校教員は、部活動の指導&お手当てがある先生もいます。

今回、密着紹介している入江先生は、53歳・主任教諭ですので、年収は、800万円から900万円の間くらいではないかと思います。あくまでも推測です。

https://kyoiku-consul.com/archives/1720 参考

入江陽子の情報・まとめ

入江先生のことを調べるまで、私は夜間中学という制度を知りませんでした。

私の住む県には、定時制・通信制の高校はありますが、中学校はありません。

いじめやクラス内でのいやがらせ・人間関係で学校に行けなくなった子どもたち、家庭環境が要因で通学できない子、日本語が話せない外国人やその子どもたち。

それぞれの、事情ある人たちを救うためにも、夜間中学を全国に設置することは、重要だと思います。

入江先生は、2021年4月に、葛飾区立双葉中学校から千代田区立神田一橋中学校に転勤されました。

神田一橋中学校には、夜間中学はありません。

ですが、全国で唯一、中学校の全教科を勉強することができて、卒業資格を取ることも可能な、『通信制』を併設しています。

その神田一橋中通信制では、現在生徒が中学3年生一人だけになってしまい、その方が卒業すると廃校になってしまう恐れがあるそうです。

学習権の保障の場として非常に貴重な夜間中学や通信制中学。

瀕死の状態の通信制中学を立ち直らせるために、入江先生が神田一橋中に呼ばれたのかな、とも思いました。

『学び』を求めて集ってきた生徒たちに向き合い、壁を越え、心を通じ合わせてきた入江先生と生徒たち。

それはとても困難な道なのかも知れませんが、学校と先生方が、これからも多くの生徒たちと向き合い、救っていけるよう、応援したいと思いました。

↓↓中学校通信制を応援したい方、ぜひご覧ください。↓↓
「夜間中学校と教育を語る会」公式ブログ

5月25日追記
番組では、入江先生が転勤されたことも、神田一橋中学校の通信制のことも、一言も触れていませんでした。

主要テーマの夜間中学教師からはそれてしまうので、無理ないのですが。

ちょっと残念でしたが、いい特集を見せてもらいました。

NHKと入江先生と、葛飾区立双葉中学校の皆さんに感謝したいと思います。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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