村竹ラシッド選手が英語を「A little」と答えたと伝える2024年8月4日の投稿は確認できますが、流暢さや3か国語話者だと示す公式情報は確認されていません。
男子110mハードルで世界のトップ選手と競う村竹ラシッド選手。
2024年パリオリンピックでは日本男子110mハードル史上初となる決勝進出を果たし、13秒21で5位。2025年には12秒92の日本記録を樹立し、東京世界陸上でも13秒18で5位に入りました。
そんな村竹選手について、競技成績とともに検索されているのが「英語を話せるの?」「英語はペラペラ?」「何か国語話せる?」という疑問です。
きっかけの一つになったのが、パリ五輪期間中の2024年8月4日にXへ投稿された「A little」のエピソードでした。
ただし、最初に大切な点をはっきりさせておきます。
今回確認できたのは、村竹選手本人の公式インタビュー全文や公式映像ではなく、海外メディアから英語について聞かれ「a little」と答えたと伝える第三者の公開投稿です。
そのためこの記事では、「英語を話せることが証明された」と話を膨らませず、確認できる情報の強さを一つずつ分けて見ていきます。
村竹ラシッドは英語を話せる?「A little」は何が確認できた?
結論からいうと、2024年8月4日、村竹ラシッド選手が海外メディアから英語について尋ねられ、「a little」と答えたと伝えるX投稿が公開されています。
投稿には、村竹選手が海外メディアに呼び止められ、「英語いける?」という趣旨の問いに「a little」と答えていた、という内容が記されています。
「a little」は日本語なら「少し」という意味ですね。
ただし、ここで重要なのは証拠の種類です。
今回確認できた投稿は、その場面について第三者が記述したものです。質問したメディアの社名や記者名、取材の全文、村竹選手本人が長く英語を話す公式インタビューまでは、この情報だけでは確認できません。
ですから、より正確に表現するなら、
「村竹ラシッド選手が英語について聞かれ、『a little』と答えたと伝える当時の投稿が確認できる」
となります。
「本人の英語力を直接測定できる資料がある」という意味ではありません。
この違いは小さく見えて、実はとても大切です。
現時点で分かる範囲を整理すると、次のようになります。
情報 確認状況
2024年8月4日に「a little」と答えたという話 そう伝える当時のX投稿を確認できる
本人の公式英語インタビュー全文 今回は確認できず
英語を流暢に話せる 客観的に判断できる資料を確認できず
TOEIC・TOEFL・英検などの語学スコア 公表情報を確認できず
フランス語を話せる 確認できず
日本語・英語・フランス語の3か国語を話せる 確認できず
投稿内容が事実を正確に伝えているなら、少なくとも村竹選手が英語の問いかけに英語で返答した場面があったことになります。
しかし、「a little」という一言だけでは、日常会話がどの程度できるのか、専門的な取材に対応できるのか、流暢なのかまでは分かりません。
私は、この「分かるところまでで止める」ことこそ、選手について調べる記事では大切だと感じています。
「英語ペラペラだった」と盛るより、一つの短いやり取りとして紹介するほうが、村竹選手自身にも読者にも誠実ではないでしょうか。
村竹ラシッドの英語はペラペラ?資格やスコアは公表されている?
「村竹ラシッドは英語がペラペラなの?」と知りたい方も多いでしょう。
現時点での答えは、ペラペラだと断定できる公表資料は確認できないです。
日本陸上競技連盟の公式プロフィールによると、村竹選手は2002年2月6日生まれで、所属はJAL。出身校は千葉県の第一中学校、松戸国際高校、順天堂大学と紹介されています。
また、110mハードルの自己ベストとして12秒92が掲載され、2025年に樹立した日本記録として扱われています。
一方、こうした公式プロフィールには、TOEIC、TOEFL、英検などの語学資格や点数は掲載されていません。
もちろん、これは「資格を持っていない」という意味ではありません。
公に確認できる資料に載っていない、という意味です。
ここは混同しないようにしたいですね。
そもそも「a little」という本人の返答が事実だったとしても、それは語学試験の結果ではありません。
「あなたは英語を話せますか」と聞かれた場面で本人が返した短い自己申告に近い言葉であり、そこからCEFRやTOEICのような客観的な能力尺度を推定することはできません。
この点は、今回あらためて調べていて特に重要だと感じました。
ネットでは、
「a littleと言った=本当に少ししか話せない」
あるいは、
「世界大会に出ている=英語はペラペラ」
と両極端に捉えたくなります。
けれど、どちらも資料からは導けません。
分かっているのは「a littleと答えたと伝える投稿がある」こと。英語力の具体的なレベルは分からない。
今のところは、この二つを分けておくのが最も正確でしょう。
村竹ラシッドは何か国語話せる?フランス語・3か国語説を検証
村竹ラシッド選手の英語について調べていると、関連して目にするのが「フランス語も話せるのでは?」「3か国語を話せる?」という疑問です。
しかし今回確認した範囲では、村竹選手本人がフランス語を話せると示す確かな公表資料は確認できませんでした。
そのため、「日本語・英語・フランス語の3か国語を話せる」と断定することもできません。
では、なぜフランス語の話が出てくるのでしょうか。
背景の一つとして考えられるのが、村竹選手の父親のルーツです。
World Athleticsは東京2025世界陸上に関連する公式記事の中で、村竹選手をトーゴ人の父親と日本人の母親を持つ選手として紹介しています。
さらにWorld Athleticsの大会資料では、村竹選手について「父親はトーゴ出身」とするプロフィール情報も確認できます。
以前はネット上で父親のルーツについて異なる国名が書かれることもありましたが、競技を統括するWorld Athleticsがトーゴとのつながりを明記しているため、この点はかなり整理しやすくなりました。
ただし、ここから
「父親がトーゴにルーツを持つからフランス語を話せる」
と進めてしまうのは別問題です。
親の国籍や出身地と、子ども本人が家庭内で使う言語は必ずしも一致しません。
村竹選手が家庭でどの言語を使って育ったのか、父親と何語で会話しているのか、フランス語を学んだ経験があるのかについて、今回確認したWorld Athleticsや日本陸連の公開情報には記載がありませんでした。
ここはとても分かりやすい例だと思います。
「国際的なルーツがある」という事実と、「複数言語を話せる」という能力は別々に確認しなければならないのです。
海外にルーツのある選手を見ると、「きっと何か国語も話すのね」と想像したくなる気持ちは分かります。
けれど、それは見る側のイメージにすぎない場合もありますよね。
村竹選手について現時点で安全に言えるのは、World Athleticsが父親をトーゴにルーツを持つ人物、母親を日本人として紹介していること。
そして、村竹選手本人がフランス語を話せるかどうかは、公表資料だけでは分からないということです。

松戸国際高校出身なら英語が得意?学校環境と本人の語学力は別
村竹ラシッド選手の英語力を考える際、もう一つ注目されやすいのが松戸国際高校出身という経歴です。
日本陸上競技連盟の公式プロフィールでも、村竹選手が松戸国際高校から順天堂大学へ進んだことが確認できます。
「国際」という学校名を見ると、
「英語をかなり勉強していたのでは?」
「フランス語も履修していたのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
確かに、松戸国際高校は外国語教育や国際理解に関わる学びを持つ学校です。
過去に学校側が公開した情報では、中国語・韓国語・フランス語といった第二外国語を学ぶ機会が紹介されていました。
ただし、ここでも本人に結びつけるときには一段慎重になる必要があります。
村竹選手がどの学科に在籍していたのか、どの外国語を本人が実際に履修したのかについて、今回確認できた公式プロフィールからは分かりません。
したがって、
「松戸国際高校だからフランス語を習った」
「国際高校出身だから英語がペラペラ」
という結論にはできません。
学校に語学教育の環境があることと、個人の語学力は同じものではありませんよね。
私はここで、情報の「距離」を意識すると分かりやすいと思います。
本人が実際に語った内容は、本人の能力を考える直接的な材料になりやすい。
一方、学校の教育制度は、本人を取り巻いていた可能性のある環境を示す間接的な情報です。
この二つを同じ強さで扱わないことが大切です。
村竹選手の高校時代について確実に確認できるのは、むしろ陸上競技での急成長でしょう。
日本陸連によると、松戸国際高校2年だった2018年度に三重インターハイで8位。
3年生となった2019年には、インターハイ、国体、U20日本選手権を制して高校3冠を達成しました。
さらに高校生活の終盤には、男子60mハードルでU20室内日本記録を樹立しています。
つまり松戸国際高校時代の村竹選手について、公的な競技資料からは「日本トップクラスの高校生ハードラーだった」ことは明確に確認できるのです。
一方、語学についてはそこまで具体的な本人情報がありません。
この差をそのまま受け止めることが、正確なプロフィール記事につながると私は思います。
村竹ラシッドの英語力を考えるうえで大切な「情報源の強さ」
ここからは筆者として、今回の調査で特に大切だと感じた点を整理します。
村竹ラシッド選手の英語については、情報源によって証拠の強さがかなり違います。
たとえば、2025年に12秒92の日本記録を出したことは、日本陸上競技連盟が公式に記録し、競技団体のプロフィールにも掲載しています。
2024年パリオリンピックで13秒21の5位だったことも、Olympics.comの公式結果から確認できます。
2025年東京世界陸上の13秒18、5位も、日本陸連の大会結果で確認できます。
父親のトーゴとのつながりについても、World Athleticsが公式記事や大会資料に掲載しています。
これらは競技団体や大会公式という、本人の競技情報を確認するうえで非常に重要度の高い情報源です。
一方、「a little」のエピソードについて今回確認できた中心資料は、2024年8月4日の第三者によるX投稿です。
だからこそ、扱い方も同じにはできません。
日本記録なら「樹立した」と書ける。しかし「a little」は「そう答えたと伝える投稿がある」と書く。
この違いを丁寧に守ることが、私はとても重要だと思います。
ネットの記事では、一度誰かが「英語が話せる」と書くと、次の記事では「英語が得意」に変わり、さらに「英語ペラペラ」と強くなってしまうことがあります。
さらに親のルーツや学校名が加わると、「3か国語を話せる」という物語まで自然にできあがってしまう。
けれど、元の証拠まで戻ると、そこまで確認できないことも少なくありません。
村竹選手についても、まさにそこを一度立ち止まって整理する価値があると感じました。
【考察】「A little」は英語力の評価ではなく、一つの自己申告として見るのが自然
ここからは筆者の考察です。
私は「a little」という言葉を、村竹ラシッド選手の英語力を測るテスト結果のように扱わないほうがよいと考えています。
もし当時の投稿内容が正しければ、海外メディアから英語について尋ねられたときに、本人が「少し」と答えたことになります。
ただ、それ以上でもそれ以下でもありません。
たとえば、外国語をある程度話せる人でも「少しだけ」と控えめに答えることはありますし、本当に簡単な受け答えだけできるという意味だった可能性もあります。
村竹選手がどちらなのかは、短い一言から判断できません。
「謙虚だからa littleと言った」と人物像まで決めつけるのも、私は避けたいところです。
大切なのは、本人がどんな性格だからそう言ったかを想像することではなく、確認できる資料が語っている範囲を超えないことでしょう。
そして、語学力と競技力を混同しないことも重要です。
村竹選手は2024年パリ五輪で13秒21を記録して5位。2025年8月には福井で12秒92をマークし、日本人として初めて110mハードルで13秒を切りました。
さらに東京世界陸上でも13秒18で5位。
日本陸連は2026年の紹介でも、村竹選手がパリ五輪と東京世界陸上の2大会連続で5位に入ったこと、日本記録12秒92を保持していることを伝えています。
この競技実績だけでも、すでに世界トップクラスのハードラーであることは十分に伝わります。
英語がどの程度話せるかは興味深い素顔の一つですが、村竹選手の強さそのものを説明する情報ではありません。
個人的には、ここを切り分けて見るほうが選手への敬意にもつながると感じます。
もちろん、世界大会やダイヤモンドリーグへ出場する機会が多くなれば、外国の選手やスタッフ、報道陣と接する時間も自然に増えていくでしょう。
簡単な英語で自分の意思を伝えられれば便利な場面もありそうです。
ただし、それは国際競技者を取り巻く一般的な環境についての推測であり、村竹選手本人が現在どの程度英語を使っているかを示すものではありません。
今後、本人が公式インタビューで長く英語を話したり、自ら語学学習について語ったりすれば、そこで初めて新しい材料が加わります。
そのときに情報を更新すればよいのですよね。
私は、分からないことを魅力的な物語で埋めるより、「ここまでは分かった。ここから先はまだ分からない」と示す記事のほうが、長く信頼して読んでもらえると思っています。
まとめ
村竹ラシッド選手の英語について、今回確認できた最も具体的な情報は、2024年8月4日に「海外メディアから英語について聞かれ、『a little』と答えた」と伝える第三者のX投稿が公開されていることです。
ただし、村竹選手本人の公式インタビュー全文や、英語で長く受け答えする一次資料を今回確認できたわけではありません。
そのため、「英語をペラペラ話せる」と断定できる材料はありません。
TOEIC、TOEFL、英検などの公表スコアも、日本陸連などの公式プロフィールでは確認できませんでした。
また、World Athleticsは村竹選手について、トーゴ人の父親と日本人の母親を持つ選手として紹介しています。
一方で、父親のルーツだけを理由に、村竹選手本人がフランス語を話せるとは判断できません。
松戸国際高校には外国語教育の環境がありますが、村竹選手本人がフランス語などを履修したことを示す資料も今回確認できませんでした。
したがって現時点では、
「a littleと答えたと伝える投稿はある。しかし、英語の具体的な会話レベル、フランス語、3か国語話者という説までは確認できない」
というのが最も資料に忠実な結論です。
12秒92の日本記録を持ち、パリ五輪と東京世界陸上で続けて決勝5位に入った村竹ラシッド選手。
世界で走る姿を見る機会が増えているからこそ、これから海外でのインタビューや交流の様子が公開されれば、語学面についても新しい一面が見えてくるかもしれませんね。
競技タイムだけでなく、世界の舞台で少しずつ広がっていく村竹選手の姿を、これからも温かく見守りたいと思います。
よくある質問
村竹ラシッド選手は英語を話せますか?
2024年8月4日に、海外メディアから英語について尋ねられ「a little」と答えたと伝える第三者のX投稿があります。ただし、本人の英語力を客観的に判定できる公式インタビューや語学スコアまでは確認できません。
村竹ラシッド選手は英語がペラペラですか?
現時点では「ペラペラ」と断定できません。日本陸上競技連盟などの公式プロフィールにも、TOEIC・TOEFL・英検といった語学資格やスコアの掲載は確認できません。
村竹ラシッド選手はフランス語を話せますか?
フランス語を話せると確認できる公表情報は見つかっていません。World Athleticsは父親をトーゴにルーツを持つ人物、母親を日本人として紹介していますが、それだけで村竹選手本人の使用言語を判断することはできません。
春野滋(エンタメ&スポーツ愛好家ライター)

コメント