鈴木音生選手は東海大学付属静岡翔洋の中等部・高校を経て、静岡県立大学へ進学したクライマーです。
2026年8月28日時点では22歳の大学4年生。中学1年で全国6位、高校2年で全国優勝、高校3年でリードユース日本選手権3位と、学生生活の各段階で着実に実績を積み上げてきました。
鈴木音生の中学・高校・大学はどこ?
鈴木音生(すずき・ねお)選手の中学は東海大学付属静岡翔洋高等学校中等部、高校は東海大学付属静岡翔洋高等学校です。
高校卒業後は静岡県立大学へ進学し、2026年8月28日公開の静岡県広報記事では、22歳の大学4年生と紹介されています。
学校と各年代を代表する成績を整理すると、次のようになります。
学校・在籍時期 確認できた学校名 学生時代を代表する成績 主な確認根拠
中学・2017年度から 東海大学付属静岡翔洋高等学校中等部 中学1年でボルダリングユース日本選手権6位 学校公式大会報告、JMSCA選手プロフィール
高校・2020年度から 東海大学付属静岡翔洋高等学校 高校2年で全国高校選抜優勝 学校公式大会報告、公式大会記録
大学・2022年度から 静岡県立大学 世界ユース選手権2位、シニア国際大会優勝 JMSCA強化選手資料・選手プロフィール、静岡県広報
2026年8月28日時点 静岡県立大学4年生 リードの国際大会で活躍 静岡県広報戦略課の記事
中学の在籍は、東海大学付属静岡翔洋高等学校・中等部が2017年5月26日に公開した大会報告から確認できます。
同年5月20日、21日に鳥取県で開催された「スポーツクライミング 第3回ボルダリングユース日本選手権 鳥取大会2017」へ、鈴木選手が中等部1年生として出場したことが紹介されました。
高校についても、学校公式の大会報告が残っています。
2021年12月25日、26日に埼玉県加須市で開催された「第12回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会」には、高校2年生として出場しました。
大学の在籍は、日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)が2023年6月に公表したユースリード強化選手一覧や、2026年8月28日公開の静岡県広報記事で確認できます。
一方、出身小学校、東海大学付属静岡翔洋高校で所属していたコース、静岡県立大学の学部・学科、入試方式は、今回参照した公表資料では確認できませんでした。
中等部と高校の両方に在籍していたことは事実ですが、内部進学の手続きや高校受験の有無も明らかになっていません。学校名から進学方法まで推測しないことが、学歴情報を扱ううえでは大切ですね。
JMSCAの選手プロフィールでは2004年生まれとされています。2017年度に中学1年、2021年度に高校2年、2026年度に大学4年という公表記録は、一般的な進学時期とも整合しています。
鈴木音生は中学1年で全国大会6位
鈴木音生選手は、中学へ入学して間もない2017年5月、「第3回ボルダリングユース日本選手権 鳥取大会2017」で6位に入りました。
学校公式記事によると、中等部1年生だった鈴木選手はユースC男子に出場して決勝へ進出。JMSCAの選手プロフィールにも、同大会6位の記録が掲載されています。
中学校生活が始まったばかりの時期に、全国規模の大会で決勝へ進んだのです。当時から同世代の上位で競っていた選手だったことが分かります。
鈴木選手がクライミングを始めたのは、9歳の頃でした。
静岡県広報戦略課が運営する「しずおかWELL-BE+」のインタビューによると、最初のきっかけはアイスクライミングの体験です。その後、自宅の近くにクライミングジムができ、2歳上の姉と通い始めました。
毎日のようにジムへ足を運び、登ることそのものを楽しんでいたそうです。中学1年での全国6位は、小学生の頃から積み重ねてきた経験が全国大会の結果に表れた記録といえるでしょう。
この大会の種目は、ロープを使わず複数の課題を攻略するボルダリングでした。一方、高校以降の鈴木選手は、高い壁をロープで安全確保しながら登るリードで大きな結果を残していきます。
ボルダリングでは、短い課題の中でホールドの使い方や体の向きを素早く組み立てる力が求められます。リードでは、それに加えて長いルートを登り続ける持久力や、力を温存する判断が重要です。
本人が種目転向の明確な時期や理由を語った資料は確認できません。ただ、公式記録を時系列で追うと、中学時代のボルダリング全国決勝から、高校時代のリード全国優勝へと活躍の軸が移ったことは読み取れます。
順位だけを見るのではなく、どの種目で結果を残したのかまで確かめると、鈴木選手の成長過程がより立体的に見えてきますね。
鈴木音生は高校2年で全国高校選抜に優勝
鈴木音生選手の高校時代を代表する成績は、2021年12月の第12回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会優勝です。
大会は2021年12月25日、26日に埼玉県加須市で行われました。東海大学付属静岡翔洋高校の大会報告によると、当時2年生だった鈴木選手は予選を通過し、男子決勝で初の全国優勝を果たしています。
実施されたのはリード競技です。
前年の第11回大会は新型コロナウイルス感染症の影響で中止されており、第12回大会は2年ぶりの開催でした。感染対策を踏まえた特別な競技形式となり、準決勝を行わず、男子は26人が決勝へ進みました。
男子決勝では、鈴木音生選手、関口準太選手、上村悠樹選手、抜井亮瑛選手の4人が43+で並ぶ接戦となりました。
リード競技の「43」は、保持した最も高い位置のホールド番号です。「+」は、そのホールドを保持したうえで、次のホールドへ進むための有効な動きを起こしたことを示します。
公式記録で確認できる上位結果は、次の通りです。
- 1位:鈴木音生(東海大学付属静岡翔洋高校2年)43+
- 2位:関口準太(宇都宮清陵高校2年)43+
- 3位:上村悠樹(東京都立上野高校2年)43+
- 4位:抜井亮瑛(金光藤蔭高校3年)43+
同じ43+でも、全員を単純に登攀時間だけで並べたわけではありません。
大会記録と当時の報道を照合すると、まず決勝の到達高度を比較し、同高度の場合は前ラウンドの順位を参照するカウントバックが適用されています。その比較でも並んだ鈴木選手と関口選手について、最終的にクライミングタイムによって優勝者が決まりました。
つまり、鈴木選手の優勝は決勝高度、予選成績、登攀時間を大会規定に沿って比較した結果です。「一番速く登ったから優勝した」とだけ説明すると、正確な競技経過が伝わりません。

この大会で注目したいのは、4人が同じ到達高度へ達するほどの僅差だったことです。
リードは、急いで登ればよい競技ではありません。動きを速めすぎて落下すれば、それ以上の高度へ進めないため、基本的には安全かつ確実に一手でも高く登ることが優先されます。
そのうえで鈴木選手は、同高度とカウントバックでも並んだ勝負を登攀時間で制しました。高校生の時点で、高度を伸ばす力だけでなく、動きを止めすぎずにルートを進む効率も結果として示したのです。
さらに、鈴木選手は2021年の国内ジャパンツアーで、リード全6戦の決勝へ進み、年間順位1位になっています。
全国高校選抜の一試合だけで突然勝ったのではなく、シーズンを通して決勝圏を維持していました。一度の最高順位と年間を通じた安定性が同じ年にそろったことが、高校2年時の競技力を評価するうえで重要なポイントだと私は考えます。
高校3年でリードユース日本選手権3位
全国高校選抜を制した翌年、鈴木音生選手はユース年代の主要大会でも表彰台へ上がりました。
JMSCAの公式プロフィールによると、2022年5月14日に富山県南砺市で開催された「第10回リードユース日本選手権南砺大会」で3位に入っています。
高校2年で全国優勝し、高校3年で3位と聞くと、順位を落としたように感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この二つは出場条件の異なる別大会です。
全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会は、高校に在籍する選手が出場する学校スポーツの全国大会です。
一方、リードユース日本選手権は年齢別カテゴリーで競う、ユース年代の全国大会となります。そのため、二つの順位をそのまま上下関係として比べることはできません。
鈴木選手のリードユース日本選手権での記録をたどると、2019年の第7回大会は8位、2020年の第8回大会は5位、2021年の第9回大会は6位でした。
順位は毎年一直線に上がったわけではありませんが、全国上位を継続し、2022年の第10回大会で初めて3位の表彰台へ到達しています。
スポーツクライミングは大会ごとにルートが変わります。前年に解けた課題と同じものが翌年に出るわけではないため、一つのルートを覚えるだけでは上位を維持できません。
高校時代の鈴木選手には、全国高校選抜の優勝という最高順位だけでなく、異なる大会やルートで全国決勝へ残り続けた安定性がありました。ここに、後の国際大会へつながる競技基盤が表れているのではないかしら。
静岡県立大学では国際大会へ活躍を広げる
鈴木音生選手は高校卒業後、静岡県立大学へ進学しました。
JMSCAが2023年6月に発表したユースリード強化選手一覧では静岡県立大学所属と記載され、静岡県の2026年8月28日公開記事では22歳の大学4年生と紹介されています。
2004年生まれで、2022年度に大学へ進学した一般的な学年経過と一致します。ただし、正確な入学日や入学式の日付は確認できていないため、「2022年4月入学」と公表事実のように断定するのは避けます。
大学在学中の代表的な成績は、次の通りです。
- 2023年:リードジャパンカップ印西大会2位
- 2023年:IFSC世界ユース選手権ソウル大会リード2位
- 2025年:IFSCクライミング・ワールドカップ呉江大会リード2位
- 2025年:IFSCクライミング・ワールドカップ インスブルック大会リード優勝
大学1年に当たる2023年には、ユースの国際大会だけでなく、国内シニアのリードジャパンカップでも2位に入りました。
そして2025年6月、オーストリアで行われたIFSCクライミング・ワールドカップ インスブルック大会のリードで優勝。大学在学中に、シニア国際大会の優勝者となりました。
学歴記事として大切なのは、2025年以降の全試合を追うことではなく、静岡県立大学で学びながら、ユースの有力選手からシニア国際大会の優勝者へ進んだという流れでしょう。
中学1年の全国6位、高校2年の全国優勝、高校3年のユース全国3位、大学在学中の世界ユース2位とシニア国際大会優勝。この順序で並べると、突然世界で勝ったのではなく、年代ごとに競技の舞台を広げてきたことが分かります。
静岡県広報記事では、2026年度に卒業論文へ取り組んでいることも紹介されました。ただし、研究テーマや具体的な授業内容、日々の練習時間は公表されていません。
卒業後については、プロとして競技へ専念する理想を持ちながら、企業に所属して競技を続ける道も選択肢として考えていると紹介されています。2026年8月28日時点では確定した進路として発表されていないため、今後の本人や所属先による正式発表を待ちたいですね。
学歴と成績から見える鈴木音生の成長とは?
鈴木音生選手の学生時代には、全国決勝への進出、全国優勝、ユース国際大会、シニア国際大会という段階的な成長が見られます。
中学時代はボルダリングで全国6位となり、高校時代にはリードで全国高校選抜を制しました。大学進学後は、世界ユース選手権の表彰台を経て、IFSCワールドカップのリードで優勝しています。
筆者として特に注目したいのは、競技の軸が変わっても全国上位を維持した点です。
中学時代に結果を残したボルダリングは、短い課題に対して解決方法を素早く組み立てる競技です。高校以降に実績を伸ばしたリードでは、その対応力に加えて、長いルートを登る持久力や動作の効率が求められます。
もちろん、中学時代のボルダリング経験がリードの成功へ直接つながったと本人が明言したわけではありません。
それでも、2021年のジャパンツアー全6戦で決勝へ進んだ安定性や、全国高校選抜で43+の接戦を制した記録を見ると、異なるルートへ対応しながら高い水準で登る力が高校時代に育っていたと評価できます。
鈴木選手は、登る前にルートをイメージし、自分で戦略を立てることをクライミングの魅力として挙げています。
毎回違うルートへ向き合う競技では、過去の正解をそのまま当てはめることができません。目の前のホールドを観察し、その日に適した動きを選び直す必要があります。
学生時代の成績を振り返ると、鈴木選手の強さは、単に指や腕の力が強いという一言では説明できません。課題を読み、登り方を考え、異なる舞台へ適応してきた過程にこそ、この選手らしさがあると私は感じます。
また、華やかな国際大会優勝だけでなく、学校公式に残された中学1年時の大会報告までさかのぼると、成長の見え方も変わります。
9歳で競技を始めた少年が、中等部で全国決勝へ進み、高校で全国大会を制し、大学在学中に世界のシニア大会で優勝しました。こうして時系列で確かな記録を重ねることが、学生選手の歩みを正しく知る一番の近道ではないでしょうか。
鈴木音生の高校・中学・大学と学歴まとめ
鈴木音生選手の出身中学は東海大学付属静岡翔洋高等学校中等部、出身高校は東海大学付属静岡翔洋高等学校です。
高校卒業後は静岡県立大学へ進学し、2026年8月28日時点では22歳の大学4年生と紹介されています。小学校名、高校のコース、大学の学部・学科、入試方式は公表資料で確認できません。
中学1年だった2017年にボルダリングユース日本選手権6位、高校2年だった2021年に全国高校選抜の男子リードで優勝しました。
高校3年の2022年にはリードユース日本選手権3位。大学進学後は世界ユース選手権2位を経て、2025年のIFSCクライミング・ワールドカップ インスブルック大会リードで優勝しています。
鈴木選手の学歴と公式成績を重ねると、中学の全国決勝から高校での全国制覇、大学在学中の国際大会優勝へと、舞台を一つずつ広げてきた道筋が見えてきますね。
よくある質問
鈴木音生の中学と高校はどこですか?
中学は東海大学付属静岡翔洋高等学校中等部、高校は東海大学付属静岡翔洋高等学校です。2017年と2021年の学校公式大会報告から、それぞれの在籍を確認できます。
鈴木音生はどこの大学に通っていますか?
静岡県立大学です。2026年8月28日公開の静岡県広報記事では、22歳の大学4年生と紹介されています。学部・学科は確認できません。
鈴木音生の学生時代の主な成績は?
中学1年でボルダリングユース日本選手権6位、高校2年で全国高校選抜リード優勝、高校3年でリードユース日本選手権3位です。大学進学後は世界ユース選手権2位やIFSCワールドカップ優勝を記録しています。
参照資料
- 東海大学付属静岡翔洋高等学校・中等部「スポーツクライミング 第3回ボルダリングユース日本選手権 鳥取大会2017」大会報告(2017年5月26日)
- 東海大学付属静岡翔洋高等学校「第12回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会」大会報告
- 第12回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会公式リザルト・大会関連資料
- 公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会「鈴木音生」選手プロフィール
- 公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会「2023年ユースリード強化選手」発表資料
- 静岡県広報戦略課「しずおかWELL-BE+」鈴木音生選手インタビュー(2026年8月28日公開)
執筆者:春野滋(エンタメ&スポーツ愛好家ライター。学校・競技団体・自治体の公表資料を照合し、確認できた事実と私見を分けてお伝えしています)


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