安楽宙斗選手の最新確認値は身長169cm・体重59kgです。約180cmのリーチと精密な身体操作を組み合わせ、世界トップクラスの強さにつなげています。
この数値は2025年5月2日公開の『Tarzan Web』に掲載されたものです。2026年8月28日までに確認したJOC、所属先、主要報道では、これより新しい身体データは確認できませんでした。
安楽宙斗の身長・体重は?公表値を時系列で確認
安楽宙斗(あんらく・そらと)選手は、2006年11月14日生まれ、千葉県八千代市出身のスポーツクライミング選手です。
2026年8月28日時点で確認できる最新の公表値は、身長169cm・体重59kgです。ただし、過去の資料には身長168cm、体重55kgという記載もあります。
公表された身体データを時系列で整理しました。
公表日・媒体 身長 体重 当時の状況
2023年5月30日・高校生新聞 168cm 55kg 八千代高校2年、16歳
2024年7月26日時点・JOC選手プロフィール 168cm 記載なし パリ五輪出場時期
2025年5月2日・Tarzan Web 169cm 59kg 18歳、プロ活動開始後
168cmと169cmの両方が検索結果に出てくるため、「どちらが正しいの?」と迷った方もいるのではないでしょうか。
これは一方が誤りというより、測定・掲載された時期が異なるためと考えるのが自然です。2023年5月の安楽選手は16歳であり、その後も成長期にありました。
また、身長は測定する時間帯や姿勢、使用した機器によって多少変わることがあります。2024年のJOCプロフィールが168cm、2025年の『Tarzan Web』が169cmだからといって、必ずしも正確に1cm伸びたとまでは断定できません。
体重は2023年の55kgから2025年の59kgへ、掲載値では4kg増えています。
ただし、本人やトレーナーが増加分の内訳を説明した資料は確認できません。筋肉量の増加だけでなく、骨格の成長、日々の体重変動、測定条件の違いなども考えられます。
参考としてBMIを計算すると、168cm・55kgでは約19.5、169cm・59kgでは約20.7です。
もっとも、BMIは身長と体重だけで算出する指標です。筋肉量、体脂肪率、指の保持力、柔軟性、瞬発力といったクライミングに欠かせない能力は反映されません。
そのため、「BMIが低いからクライマー向き」「体重が増えたからパワーが上がった」と単純に評価することはできないのですね。
筆者としては、体重計に表れる4kgだけを見るより、成長する身体に合わせて、どの能力を補強しているのかに注目するほうが、安楽選手の進化を正確に捉えられると考えます。
安楽宙斗のリーチは約180cm!身長との差は何cm?
安楽宙斗選手のリーチは約180cmです。身長169cmを基準にすると約11cm長く、身長168cmと記載された時期の数値で比べると12cmの差があります。
リーチとは、両腕を左右へ水平に広げたときの、片方の指先から反対側の指先までの長さです。「ウイングスパン」と呼ばれる場合もあります。
2024年1月11日に放送されたTBS系の番組では、安楽選手のリーチが身長より約10cm長いと紹介されました。
さらに、2024年8月23日公開の『文春オンライン』では、身長168cm、リーチ180cmという具体的な数値が掲載されています。
身体データ 公表値・計算値
最新確認身長 169cm
最新確認体重 59kg
公表されたリーチ 約180cm
169cmとのリーチ差 約11cm
168cmとのリーチ差 12cm
リーチ÷168cm 約1.07
スポーツクライミングでは、指先がホールドへ数cm届くかどうかで、選べる登り方が変わります。
リーチが長い選手は、ほかの選手なら跳びつく必要があるホールドへ、足を壁に残したまま届く場合があります。跳躍を避けられれば、失敗する可能性や着地後に体勢が崩れる危険を減らせるでしょう。
リード競技では、一手を省略できる可能性もあります。
リードは十数メートルの壁をロープで安全確保しながら登り、到達した高さを競う種目です。長いルートでは、一手ごとに前腕や指へ負荷がかかるため、手数を減らせることには大きな意味があります。
ただし、リーチ180cmだけで世界の頂点に立てるわけではありません。
腕を伸ばした姿勢で肩を安定させる力、指先でホールドを保持する力、足で壁を押す技術が伴わなければ、長さを競技上の利点へ変えられないからです。
反対に、手足を小さく折りたたむ「窮屈な課題」では、長い腕や脚が扱いにくくなる場合もあります。胸元に近いホールドを保持しながら深くしゃがむ場面では、関節の可動域や身体の収め方が問われます。
つまり、長いリーチが有効なのは、遠いホールドへ静的に届く場面や、足場を残して移動できる場面です。一方、狭い姿勢を求められる課題では、長さそのものより身体をコンパクトにまとめる技術が重要になります。
安楽選手の特徴は、単に腕が長いことではありません。
足で壁を押し、腰の位置を調整し、胸や肩、股関節を連動させることで、約180cmのリーチを「実際に使える到達範囲」へ変えています。
リーチはあくまで身体的な素材です。その素材を一手の成功へ結びつける身体操作こそ、安楽選手ならではの強みだと私は感じます。
身長169cm・体重59kgで世界と戦える理由は?
安楽宙斗選手が世界で戦える理由は、体格の大きさではなく、必要な場所だけに力を使う「脱力した登り」にあります。
スポーツクライミングは、身長が高ければ必ず有利になる競技ではありません。
長身の選手は遠くへ届きやすい一方、自分で支える身体も大きくなります。小柄な選手は身体を壁へ近づけやすい場合があるものの、遠いホールドへ移るには跳躍や細かな足運びが必要です。
重要なのは、身長、体重、リーチ、柔軟性、保持力、瞬発力を、目の前の課題に応じて組み合わせることです。
安楽選手は、腕の力だけで身体を引き上げるのではなく、足で壁を押しながら腰の位置を移し、手への負担を分散します。
ここでいう重心の強みは、身長169cmだから重心が自動的に低いという意味ではありません。姿勢や足の置き方を変え、安定する位置へ重心を運ぶ技術が優れているという意味です。
リードでは、前腕への持続的な負荷によって血流が制限され、代謝産物の蓄積などが重なって、張りや疲労が生じることがあります。クライマーが「パンプした」と表現する状態ですね。
前半から腕へ必要以上の力を入れると、終盤で指を動かしにくくなります。
安楽選手は、足や体幹へ負荷を分散し、ホールドをつかむ指には必要な力を残しながら、腕や肩の余分な緊張を抑えます。この力の使い分けが、長いルートでの粘りにつながっています。
ボルダーでは、同じ身体操作が攻略方法の多さにつながります。
ボルダーは高さ数メートルの壁に設けられた複数の課題へ挑み、完登数や到達地点、試行回数を競う種目です。パワーだけでなく、短時間で登り方を見抜く判断力も必要になります。
安楽選手は、静かに手を伸ばす、身体を振って勢いを生む、足を高く上げる、脚で一気に踏み切るといった方法を課題に応じて選択できます。
「リーチが長いから届く」で終わらず、届かない配置では動的な方法へ切り替えられることが、ボルダーとリードの両方で結果を残せる理由なのでしょう。
2023年には、IFSCワールドカップで男子ボルダーと男子リードの年間総合優勝を達成しました。同年の杭州アジア大会でも、男子ボルダー&リード複合で金メダルを獲得しています。
2024年8月9日のパリ五輪男子ボルダー&リード決勝では、合計145.4点で銀メダルを獲得しました。
決勝ではボルダーを首位で終えましたが、リードとの合計で英国のトビー・ロバーツ選手が上回りました。銀メダルという結果は世界最高水準の総合力を示す一方、一つの体格的特徴だけでは勝敗が決まらないことも教えてくれます。
安楽選手の強さを、「身長の不足をリーチで補っている」と表現するのは少し違うように思います。
169cmという身長、59kgという体重、約180cmのリーチを前提として、足、腰、胸、肩、指を一つの動きにまとめられることが強さなのです。

「脱力した登り」と体幹・脚・肩のトレーニングとは?
安楽宙斗選手は、小学生時代に身につけた力へ頼りすぎない登りを土台に、体幹、脚、肩を補強しています。
クライミングを始めたのは、小学2年生だった2014年の夏です。健康のためにクライミングを始めた父親に同行し、自宅近くのジムで壁を登ったことがきっかけでした。
夏休みにはほぼ毎日のように通い、学校が始まってからも週4回ほど練習していたと紹介されています。
2025年5月2日公開の『Tarzan Web』で安楽選手は、小学生時代は筋力がなかったため、力に頼った登りをしてこなかったという趣旨の振り返りをしています。
腕力が十分ではない時期から、足の位置や身体の向きを工夫して課題を解いてきた経験が、現在の省エネルギー型の動きにつながったと考えられます。
田中星司コーチも、2023年11月23日放送の『報道ステーション』で安楽選手の身体操作を解説しました。
特徴として挙げられたのは、肩、胸、股関節を連動させ、円を描くような動きから上向きの力を作ることです。さらに、ホールドに触れる指先には力を入れながら、腕全体は脱力できると説明されました。
「脱力」と聞くと、全身の力をすべて抜くように思えるかもしれません。
実際には、必要な指には力を残し、それ以外の筋肉を過度に緊張させない技術です。力をゼロにするのではなく、使う場所と瞬間を選んでいるのですね。
『Tarzan Web』によると、2025年の取材時点におけるクライミング練習は週4回で、1回につき5〜6時間ほどでした。毎回テーマを設定し、集中力を保てる範囲で取り組んでいます。
記事では、練習量だけを追わず、集中力が落ちる前に終える姿勢も紹介されました。
その理由について本人の言葉として明示されていない部分まで、こちらで断定することはできません。ただ、筆者としては、長時間をこなすこと以上に、一手ごとの身体操作を高い精度で反復する考え方が表れているように感じます。
筋力トレーニングは週1〜2回で、重点は体幹、脚の瞬発力、肩です。
- 体幹:手足を動かしたときも姿勢を安定させる
- 脚:遠いホールドへ踏み切る力を補う
- 肩:腕を伸ばした姿勢で身体を支える
- 加重懸垂:引く力や肩周辺を競技に必要な範囲で補強する
体幹トレーニングでは、足元を不安定にしたプランクに脚の動きとゴムバンドの抵抗を加えています。外から力を受けても、姿勢を保つ能力を鍛える内容です。
脚にはバックランジを取り入れています。
クライミングは腕の競技に見えますが、実際には足でホールドを踏み、脚で生み出した力を腰、胸、肩、腕へ伝える全身運動です。遠いホールドへ跳び出す課題では、脚の瞬発力が成否を左右します。
加重懸垂は、2025年の取材時点で10kgの重りを加え、6回を3セット行う負荷が限界に近いと紹介されました。
安楽選手自身は、約60kgを加えて懸垂する選手もいるとして、自分は筋力が強いほうではないという認識を示しています。
ただし、10kgと60kgだけを比べて競技力の優劣を決めることはできません。
懸垂は握り方、可動域、動作速度、体重、休憩時間でも負荷が変わります。最大重量が大きい選手ほど、必ずクライミングで強いとも限りません。
安楽選手のトレーニングで大切なのは、筋力そのものを誇示するのではなく、長いリーチを制御する肩、姿勢を保つ体幹、動的な課題に対応する脚を補っている点です。
3つの部位は別々の能力ではありません。脚から生まれた力を体幹で受け止め、肩を通して指先へ伝える連鎖として機能します。
55kgから59kgへの増加をどう評価する?
2023年から2025年にかけて公表体重は55kgから59kgへ増えましたが、この4kgをそのまま競技力の向上と結びつけることはできません。
本人が体重増加の目的や、筋肉量・体脂肪率の変化を公表した資料は確認できていないためです。
成長期に伴う自然な変化、骨格や筋肉の発達、食事や水分量、測定条件など、複数の要因が考えられます。
スポーツクライミングでは、筋力を増やすだけでは十分ではありません。
筋肉の増加に伴って体重も増えれば、指や前腕が支える負荷は大きくなります。特にリードでは、パワーの向上と、長時間登り続ける効率性を両立させる必要があります。
その意味で、クライマーの身体づくりは「大きく強くする」という単純な足し算ではなく、出力と自重の釣り合いを探る作業といえるでしょう。
安楽選手は2025年のボルダージャパンカップで優勝し、同年にはワールドカップの男子ボルダー年間総合で3年連続優勝を果たしました。世界選手権ソウル大会の男子ボルダーでも初優勝しています。
こうした成績と身体データの変化は時期として重なりますが、体重が4kg増えたから優勝できたという因果関係は確認されていません。
一方で、体幹、脚、肩を補強している事実からは、従来の省エネルギー型の登りを保ちながら、大きな動きや不安定な姿勢への対応力を広げようとしていることがうかがえます。
私が注目したいのは、増えた体重の数字ではなく、補強した力を登りの中でどのように使っているかです。
約180cmのリーチが生きる課題では静かに届き、距離が足りない課題では脚の瞬発力を使う。狭い課題では手足を折りたたみ、余分な力を抜いて姿勢を保つ。
この切り替えの幅が広がるほど、ルートセッターが用意する多様な課題に対応しやすくなります。
個人的には、安楽選手の身体能力を表す言葉は「怪力」よりも「力の選択」がふさわしいと感じます。
強い力を出せることに加え、その力が必要な場面を見極め、不要な瞬間には温存できること。それが169cm・59kgという身体を、ボルダーとリードの両方で世界と戦える競技能力へ変えているのでしょう。
まとめ
安楽宙斗選手の最新確認値は、身長169cm・体重59kgです。2025年5月2日公開の『Tarzan Web』に掲載され、2026年8月28日までに確認したJOC、所属先、主要報道では、これより新しい数値は見つかっていません。
リーチは約180cmで、最新身長との差は約11cmです。
この長さは遠いホールドへ届くうえで有利に働きますが、長い腕だけで競技力は決まりません。足で壁を押す技術、重心を安定する位置へ運ぶ技術、肩・胸・股関節の連動がそろって初めて、リーチが実戦的な到達力になります。
2023年の168cm・55kgから、2025年には169cm・59kgへ公表値が変化しました。ただし、4kgの増加をすべて筋肉や競技力向上の結果と断定する根拠はありません。
安楽選手の本当の強みは、身体の大きさではなく、必要な指先には力を残し、腕や肩の余分な緊張を抑えられることです。
リーチ、体幹、脚、肩を一つの動きとしてつなぎ、課題に合わせて力の配分を変える。その精密さこそ、パリ五輪銀メダルをはじめとする世界的な活躍を支えているのではないでしょうか。
よくある質問
安楽宙斗選手の現在の身長は何cmですか?
2025年5月2日公開の『Tarzan Web』では169cmです。2026年8月28日までに確認したJOC、所属先、主要報道では、これより新しい公表値は確認できませんでした。
安楽宙斗選手の体重は何kgですか?
『Tarzan Web』に掲載された2025年5月時点の体重は59kgです。2023年5月30日の高校生新聞では55kgでしたが、4kg増加した理由や内訳は公表されていません。
安楽宙斗選手のリーチは何cmですか?
公表されたリーチは約180cmです。身長169cmとの差は約11cmで、遠いホールドへ足を残したまま手を伸ばせる可能性を広げる体格的特徴です。
筆者:春野滋(エンタメ&スポーツ愛好家ライター)


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