小田凱人選手は、車いすテニスで大活躍し、注目を集める若きスター・アスリートです。
全仏オープンとウィンブルドンで最年少での優勝を果たし、最年少での世界ランク1位も獲得したプロのテニス・プレイヤーです。
骨にできる癌(骨肉腫)を克服して車いすテニスをしている小田選手ですが、身体上で、大きな悩みを抱えています。
いったいどんな困りごとなのでしょうか。
詳しく調べました。
小田凱人選手の発症と治療の経過
小田凱人選手が車いすに乗ることになったきっかけは、小学三年生の時、左脚に骨肉腫が発症したからです。
骨にできる癌が、左股関節に巣食っていたのです。
9歳の小田少年は癌宣告を受け、「左足に体重かけるな。車椅子に座れ。」と、車椅子に座らされ、人工股関節置換の手術を受けました。
人工股関節は金属製、9歳の小さな体に合わせて、鋳型からオーダーメイドで作ったそうです。
当時、当然ながら、9歳の小田さんの体には、ジャストフィットしていました。
術後の15本の抗がん剤投与に耐え、小田さんの体は回復しました。
術後のリハビリは、けして楽ではありませんでしたが、退院後は車いすテニスを始めることに決めていた小田少年は、車いすテニスがやりたい一心で、つらいリハビリに耐え、抗がん剤の副作用にも耐え、前を向いて治療に向き合いました。
退院し、学校へ行き、そして車いすテニスを始めました。
その後、二度にわたる癌の再発(肺転移)をのりこえ、小田さんは、世界一の車いすテニスプレイヤーに成長しました。
再手術はどうしても必要なの?
上述のとおり、小田凱人選手の人工股関節は金属製、しかも、9歳サイズです。
成長する小田さんと一緒に、成長してくれません。
17歳になった体に、9歳サイズの股関節が入っている状態なので、当然ですが、かなり、体のあちこちに支障が現れます。
動きが制限され、可動域が狭くなります。
動きが悪い分、体の他のあちこちに痛みが出たりします。
小田さんは、定期的に行きつけの整骨院に通い、腰や足や背中や腕や肩などなど、体のケアをしてもらっています。
病院にも、4ヶ月に一回通い、肺の腫瘍を切除した後の状態や、体の他の部分に転移・異変などは無いか、慎重に診察してもらっています。
人工股関節のサイズが、体に合わなくなっているので、お医者様から人工股関節交換の手術を勧められています。
小田さんは、パリ・パラリンピックまでは休まずにテニスをつづけたい、という思いもあり、手術を引き延ばしているようです。
でも、テニスのパフォーマンスを向上させるためにも、再手術はどうしても必要なのです。
人工股関節置換の再手術、どのくらい大変?
人工股関節置換の手術を受ける場合、入院期間は施設により異なりますが、一般的に約1週間から4週間ぐらいだそうです。
9歳の時は、腫瘍の治療が中心だったので、入院期間も半年以上かかったようですが、あの時ほど大変では無さそうです。
でも、腰を切って骨を取り替えるんですから、当然、簡単ではありません。
小田さん自身は、「一回経験したことだから、大丈夫!」と言ってました。
それでも、何週間か入院して、退院後、まずは、日常生活ができるようにリハビリが必要です。
普通に過ごせるようになったら、テニスができるように少しずつ練習して、競技に戻れるように筋力とか体力をもどして、…なので、けしてラクではありません。
試合に臨めるまでに回復するのに、何ヶ月かはかかるのではないかと思います。
療養期間はどのくらい?
一般的に、人工股関節手術後の仕事への復帰は、軽い立ち仕事なら2~3ヶ月で職場復帰できるようではあります。
しかし、小田さんの仕事は、プロ・テニス・プレイヤーですので、筋力や持久力も含めた競技力の回復、と考えると、もう少し時間がかかるのではないかと思います。
一般的には、手術後1年程度は、月に1度くらいのお医者様の診察も必要なようです。
いつ頃手術をうけるの?それまで体は大丈夫?
さて、その大事な人工股関節の再手術、小田凱人選手はいつ頃受ける予定なのでしょうか。
1年間のテニスの、大きな大会のサイクルを考えたら、パリ・パラリンピックが終わって、体力が許せばその次の楽天オープンあたりまで出場して、2024年の11月頃に、手術を受けるつもりなのではないかと推察します。
北半球がシーズン・オフになる1月、真夏のオーストラリアで全豪オープンが開催されるテニスという競技は、意外と試合が無い季節が短いのです。
数ヶ月の療養期間が必要なら、どれかの大会には出場できない、ということになります。
11月頃に手術を受けて、翌年の全豪オープンはスルーして、暖かくなってから国内で開催される大会で肩慣らしするのが賢明ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
いつ手術を受けるにしても、無事に回復して、今よりもっと強くなった小田選手に会いたいな、と思います。
それまでは無理のないように、体のケアをしながら楽しくプレーしてもらいたいと思います。
まとめ
と言う訳で、ファンにとっても、とても気がかりな小田凱人選手の股関節置換再手術についての話題でした。
一番気がかりに思っているのは、小田選手ご自身かも知れません。
いや、それどころか、すでに体のあちこちに無理をさせている状態なので、故障しないかも心配です。
手術後は、競技力をもとに戻すのも、ある程度の練習と時間が必要だと思います。
どうか怪我の無いように、無事に手術ができますように、私たちは彼の挑戦と努力を、ずっと応援し続けたいと思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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[…] 股関節の再手術はいつ?どのくらいテニス休む? […]