岡本多緒さんは2013年『ウルヴァリン:SAMURAI』で映画デビューし、2026年『急に具合が悪くなる』で日本人初のカンヌ国際映画祭女優賞に輝きました。
その間にはハリウッド大作だけでなく、『クロスロード』『ラプラスの魔女』『Lost Transmissions』『沈黙の艦隊』など国内外の映画に出演。さらに自ら企画・監督・脚本を担うようになり、「出演する人」から「映画そのものを作る人」へ活動を広げてきた13年間でもあります。
岡本多緒の映画出演歴は?2013年から2026年まで一覧で紹介
岡本多緒さんの映画歴は、2013年の『ウルヴァリン:SAMURAI』から2026年の『急に具合が悪くなる』まで、ハリウッド、日本映画、インディペンデント作品を横断しているのが特徴です。
所属事務所DECADEの公式プロフィールに掲載されている「MOVIE」欄を基準に整理すると、映画出演歴は次のようになります。以前の記事では一部作品が抜けていましたが、今回は公式掲載作品を原則として年代順に反映しました。
年 作品名 監督・位置づけ
2013年 『ウルヴァリン:SAMURAI』 ジェームズ・マンゴールド監督/スクリーンデビュー
2015年 『クロスロード – Crossroad』 すずきじゅんいち監督
2016年 『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』 ザック・スナイダー監督
2017年 『追捕-MANHUNT』 ジョン・ウー監督
2018年 『ラプラスの魔女』 三池崇史監督
2018年 『PERFECT』 エディー・アルカザー監督/SXSW選出
2019年 『Lost Transmissions』 キャサリン・オブライエン監督/トライベッカ映画祭など選出
2019年 『She’s just a shadow』 アダム・シャーマン監督
2023年 『沈黙の艦隊』 吉野耕平監督
2023年 『Out of Oder!』 ガイ・ジェーコブソン監督
2025年 『幽明の虫』 川添彩監督/短編、第30回釜山国際映画祭選出
2025年 『沈黙の艦隊 北極海大海戦』 吉野耕平監督
2026年 『急に具合が悪くなる』 濱口竜介監督/主演、カンヌ女優賞受賞
この一覧を見ると、『ウルヴァリン』『バットマン vs スーパーマン』といったハリウッド大作だけで岡本さんの俳優歴を語るのは、少しもったいないことが分かりますよね。
2018年には三池崇史監督の『ラプラスの魔女』にも出演しているため、「2023年に日本へ拠点を移して初めて日本映画へ進んだ」というわけではありません。
2023年は日本映画への“初進出”ではなく、活動拠点そのものを日本へ戻し、本名の「岡本多緒」での活動や映画制作を本格化させた転換期と捉えるほうが正確です。DECADEによると、岡本さんは2023年から拠点を日本へ移して活動しています。
また、岡本さんには映画以外にも海外ドラマの出演歴があります。
- 2014年:WOWOW『血の轍』
- 2015年:『高い城の男』
- 2015年:『ハンニバル』シーズン3
- 2018~2020年:『ウエストワールド』シーズン2・3
- 2023年:『ラストマン-全盲の捜査官-』第7話
- 2025年:『風のふくしま』第6話
これらは所属事務所でも「DRAMA」として映画とは別に分類されています。
検索すると映画とドラマが一緒になった経歴表も見かけますが、映画出演歴を知りたい方には分けて考えるほうがすっきりしますね。
岡本多緒の映画デビューは『ウルヴァリン:SAMURAI』!ハリウッドで何を演じた?
岡本多緒さんのスクリーンデビューは、2013年公開の『ウルヴァリン:SAMURAI』です。
当時すでに「TAO」の名前で世界的に活動していたモデルでしたが、映画ではヒュー・ジャックマンさん演じるウルヴァリンと深く関わるマリコ・ヤシダ役に抜てきされました。所属事務所も同作を岡本さんのスクリーンデビュー作品と明記しています。
最初の映画が世界的シリーズの大作ですから、改めて考えてもなかなか珍しいスタートですよね。
岡本さんは1985年5月22日生まれ、千葉県出身。14歳でモデルデビューし、2006年にフランスへ渡った後、パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークなど世界のファッションシーンで活動しました。
その国際経験を持った状態で映画へ入ったことは、岡本さんの俳優キャリアを考えるうえで重要だと私は感じます。
海外の現場に身を置くことそのものがゼロからの挑戦だったのではなく、すでにファッションの世界で異文化の中に入り、多国籍のスタッフと仕事をしてきた土台があったからです。
2016年には『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でマーシー・グレイブスを演じ、翌2017年にはジョン・ウー監督の『追捕-MANHUNT』に出演しました。DECADEの公式プロフィールでは『MANHUNT』がベネチア映画祭選出作品として紹介されています。
しかし、岡本さんの映画歴で面白いのは、ここからハリウッド超大作ばかりを追いかけたわけではない点です。
2015年には『クロスロード – Crossroad』、2018年には三池崇史監督の『ラプラスの魔女』とエディー・アルカザー監督の『PERFECT』、2019年には『Lost Transmissions』『She’s just a shadow』へ出演しています。
特に『PERFECT』はサウス・バイ・サウスウエスト映画祭、『Lost Transmissions』はトライベッカ映画祭や上海映画祭などに選出された作品として所属事務所に記載されています。
つまり岡本さんは、巨大なスタジオ映画と比較的小規模な作品の両方を行き来してきた俳優なのですね。
私はここに、後年の映画監督としての活動につながる一つの伏線を見ることができます。
予算や知名度の大きさだけを基準に作品を選ぶのではなく、さまざまな規模や作家性の映画に入りながら、映画という表現そのものへの関心を深めていったのではないか――。これはあくまで経歴からの私見ですが、その後の歩みを見ると自然な見方ではないでしょうか。
岡本多緒はなぜ日本へ?2023年は「帰国」以上の転換点だった
岡本多緒さんは2023年から活動拠点を日本へ移し、「岡本多緒」として活動を始めました。
ただし、先ほど触れた通り、それ以前にも『クロスロード』『ラプラスの魔女』など日本映画への出演歴があります。
ですから2023年を「日本映画に初挑戦した年」と説明するのは正確ではありません。
この年の本当のポイントは、俳優として日本へ戻っただけでなく、自分自身で映画を企画し、脚本を書き、監督する側へ踏み出したことでしょう。
2023年の劇場映画では吉野耕平監督『沈黙の艦隊』と、ガイ・ジェーコブソン監督『Out of Oder!』が所属事務所の出演歴に記載されています。
そして監督作品として『EXHIBIT』と『サン・アンド・ムーン』を制作。
DECADEのプロフィールでは、『サン・アンド・ムーン』について企画・監督・脚本・出演を担当し、第36回東京国際映画祭「Amazon Prime Video テイクワン賞」ファイナリスト、2023年メリーランド国際映画祭最優秀外国映画賞などの実績が記載されています。
ここで年の表記には少し注意が必要です。
『サン・アンド・ムーン』は媒体によって2023年と2024年の表記が見られますが、これは制作、映画祭出品、一般に紹介された時期など、何を基準に年を付けるかで表記が変わり得ます。
少なくとも所属事務所の現在の公式プロフィールでは、「監督作品 2023」の項目に掲載されています。そのため本記事では、作品の活動開始時期を2023年として扱います。

この「自分で作る側へ進んだ」という変化を考えるとき、岡本さん自身が海外でアジア人女性を演じることについて抱いてきた問題意識も見逃せません。
2026年6月には毎日新聞系媒体のインタビューで、「アジア人女性として演じることの痛みと希望」というテーマで岡本さんの経験が取り上げられています。
大切なのは、欧米の映画産業全体を一括して批判することではありません。
むしろ岡本さん自身が国際的な現場で経験を積むなか、「自分がどのようなアジア人女性像を演じるのか」「その人物像を誰がどんな視点で描くのか」という問いを持つようになった、その事実に注目したいのです。
俳優は通常、すでに書かれた人物を受け取って演じます。
けれど監督や脚本まで担えば、人物がどんな言葉を使い、どんな視点から描かれ、観客にどう見えるかという物語の入口から関われます。
岡本さんが映画制作に進んだ背景を単一の理由だけで説明することはできませんが、「演じる人物を選ぶ自由」から「人物そのものを生み出す自由」へ活動範囲が広がったことは、映画歴を見るうえで大きな変化ですよね。
2025年も映画出演と監督を継続!『幽明の虫』『沈黙の艦隊 北極海大海戦』とは?
2025年も岡本多緒さんは、俳優と監督の両方で映画に関わっています。
出演作として公式プロフィールに記載されているのが、短編映画『幽明の虫』と『沈黙の艦隊 北極海大海戦』です。
『幽明の虫』は川添彩監督による短編で、第30回釜山国際映画祭ワイド・アングル部門への正式出品作品として紹介されています。
『沈黙の艦隊 北極海大海戦』は、2023年の『沈黙の艦隊』に続く吉野耕平監督作品です。
前の記事ではこの2作品が一覧から抜けていましたが、「岡本多緒の映画出演歴」を追うのであれば見逃せない経歴です。
そして2025年には、監督として『マイ・スウィート・パーラ(MY SWEET PALA)』も発表しています。
札幌国際短編映画祭の公式情報によると、同作はアメリカ制作の22分のフィクション・ドラマ。ニュージャージーに暮らす11歳のペマとチベット系移民の家族を描き、岡本多緒さんが監督を務めています。
同映画祭では、ペマを演じたMetok Lhatsoさんが最優秀子役賞を受賞しました。
ここは岡本さんのキャリアを考えるうえで、とても興味深いところです。
ハリウッドで「日本人・アジア人として映画に登場する側」を経験してきた岡本さんが、自ら監督する作品では、アメリカ社会で少数派として暮らすチベット系移民の少女と家族へカメラを向けています。
もちろん両者を単純に同じ問題として結びつけることはできません。
それでも、「社会の中で誰がどのように見られるのか」という視点が、岡本さん自身の出演経験と監督作品の両方に現れているように私には感じられます。
これが映画出演一覧だけでは見えてこない、岡本多緒さんの映画人としてのもう一つの輪郭ではないでしょうか。
『急に具合が悪くなる』で岡本多緒は何を演じた?濱口竜介監督との出会い
岡本多緒さんの映画キャリアに大きな節目を作った作品が、濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』です。
岡本さんはヴィルジニー・エフィラさんとダブル主演し、進行がんを抱える舞台演出家・真理を演じました。作品は宮野真生子さんと磯野真穂さんによる同名の往復書簡集を原作に、新たな物語として映画化されています。
日本公開日は2026年6月19日。
製作国については、公式の作品情報ではフランス・日本・ドイツ・ベルギー合作とされています。以前の記事では「日仏共同製作」としていましたが、正確には4カ国合作です。
共演は長塚京三さん、黒崎煌代さんら。
岡本さんがこの役へたどり着いた経緯については、2026年5月の『Numéro TOKYO』のインタビューで本人が詳しく語っています。
脚本を受け取って読んだ岡本さんは、主人公の考え方が自分に近いと感じ、この役が自分のところへ巡ってきたような感覚を持ったと説明しています。
その後、濱口監督と実際に会って話し、フランス語のせりふを練習したうえで出演が決まりました。
ここで興味深いのは、岡本さんが「有名監督の新作だから出演した」というだけではなく、人物の内面に自分との接点を見つけたことから役へ近づいている点です。
2013年の『ウルヴァリン:SAMURAI』では、岡本さん自身とは背景の異なるコミック原作の人物を、大規模なエンターテインメント作品の中で成立させることが求められました。
それに対して『急に具合が悪くなる』では、自分自身の考えと重なる部分を持つ人物を、長い時間をかけて掘り下げています。
岡本さんは撮影の約10カ月前から準備に取り組み、フランス語にも挑戦したことを明かしています。
これは単純に「13年たったから演技が上達した」という話ではないでしょう。
映画によって求められる演技の種類そのものが変わり、その異なる要求に応えられる俳優になったという見方が、岡本さんの映画歴には合っているように思います。
岡本多緒が語った「1000本ノック」とは?
『急に具合が悪くなる』の撮影準備では、濱口竜介監督作品で特徴的な、台本の言葉を繰り返し身体へ通していく作業も行われました。
岡本さんが取材の中で、その反復を野球の練習になぞらえて「1000本ノック」のように表現したことが注目されています。
ポイントは、単にせりふを丸暗記するために何百回も読むということではありません。
感情を早い段階で固定して「このせりふでは悲しそうに」「ここでは怒って」と決め込むより、まず言葉と声を身体へ馴染ませ、実際の撮影では相手から受け取ったものに反応できる余白を残していく。
濱口作品を特徴づける方法の一つです。
2026年6月に公開された『VOGUE JAPAN』の濱口監督と岡本さんの対談でも、二人は撮影の中で起きる偶然や、その瞬間に生まれるものを受け取ることについて語っています。
岡本さんの映画歴を知ったうえで見ると、ここが実に面白いのですよね。
『ウルヴァリン』や『バットマン vs スーパーマン』のような大規模作品では、巨大な物語の中で自分のキャラクターの存在を明確に届ける力が必要になります。
一方で濱口作品では、俳優自身が「見せよう」と力を入れすぎず、相手の声やその場で起きることを受け取る能力も重要になる。
どちらが上という話ではありません。
輪郭を強く届ける演技と、関係の中から人物を立ち上がらせる演技。その両方を13年間のキャリアで経験したことが、現在の岡本多緒さんの強みではないかと私は考えています。
岡本多緒がカンヌ女優賞を受賞!日本人初の快挙はいつ?
岡本多緒さんは2026年5月23日、第79回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞しました。
カンヌ国際映画祭の公式受賞結果では、濱口竜介監督『SOUDain(急に具合が悪くなる)』のヴィルジニー・エフィラさんと岡本多緒さんが、女優賞「Best Performance for an Actress」に選ばれたことが発表されています。
岡本さんは、この賞を受賞した日本人初の俳優となりました。
一人だけではなく、ヴィルジニー・エフィラさんとの共同受賞だったことも重要です。
『急に具合が悪くなる』は、真理一人だけを中心にしたスター映画ではありません。
パリ郊外の介護施設で理想のケアを追求するマリー=ルーと、進行がんを抱える舞台演出家・真理という二人の女性の出会いと関係が、物語の中心に置かれています。
二人がそろって女優賞を受賞したことは、作品そのものが描いた「二人の関係」まで含めて評価された結果のようにも感じられます。
もちろん、審査員がどこまでその意図で共同受賞を決めたのかを外部から断定することはできません。
それでも、一方だけでは成立しない関係を描いた作品から二人の主演俳優が同時受賞したことには、映画を見た側として思わず意味を感じてしまいますよね。
カンヌ受賞後の凱旋会見で岡本さんは、受賞から日がたっても現実味が湧かないという趣旨の心境を語り、多くの人に作品を見てもらえればうれしいと話しました。
ただ、ここで「カンヌで評価されたから13年間の選択がすべて正しかった」とまで言ってしまうのは違うと思います。
女優賞はあくまで『急に具合が悪くなる』での演技に与えられた賞です。
けれど、その一作品へたどり着くまでの映画歴を知ることで、受賞の見え方が大きく変わるのも確かです。
岡本多緒の映画出演歴から何が分かる?13年間を追って見えた本当の強み
ここからは、確認できた経歴をもとにした私なりの考察です。
岡本多緒さんの映画歴を最初から最後まで並べ直して、私がもっとも印象を改めたのは、「ハリウッド女優から日本映画へ」という単純な方向転換ではなかったことでした。
2013年の『ウルヴァリン:SAMURAI』から2016年の『バットマン vs スーパーマン』へ進む一方で、2015年には『クロスロード』。
2018年には『ラプラスの魔女』と『PERFECT』、2019年には『Lost Transmissions』『She’s just a shadow』。
そして2023年以降も『沈黙の艦隊』のような商業映画、自主的な制作活動、短編映画を並行しています。
こうして全作品を一覧にすると、一本道ではありません。
むしろ大きな道路を走ったと思えば細い路地へ入り、また国境を越え、自分で新しい道まで作り始めたような映画人生です。
50代になった私などは、若い方の経歴を見るとつい「せっかくここまで来たのだから、その道をまっすぐ行けばいいのに」と考えてしまうことがあります。
でも岡本さんの映画歴は、その逆の面白さを教えてくれるように感じます。
トップモデルとして世界へ出た経験を、俳優になったからといって捨てたわけではありません。
ハリウッド作品での経験も、日本へ拠点を戻したから終わったわけではない。
監督になったから俳優を辞めたわけでもありません。
モデル、国際的な俳優、日本映画の俳優、脚本家、監督という経験を、古い服を脱ぐように捨てるのではなく、一枚ずつ重ねてきた。
その厚みが、現在の岡本多緒さんという映画人を作っているのではないでしょうか。
そして私が今後もっとも注目したいのは、「カンヌ受賞後にどんな大作へ出演するのか」だけではありません。
むしろ、岡本さん自身がこれから何を映画にしようとするのかです。
『サン・アンド・ムーン』では企画・監督・脚本・出演まで担い、『マイ・スウィート・パーラ』ではチベット系移民家庭に生きる少女を描きました。
俳優としては「誰かが書いた人物をどう生きるか」を考え、監督としては「そもそも誰を映画の中心に置くのか」を決める。
この二つを同時に持っている俳優は、決して多くありません。
カンヌ女優賞という大きな肩書が加わった今だからこそ、岡本さんがその知名度を使ってどんな小さな物語へ光を当てるのか。
個人的には、そこに次の面白さがあるのではないかと感じています。
岡本多緒の映画出演歴とカンヌ女優賞までをまとめ
岡本多緒さんの映画出演歴は、2013年『ウルヴァリン:SAMURAI』で始まり、2026年『急に具合が悪くなる』で日本人初のカンヌ国際映画祭女優賞へ到達しました。
その間には『クロスロード』『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『追捕-MANHUNT』『ラプラスの魔女』『PERFECT』『Lost Transmissions』『She’s just a shadow』『沈黙の艦隊』『Out of Oder!』『幽明の虫』『沈黙の艦隊 北極海大海戦』など、国内外の幅広い出演作があります。
2023年には活動拠点を日本へ移し、「岡本多緒」として活動を本格化。
同時に『サン・アンド・ムーン』などで企画・脚本・監督にも取り組み、2025年の『マイ・スウィート・パーラ』ではアメリカで暮らすチベット系移民の少女と家族を描きました。
そして濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』では、自分自身と考え方が近いと感じた真理という人物に出会い、約10カ月にわたる準備やフランス語での演技にも挑戦。2026年5月23日、ヴィルジニー・エフィラさんとともに第79回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞しました。
出演作品を完全に並べ直してみると、岡本さんのキャリアは「モデルからハリウッド女優、そしてカンヌへ」という華やかな一文だけでは収まりません。
大作にもインディペンデント映画にも入り、日本と海外を行き来し、やがて自分自身でも映画を作るようになった。
岡本多緒さんの13年間は、肩書を乗り換えてきた歴史ではなく、できることを増やし続けてきた歴史なのだと私は感じます。
カンヌ女優賞という大きな節目を迎えた今、次はどんな人物を演じるのか。
そして監督・脚本家として、どんな人物を映画の主人公に選ぶのか。
映画出演歴を最初から追ってみると、受賞そのもの以上に、その「次」が気になる俳優なのですよね。
よくある質問
岡本多緒さんの映画デビュー作は何ですか?
2013年公開の『ウルヴァリン:SAMURAI』です。ジェームズ・マンゴールド監督作品で、岡本さんはマリコ・ヤシダ役を演じました。所属事務所DECADEも同作をスクリーンデビュー作としています。
岡本多緒さんがカンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した作品は?
濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』です。2026年5月23日の第79回カンヌ国際映画祭で、共演のヴィルジニー・エフィラさんとともに女優賞を受賞し、岡本さんは同賞を受賞した初の日本人となりました。
岡本多緒さんは映画監督もしているのですか?
はい。所属事務所によると、2023年の『サン・アンド・ムーン』では企画・監督・脚本・出演を担当し、『EXHIBIT』でも企画・監督・脚本を手がけています。2025年の短編『マイ・スウィート・パーラ』でも監督を務めました。
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