2022年のオイコスTVCMで壁を登る女性は、東京五輪銀メダリストのプロクライマー・野中生萌(のなか・みほう)選手です。
正式名称は「オイコス、ジブン追い越す×野中生萌選手」篇で、15秒の映像として2022年5月に公開・放映されました。
オイコスCMで壁を登る女性は誰?
オイコスのCMで力強くクライミングウォールを登っている女性は、プロクライマーの野中生萌選手です。
名前は「のなか・みほう」と読みます。「生萌」を「みほ」と読む紹介も見られますが、Olympics.comやダノンジャパンの発表では「みほう」と表記されています。
今回の記事で主に取り上げるのは、次のCMです。
- 正式名称:「オイコス、ジブン追い越す×野中生萌選手」篇
- 公開時期:2022年5月
- 映像の長さ:15秒
- 媒体:テレビCM
- 出演者:野中生萌選手
- 確認根拠:オイコス公式SNSの放映告知、制作関係者の実績ページ、公開動画の記録
このCMでは、女優がクライマー役を演じているのではありません。世界大会やオリンピックで実績を残してきた、現役のトップアスリート本人が登っています。
野中選手の主なプロフィールも整理しておきましょう。
- 名前:野中生萌(のなか・みほう)
- 生年月日:1997年5月21日
- 出身地:東京都
- 身長:162センチ
- 職業:プロクライマー
- 競技開始:8歳ごろ
- 主な実績:2018年ボルダリング・ワールドカップ年間総合優勝
- 五輪実績:東京2020女子複合銀メダル
- オイコスとの関係:2019年にブランドアンバサダー就任
ダノンジャパンは2019年3月27日、オイコスのブランドコミュニケーション刷新に合わせ、野中選手のブランドアンバサダー就任を正式に発表しました。
つまり、CMに映る姿や容姿だけから「野中選手ではないか」と推測しているわけではありません。企業による就任発表と、本人出演のTVCM告知で確認できる起用です。
ただし、「オイコスCM」という言葉には、テレビCMだけでなく、公式サイトの映像、SNS向け広告、商品紹介動画なども含まれることがあります。
2026年3月には八村塁選手が出演する新しいTVCMも始まりました。そのため、現在流れているオイコスCMの出演者が、すべて野中選手という意味ではありません。
「クライミングウォールを登る女性が登場する15秒のCM」を探している場合は、2022年の「オイコス、ジブン追い越す×野中生萌選手」篇と考えるのが最も自然です。
野中生萌が出演したオイコスCMはどれ?
野中生萌選手とオイコスの関係は、2022年のTVCMだけではありません。
2019年のアンバサダー就任後、ブランド広告や商品告知に継続して登場してきました。ただし、企業の公式発表で詳細まで確認できるものと、CM情報を記録した二次資料で確認できるものは、信頼度を分けて見る必要があります。
主な情報を整理すると、次のようになります。
時期 名称・内容 媒体・確認状況 野中選手との関係
2019年3月27日 ブランドコミュニケーション刷新 ダノンジャパン公式発表 ブランドアンバサダー就任を発表
2019年4月26日以降 野中選手を起用したコミュニケーション ブランドサイトを中心に展開すると公式発表 2018年W杯年間女王として起用
2019年8月19日 レッドドラゴンフルーツ企画 ダノンジャパン公式発表 コラボ商品と応援企画に登場
2022年5月 「オイコス、ジブン追い越す×野中生萌選手」篇 15秒TVCM。公式SNSの放映告知などで確認 クライミングをする本人が出演
2023年3月 「オイコス 原動力 23春」篇 公式チャンネルでの公開を記録した二次資料で確認 野中選手の出演情報あり
2023年10月 「原動力 23秋 プレーン砂糖不使用」篇 公式チャンネルでの公開を記録した二次資料で確認 野中選手の出演情報あり
2024年 プロテインドリンク関連の広告・イベント 商品発表イベントや広告記録で確認 新商品発表イベントにも登場
2026年3月2日 「挑み続ける人に」篇など ダノンジャパン公式発表 八村塁選手が出演する新TVCM
この中で、壁を登る女性の正体を知りたい方にとって最も重要なのが、2022年5月のTVCMです。
オイコス公式SNSは当時、ブランドアンバサダーの野中選手が出演するTVCMの放映を告知しています。制作関係者の実績ページでも、作品名が「オイコス、ジブン追い越す×野中生萌選手」篇、尺が15秒、区分がTVCMと示されています。
一方、2023年の「原動力」シリーズについては、CM情報サイトに「公式チャンネルで公開」とする記録がありますが、現在確認できる一次資料の範囲には差があります。
そのため、2022~2024年の広告をすべて同じ確度で「正式なテレビCM」と数えるのは慎重であるべきでしょう。
また、野中選手のCM出演情報には、オイコス以外の企業も含まれています。KDDI、NEC、日本コカ・コーラ、アディダスジャパン、三井不動産などの広告歴まで、オイコスの出演本数として数えないよう注意が必要です。
2025年には、オイコスのプロテインドリンクとアニメ『ハイキュー!!』のコラボに関する広告記録もあります。
しかし、コラボ企画が存在したことと、その映像本編に野中選手本人が出演したことは別の話です。本人の映像出演を裏づける資料が十分でないため、この記事では野中選手の出演CMとして数えていません。
広告データには、商品名、キャンペーン名、関連タレント名がまとめて表示されることがあります。そこを一つずつ切り分けることが、出演者を正確に特定するうえで大切ですね。
「ジブン、追い越す。」と野中生萌の起用はどう結びつく?
野中生萌選手とオイコスの関係を読み解く鍵は、「カラダ動かす、ジブン追い越す。」というブランドタグラインです。
ダノンジャパンは2019年3月、オイコスをタンパク質で体を動かす人々を応援するブランドとして刷新しました。
公式発表では、スポーツをするすべての人に、自分を追い越す力を提供したいという考えが示されています。
同時に起用された野中選手は、その前年にあたる2018年、ボルダリング・ワールドカップで年間総合優勝を果たしていました。
ここで大切なのは、2019年の就任時点では、野中選手はまだ東京五輪銀メダリストではなかったということです。
ダノンジャパンが当時示した起用理由は、2018年のW杯年間女王という実績と、2020年に向けてさらなる活躍が期待される選手であることでした。
つまり、最初から「五輪メダリストの知名度」を借りた起用ではありません。すでに世界一となりながら、初めてのオリンピックに向けて自分を更新し続ける選手として選ばれたのです。
クライミングでは、最初の挑戦で課題を完登できるとは限りません。
選手は壁を観察し、手足を置く位置や体の向きを組み立てます。失敗したら動きを修正し、次の試技でもう一手先を目指します。
この「観察、挑戦、修正、再挑戦」という流れが、昨日の自分を超えるというブランドメッセージとよく重なります。
私は、クライミングが広告の題材として優れている理由は、成長を「上へ進む一手」として視覚化できる点にあると感じます。
長い説明をしなくても、昨日は届かなかったホールドへ手が届く映像だけで、自分を超える瞬間を伝えられるからです。
なお、オイコス公式サイトでは、商品に含まれるタンパク質の説明にDIAASという指標が用いられています。
DIAASは「消化性必須アミノ酸スコア」と呼ばれ、食品に含まれる必須アミノ酸の構成と消化性を考慮して、タンパク質の質を評価する指標です。
単純に「アミノ酸が何パーセント体へ吸収されるか」を直接示す数字ではありません。また、DIAASの高さだけで、筋力向上など特定の健康効果が保証されるわけでもありません。
必要なタンパク質量は、年齢、体格、運動量、普段の食事によって異なります。商品の栄養成分やアレルギー情報は、購入時のパッケージや公式表示を確認するのが安心です。
野中生萌の経歴は?世界一から東京五輪銀メダルへ
野中生萌選手は、1997年5月21日生まれ、東京都出身のプロクライマーです。
8歳ごろ、登山が好きだった父親の影響を受け、トレーニングの一環としてクライミングジムへ通い始めました。
競技経験を重ね、10代で日本代表として国際大会へ出場。パワフルで躍動感のある登りを武器に、世界のトップ選手へ成長していきます。
大きな転機となったのが、2018年のIFSCクライミング・ワールドカップ、ボルダリング年間総合優勝です。
このシーズンは、開幕戦のスイス・マイリンゲン大会で優勝しました。その後も複数の大会で2位に入り、シーズンを通した安定感で自身初の年間女王に輝いています。
ボルダリングの課題は大会ごとに異なります。
得意な動きが出る一大会だけで勝つのではなく、形の違う壁や初めて見る課題に対応し続けたことに、年間総合優勝の価値があります。
2019年にオイコスのアンバサダーへ就任したとき、野中選手はこの「世界一になった実績」と「東京五輪へ向けて挑戦を続ける将来性」の両方を備えていました。
その後、2021年に開催された東京2020オリンピックでは、スポーツクライミング女子複合で銀メダルを獲得します。
東京大会の女子複合は、次の3種目で争われました。
- スピード:同じ規格の壁を登る速さを競う
- ボルダリング:複数の課題をどこまで、何回の試技で攻略したか競う
- リード:ロープを使って高い壁を登り、到達地点を競う
野中選手はボルダリングで世界の頂点に立った選手ですが、五輪では性格の異なるスピードとリードにも対応する必要がありました。
得意種目だけを磨くのではなく、競技者としての幅を広げた末につかんだのが銀メダルです。

この銀メダルによって、野中選手のアンバサダーとしての意味も変化したと考えられます。
2019年の起用時には「世界一になり、次の舞台へ挑む選手」でした。東京五輪後は、「異なる種目へ適応し、大きな目標を実現した選手」という新しい物語が加わったのです。
同じ「ジブン、追い越す。」という言葉でも、起用当時と五輪後では説得力の中身が違います。
これこそ、単発のCM出演では得られない、長期的なアンバサダー起用の価値ではないでしょうか。
野中生萌がオイコスCMに起用された理由は?
野中生萌選手の起用について、公式発表で確認できる理由と、そこから考えられる広告上の価値は分けて整理する必要があります。
まず、ダノンジャパンが2019年に明示したのは、主に次の内容です。
- 2018年ボルダリングW杯年間女王という実績
- 2020年に向けて、さらなる活躍が期待される選手であること
- 「ジブンを追い越す」というブランド精神を象徴する存在であること
- タンパク質の重要性や、手軽に摂取できる商品であることを伝える役割
ここまでは、公式発表に基づいて確認できます。
そのうえで筆者としては、野中選手が広告に適していた理由を、次の3点に整理できると考えます。
競技そのものが挑戦の過程を映せる
クライミングでは、完登という結果だけでなく、壁を読み、試し、落ち、動きを変える過程も見どころになります。
商品を手にした完成された姿だけでなく、挑戦の途中を映像にできることが、ブランドメッセージとよく合っています。
世界一の実績と成長途中の物語が同居していた
2019年当時、野中選手はすでにW杯年間女王でした。それでも東京五輪に向け、スピードやリードを含む複合種目へ挑戦していました。
「成功した人」ではなく、「成功したあとも自分を更新する人」だったことが、起用の大きな強みだったと考えられます。
五輪銀メダルが後から広告の説得力を高めた
東京五輪銀メダルは、2019年の起用理由ではありません。就任から約2年後に加わった実績です。
それでも、就任時に掲げた挑戦の物語が銀メダルという結果につながったことで、ブランド側の人物選びにも後から説得力が加わりました。
私はここが、野中選手とオイコスの関係で最も興味深い点だと感じます。
一般的な広告では、すでに完成した有名人の実績を借りることがあります。一方、この事例では、ブランドが選手の挑戦を早い段階から応援し、その後の歩みと一緒に物語を育ててきました。
ただし、公式サイトへの掲載は、現在の関係を判断する有力な材料ではあるものの、契約期間や将来の出演を保証するものではありません。
今後のCM出演やアンバサダー体制については、その時点のダノンジャパンの発表を確認する必要があります。
八村塁の就任で野中生萌は交代した?
八村塁選手の就任は、野中生萌選手との交代として発表されたものではありません。
ダノンジャパンは2026年3月2日、NBAプレーヤーの八村選手がオイコスのブランドアンバサダーに新たに加わったと発表しました。
発表では、2019年から活動してきた野中選手とともに、挑戦を続ける人々を応援していく方針が示されています。
同日から全国で順次放映された八村選手出演のTVCMは、次の2本です。
- 「オイコス プロテインヨーグルト・ドリンク『挑み続ける人に』篇」
- 「オイコスPRO プロテインドリンク『さらなる高みを目指す人へ』篇」
八村選手はNBAという世界最高峰の舞台でプレーを続け、次世代のバスケットボール選手を支える活動にも取り組んできました。
ダノンジャパンは、そうした挑み続ける姿勢が、オイコスのブランド理念と重なると説明しています。
野中選手と八村選手では、競技の性質が大きく異なります。
クライミングは、自分の体と初めて見る課題に向き合う個人競技です。バスケットボールは、仲間との連係や相手との駆け引きが欠かせないチーム競技です。
異なる競技の2人を起用することで、「挑戦にはさまざまな形がある」という広がりを持たせられます。
筆者としては、八村選手が野中選手の役割を引き継いだというより、野中選手が築いてきた「自分の限界へ挑む人」というブランド像に、チームスポーツや次世代支援という新しい視点が加わったと見るのが自然だと考えます。
2026年8月28日に確認したオイコス公式サイトには、野中選手と八村選手の両方がアンバサダーとして掲載されていました。
少なくとも同日時点では、野中選手が八村選手と交代したことを示す公式発表は確認できません。
まとめ
オイコスCMでクライミングウォールを登る女性は、プロクライマーの野中生萌(のなか・みほう)選手です。
主な対象映像は、2022年5月に放映された15秒のTVCM「オイコス、ジブン追い越す×野中生萌選手」篇です。
野中選手は2018年のボルダリングW杯年間総合優勝を受け、2019年にオイコスのブランドアンバサダーへ就任しました。東京五輪銀メダルは就任後の実績であり、挑戦を続ける選手としての価値をさらに高めた出来事です。
2026年には八村塁選手もアンバサダーに加わりましたが、野中選手との交代ではありません。
CMの短い一手の背景には、世界一になった後も新しい種目へ挑み、自分の限界を更新してきた競技人生があります。そこに注目すると、「ジブン、追い越す。」という言葉が一層よく伝わってきますね。
よくある質問
オイコスCMで壁を登っている女性は誰ですか?
プロクライマーの野中生萌選手です。名前は「のなか・みほう」と読み、2018年のボルダリングW杯年間総合優勝者、東京五輪女子複合銀メダリストです。
野中生萌選手が登るCMの正式名称は何ですか?
主な対象映像は「オイコス、ジブン追い越す×野中生萌選手」篇です。2022年5月に15秒のTVCMとして放映が告知されました。
野中生萌選手はいつからオイコスのアンバサダーですか?
2019年3月27日に就任が発表されました。4月1日のブランドリニューアルに伴う起用で、野中選手を使ったコミュニケーションは同年4月26日からブランドサイトを中心に展開すると案内されました。
八村塁選手の就任で野中生萌選手は交代しましたか?
交代としては発表されていません。ダノンジャパンは2026年3月2日、2019年から活動してきた野中選手とともに、八村選手もブランドを担う形で紹介しています。
参照資料
- ダノンジャパン「タンパク質で、体を動かす・動かしたい人々を応援!『カラダ動かす、ジブン追い越す。』」(2019年3月27日)
- ダノンジャパン「ダノンオイコス 脂肪0 レッドドラゴンフルーツ」発表資料(2019年8月19日)
- オイコス公式SNS「野中生萌選手出演TVCM放映中」告知(2022年5月)
- KICKS「DANONe oikos『オイコス、ジブン追い越す×野中生萌選手』篇」制作実績
- ダノンジャパン「NBAプレーヤー八村塁選手が、オイコスのブランドアンバサダーに就任」(2026年3月2日)
- ダノンジャパン「オイコス公式サイト」アンバサダー・商品情報(2026年8月28日確認)
- Olympics.com「野中生萌」プロフィール・関連記事
- 日本山岳・スポーツクライミング協会「野中生萌 選手プロフィール」
- CLIMBERS「ボルダリングW杯2018シーズンを終え、年間優勝の野中生萌らが帰国」(2018年8月21日)
- CM情報サイト「オイコス」公開動画記録(2022~2024年、二次資料として参照)
春野滋(エンタメ&スポーツ愛好家ライター)


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