芋生悠さんとマキ上田さんは劇中では共演していませんが、『極悪女王』の配信記念イベントで対面し、記念撮影もしています。
Netflixシリーズ『極悪女王』を見て、「マキ上田役の女優は誰?」「芋生悠さんと本物のマキ上田さんは共演したの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
結論を整理すると、芋生悠さんが演じたのは、1970年代後半に「ビューティ・ペア」で一世を風靡した若き日のマキ上田さんです。
ドラマ本編にマキ上田さん本人が同じ役者として出演したわけではないため、劇中での共演ではありません。
一方、2024年9月12日に東京・後楽園ホールで開かれた配信記念イベントでは、芋生悠さんとマキ上田さん本人が同じ会場に立ち、それぞれの関係者と記念撮影をしています。
さらに芋生さんは、ジャッキー佐藤役の鴨志田媛夢さんと一緒に、マキ上田さんが女将を務めていた店を訪ね、直接あいさつもしていました。
この記事では、二人の「共演」の正確な意味、イベントでの対面、『極悪女王』におけるマキ上田役、史実とドラマ表現の違い、芋生悠さんの再現度を順番に解説します。
芋生悠とマキ上田は『極悪女王』で共演した?
ドラマ本編では共演していませんが、配信記念イベントでは実際に対面しています。
検索すると「芋生悠 マキ上田 共演」という言葉が出てくるため、本人役として同じ場面へ出演したように感じますよね。
しかし、二人の関係は次のように分けると分かりやすくなります。
- 芋生悠さん:ドラマで若き日のマキ上田さんを演じた俳優
- マキ上田さん:芋生さんが演じた実在の元女子プロレスラー
- ドラマ本編:本人同士の共演はなし
- 配信記念イベント:同じ会場で対面し、記念撮影
- 撮影前後の交流:芋生さんと鴨志田媛夢さんがマキ上田さんの店を訪問
つまり、「『極悪女王』の劇中で共演した」という説明は正確ではありません。
一方で、「作品をきっかけに現実の場で共演・対面した」という意味なら、二人には確かな接点がありました。
2024年9月12日、Netflixシリーズ『極悪女王』の配信記念イベント「ネトフリ極悪プロレス」が後楽園ホールで開催されました。
イベントには、ダンプ松本役のゆりやんレトリィバァさん、長与千種役の唐田えりかさん、ライオネス飛鳥役の剛力彩芽さん、白石和彌総監督らが登壇しています。
さらに、マキ上田役の芋生悠さん、ジャッキー佐藤役の鴨志田媛夢さんをはじめ、全日本女子プロレスの選手を演じたキャストもリングへ集まりました。
会場には、マキ上田さん、ダンプ松本さん、長与千種さん、ジャガー横田さん、ブル中野さん、大森ゆかりさん、ジャンボ堀さんら、モデルとなった往年のレスラーも来場しています。
イベント終盤には、実在のレスラーと自身を演じた俳優たちが並び、記念撮影が行われました。
これは、単にマキ上田さんがVIP席から観覧しただけではありません。
芋生悠さんとマキ上田さん本人が、同じ作品をつなぐ新旧の表現者として同じ空間に立った場面だったのです。
芋生さんはリング上で、伝説的なレスラーを演じることへのプレッシャーがあったと明かしました。
そのうえで、マキ上田さんとジャッキー佐藤さんがいたからこそ、現在までプロレスが愛されているのだという趣旨の思いを語っています。
本人を目の前にして、その功績への敬意を言葉にしたのですから、心に迫るものがありますよね。
芋生悠はマキ上田本人と撮影前に会っていた?
芋生悠さんは、ジャッキー佐藤役の鴨志田媛夢さんと一緒に、マキ上田さんの店を訪れて直接あいさつをしています。
マキ上田さんは配信記念イベント後の取材で、芋生さんと鴨志田さんが二人で食事に訪れたと明かしました。
ただ食事をしただけではなく、本人へきちんとあいさつしたことも語られています。
マキ上田さんは二人の演技について、頑張っていたと評価し、作品も面白いものになっていると思うとエールを送りました。
ここは、現在の記事で最も大切な修正点です。
以前の情報だけを見ると、「本人がイベントのVIP席にいたものの、芋生さんと直接話したかは分からない」と考えてしまうかもしれません。
しかし実際には、二人はイベント以前にも店で顔を合わせていました。
したがって、確認できる事実は次の通りです。
- 芋生悠さんは若き日のマキ上田さんを演じた
- マキ上田さん本人はドラマ本編に本人役で出演していない
- 芋生さんと鴨志田媛夢さんはマキ上田さんの店を訪問した
- 三人は店で直接あいさつを交わした
- 配信記念イベントでも芋生さんとマキ上田さんが対面した
- 実在レスラーとキャストによる記念撮影が行われた
一方、公開情報からは、マキ上田さんがプロレス技やせりふ、立ち居振る舞いを芋生さんへ継続的に指導したとは確認できません。
そのため、「マキ上田さん本人が演技指導を担当した」と断定することはできないでしょう。
本人との面会が役作りへどの程度影響したのかも、芋生さん自身の詳しい発言がない以上、想像だけで決めつけるべきではありません。
ただ、演じる本人に直接あいさつし、その人生への敬意を示してから作品へ向き合えたことは、芋生さんにとって大きな出来事だったのではないかしらと感じます。
芋生悠が『極悪女王』で演じたマキ上田とは?
マキ上田さんは、ジャッキー佐藤さんとのタッグ「ビューティ・ペア」で、1970年代後半の女子プロレス界に大きな熱狂を生んだ元レスラーです。
二人は1976年にビューティ・ペアを結成しました。
リングで戦う強さだけでなく、歌手活動を通して若い女性ファンからアイドルのような支持を集めた点が大きな特徴です。
代表曲『かけめぐる青春』も広く親しまれ、プロレス会場の客層を大きく変えるほどの人気を得ました。
マキ上田さんは後年、歌やテレビ出演を最初から強く望んでいたわけではなく、歌手活動も仕事の一つとして始めたと振り返っています。
ところが楽曲がヒットすると、会場にはそれまで多かった男性客だけでなく、中高生の女性ファンが数多く訪れるようになりました。
現在でいえば、トップアスリートと音楽スターの魅力を同時に備えた存在だったのでしょう。
しかも、ビューティ・ペアの人気は見た目や歌だけで生まれたものではありません。
マキ上田さんは、女子プロレスラーとして主要王座を獲得した実力者でもありました。
主な実績を整理すると、次のようになります。
- 1976年2月24日:ビューティ・ペアでWWWA世界タッグ王座を獲得
- 1976年6月8日:ジャンボ宮本さんを破りWWWA世界シングル王座を獲得
- 1977年7月29日:WWWA世界シングル王座を奪回
- 1978年8月9日:ハワイアンパシフィック王座を獲得
- 1979年2月27日:日本武道館の敗者引退試合を最後に引退
ハワイアンパシフィック王座は、後にオールパシフィック王座と呼ばれるようになったタイトルです。
マキ上田さんは、WWWA世界シングル、WWWA世界タッグ、オールパシフィックという主要3王座をすべて獲得した最初の選手とされています。
歌える人気選手というだけでなく、女子プロレス史に名前を残す強豪だったのですね。
『極悪女王』で芋生悠さんが背負ったのは、この華やかさと実力の両方でした。
ただ本人に似た髪形や衣装を身につけるだけでは、当時の少女たちが憧れたスターには見えません。
リングへ立った瞬間に観客の視線を集める姿と、レスラーとして相手を威圧する強さを同時に表現する必要があったのです。
『極悪女王』のマキ上田役はどのように描かれた?
『極悪女王』のビューティ・ペアは、若い女子プロレスラーたちが憧れる大スターとしてドラマ序盤から登場します。
小学生時代の松本香、後のダンプ松本が全日本女子プロレスの練習場へ足を踏み入れ、ジャッキー佐藤の輝きに目を奪われる場面は、その象徴です。
白石和彌総監督も、作品を作るうえでビューティ・ペア、とりわけジャッキー佐藤の存在にこだわったと説明しています。
ダンプ松本やクラッシュ・ギャルズの物語を描く前に、彼女たちが憧れた原点を示す必要があったのでしょう。
マキ上田役の芋生悠さんは、まずリング上で歌い、観客から歓声を浴びるスターとして登場します。
この時の芋生さんは、背中を伸ばし、視線を客席へ広く向け、自分が注目される立場であることを身体全体で表現しています。
ところが、ジャッキー佐藤との考え方にずれが生じ始めると、同じ立ち姿の中にも硬さが加わっていきます。
相棒へ向ける視線は長く、口元は笑っていても、目の周りには警戒するような緊張が残ります。
大声で感情を説明するのではなく、相手を見る時間や顔をそらすタイミングで、二人の距離を感じさせているのです。
さらに印象的なのが、かつての相棒と再会する場面です。
それまでの厳しい表情がわずかに緩み、長く見つめる視線の中に、怒りだけでは説明できない感情が表れます。
親しさ、悔しさ、誇り、失われた時間への寂しさが重なって見えるからこそ、単純な仲たがいの物語ではなくなりました。
シネマトゥデイも、芋生さんがリング上で歌う華やかな姿、ジャッキー佐藤へ向ける厳しいまなざし、再会時の感傷的な表情までを演じ分けたと評価しています。
私は、この感情の変化をせりふだけに頼らなかったところに、芋生さんの強みが表れていると考えます。
スターだった時代と、関係が崩れていく時代を別々の人物として演じるのではなく、一人の女性の中で少しずつ変化させているのです。
マキ上田の史実とドラマの再現度は高い?
大きな歴史の流れは史実を踏まえていますが、人物同士の会話や感情にはドラマとしての脚色が含まれます。
『極悪女王』は記録映像を編集したドキュメンタリーではありません。
実在人物の人生を土台にしながら、出来事の順番や会話、対立の見せ方を再構成したドラマです。
史実として確認できる主な流れは、次の通りです。
- ビューティ・ペアが1976年に結成された
- 試合と歌手活動の両方で人気を集めた
- マキ上田さんとジャッキー佐藤さんの関係にすれ違いが生じた
- 1979年に日本武道館で敗者引退試合が行われた
- 敗れたマキ上田さんが19歳で現役を引退した
- ビューティ・ペアは約3年の活動に幕を下ろした
実際の敗者引退試合は、1979年2月27日に日本武道館で行われました。
試合は48分7秒、ジャッキー佐藤さんがエビ固めで勝利し、マキ上田さんが引退しています。
しかし、二人が心の中で何を考え、どの言葉をどの場面で交わしたのかまで、すべて記録として残っているわけではありません。
ドラマ内の会話や対立の細部は、史実そのものではなく、視聴者へ関係の変化を伝えるための脚本上の表現として見る必要があります。
マキ上田さん本人は後年、二人の考え方がすれ違った背景について、自身は仕事への責任を優先し、ジャッキー佐藤さんは恋愛も大切にしていたと振り返っています。
直接対決を最後にマキ上田さんが引退し、その後二人は長く連絡を取らない時期を過ごしました。
ただし、本人の回想も一人の側から見た当時の記憶です。
ドラマを見て「二人の関係はすべて劇中の通りだった」と決めつけるのではなく、作品が史実をどのように解釈したのかを考える姿勢が大切でしょう。
では、芋生悠さんの再現度はどこで判断すればよいのでしょうか。
外見が本人に似ているかどうかだけでなく、次の三つが一人の人物として成立しているかがポイントになります。
- 観客を熱狂させたスター性
- 王者としてリングへ立つ強さ
- 若くして人気の頂点と引退を経験する危うさ
芋生さんは、明るい歌唱場面では観客を包み込むように振る舞い、対立場面では相手役だけへ鋭く意識を集中させています。
再会場面では、身体の緊張をわずかに緩めることで、過去を完全には切り捨てられない感情をにじませました。
外見をそっくりにする再現というより、マキ上田さんの人生にあった栄光と喪失を、表情の変化で伝えた再現度といえるでしょう。
芋生悠のマキ上田役が話題になった理由は?
芋生悠さんの演技には、「最初は誰か分からなかった」「びっくりした」といった反応が寄せられました。
こうした反応は、本人の個性が見えなかったという否定的な意味ではなく、役によって印象を変える力への驚きだったと考えられます。
芋生さんは映画『ソワレ』で、孤独や傷を抱える若い女性を繊細に演じました。
同作により、第45回報知映画賞新人賞と、第75回毎日映画コンクールのスポニチグランプリ新人賞を受賞しています。
映画『ひらいて』では、病気を抱えた内気な高校生を静かに演じました。
一方、ホラー映画『牛首村』では、画面に不穏な空気をもたらす謎めいた少女を演じています。
ただし、この記事の中心は過去作品の網羅ではありません。
大切なのは、静かな役で画面へ溶け込むことのできる芋生さんが、マキ上田役では「観客から見られるスター」として、自分の存在を大きく見せた点です。
役柄によって、視線の向け方や身体の使い方を変えていたからこそ、普段の芋生さんを知る視聴者にも別人のように映ったのでしょう。
芋生さんは空手、水泳、長距離走、バスケットボールなどの経験があります。
その運動経験が実際の役作りへどのように使われたのかについて、本人の具体的な説明は確認できません。
したがって、「スポーツ経験があったからレスラー役を完璧に演じられた」と断定することはできませんね。
ただ、リング上で重心を低く置く姿や、相手と向き合った時に身体を逃がさない立ち方には、運動経験のある人らしい安定感が感じられます。
これはあくまで映像を見た筆者の考察ですが、プロレス技の派手さだけでなく、技を出さない時間にもレスラーとして見えたことが、役の説得力につながっていました。
芋生悠とマキ上田の対面が持つ意味を考察
ここからは筆者としての考察です。
芋生悠さんとマキ上田さんの関係で最も印象深いのは、演じる側と演じられる側が、作品完成後に同じリングへ立ったことです。
実在人物を題材にした作品では、俳優の演技が注目される一方、モデルとなった本人の気持ちは置き去りにされてしまうこともあります。
しかしマキ上田さんは、芋生さんらの演技に対して、女優とはいえよくここまで作り上げたと感心した様子を見せました。
自分を演じた芋生さんと、亡きジャッキー佐藤さんを演じた鴨志田媛夢さんが店を訪ねたことも、温かく振り返っています。
本人から見れば、自分たちの青春や葛藤が映像として再び目の前に現れることには、喜びだけでなく複雑な感情もあったことでしょう。
それでも出演者の努力を認め、作品へエールを送った姿からは、過去を新しい世代へ手渡そうとする思いが感じられます。
芋生さんにとっても、これは単なる有名人のものまねではありません。
マキ上田さんは、10代のうちに女子プロレス界の頂点へ立ち、歌手としても社会的な人気を経験し、19歳で引退した人物です。
現在なら大学へ通っていても不思議ではない年齢で、競技人生とタッグの終わりを受け入れました。
画面の中のマキ上田が、堂々としていながらどこか危うく見えるのは、この若さを忘れずに演じていたからではないかしらと思います。
もう一つ注目したいのは、ビューティ・ペアが単なる「昔の人気レスラー」として描かれなかった点です。
『極悪女王』の中心にいるのはダンプ松本さんですが、ダンプ松本やクラッシュ・ギャルズの時代は、何もないところから突然始まったわけではありません。
ビューティ・ペアが若い女性ファンを会場へ呼び、女子プロレスラーに憧れる道を作ったからこそ、次のスターたちが生まれました。
その意味で芋生さんのマキ上田役は、物語の脇を彩るだけの配役ではありません。
1970年代の熱狂と、1980年代のダンプ松本、クラッシュ・ギャルズのブームを結ぶ橋のような役でした。
限られた登場時間の中で、「この人たちの時代が確かに存在した」と視聴者へ納得させる必要があります。
目立ちすぎればダンプ松本の物語を押しのけ、控えめすぎれば後輩たちが憧れるカリスマには見えません。
芋生さんは、華やかな場面では堂々と中央に立ち、物語が次の世代へ移ると静かに余韻を残しました。
私は、この引き際まで含めてマキ上田役の再現度だったと考えています。
まとめ
芋生悠さんとマキ上田さんは、『極悪女王』のドラマ本編で役者同士として共演したわけではありません。
芋生悠さんが、1970年代後半にビューティ・ペアで活躍した若き日のマキ上田さんを演じました。
一方、二人には現実の場での交流があります。
芋生さんはジャッキー佐藤役の鴨志田媛夢さんとともに、マキ上田さんの店を訪れ、直接あいさつをしていました。
さらに2024年9月12日の後楽園ホールで開かれた配信記念イベントでは、マキ上田さん本人と芋生さんが同じ会場に立ち、実在レスラーとキャストによる記念撮影も行われています。
マキ上田さんは作品を見て、出演者が役を作り上げた努力に感心したと評価しました。
芋生さんも、マキ上田さんとジャッキー佐藤さんがいたからこそ、プロレスが今も愛されているのだという敬意を示しています。
『極悪女王』のマキ上田役で評価したいのは、外見の似方だけではありません。
リングで歌うスター性、王者としての強さ、ジャッキー佐藤とのすれ違い、若くして引退へ向かう寂しさを、一人の人物の中でつないだ点です。
芋生悠さんとマキ上田さんは劇中では共演していないものの、作品を通じて実際に対面し、世代を超えて女子プロレスの歴史をつなぎました。
伝説を築いた本人と、その青春を演じた俳優が同じリングに立つ姿は、『極悪女王』が過去の再現だけでなく、当時の熱狂を現在へ受け渡す作品であったことを象徴していたのではないでしょうか。
よくある質問
芋生悠さんとマキ上田さんは劇中で共演していますか?
劇中では共演していません。芋生悠さんが若き日のマキ上田さんを演じ、マキ上田さん本人はドラマ本編に本人役として出演していません。
芋生悠さんはマキ上田さん本人と会っていますか?
会っています。芋生さんはジャッキー佐藤役の鴨志田媛夢さんと一緒にマキ上田さんの店を訪れ、直接あいさつをしました。配信記念イベントでも同じ会場に立ち、記念撮影に参加しています。
マキ上田さんは芋生悠さんの演技をどう評価しましたか?
マキ上田さんは、出演者が役を作り上げた努力に感心した様子を語り、芋生さんと鴨志田さんの演技についても頑張っていたと評価しています。


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