鏡優翔がかわいいのはなぜ?笑顔や明るい人柄の魅力に迫る

ひまわりポーズをしながら満面の笑みを見せる女子レスリング選手 レスリング

鏡優翔選手がかわいいと評判の理由は、明るい笑顔、自分らしいおしゃれ、努力を貫く芯の強さにあります。

パリ五輪で注目された「カワイイ」のマウスピースや、ひまわりネイルも単なる飾りではありません。本人の発言をたどると、好きな言葉や色を前向きな力へ変える、鏡選手らしい姿勢が見えてきます。

鏡優翔がかわいいと言われる3つの理由とは?

鏡優翔(かがみ・ゆうか)選手が「かわいい」と支持される理由は、次の3つに整理できます。

  • 試合後に見せる屈託のない笑顔と、周囲を明るくする人柄
  • 「カワイイ」のマウスピースやネイルを楽しむ自分らしいおしゃれ
  • 五輪直前の大けがにも向き合い、努力を続けた芯の強さ

鏡選手は2001年9月14日、山形県山形市で生まれました。幼少期に栃木県へ移り、小学1年生でレスリングを始めています。

小学3年生から全国少年少女選手権を4連覇し、中学3年生でJOCエリートアカデミーへ入校。帝京高校ではインターハイ3連覇を達成し、2020年に東洋大学へ進学しました。

2023年の世界選手権では女子76キロ級で優勝し、2024年のパリ五輪代表に内定。そして2024年8月11日の決勝で、米国のケネディ・ブレイズ選手を3対1で破り、金メダルを獲得しました。

これは、日本女子レスリングにとって初めてとなる五輪最重量級での金メダルです。

女子76キロ級は、体格とパワーに恵まれた海外選手がそろう階級です。正面から激しく組み合う迫力ある競技で頂点に立った鏡選手が、試合後には満面の笑みで「ひまわりポーズ」を披露する。その鮮やかな対比も、多くの人を引きつけたのでしょう。

ここからは、「笑顔」「おしゃれ」「芯の強さ」という3つの理由を、本人が語った内容と筆者の見方を分けながら詳しく見ていきます。


理由1:鏡優翔の笑顔がかわいいのはなぜ?

鏡優翔選手の笑顔が魅力的に映るのは、勝利の喜びだけでなく、人を元気にしたいという本人の思いまで伝わってくるからです。

鏡選手を象徴する花は、明るい黄色のひまわりです。子どものころからひまわりが好きで、花について調べるうちに、太陽へ向かって咲く姿や、見る人を元気にする明るさへ強くひかれるようになりました。

2025年5月16日にREAL SPORTSが公開したインタビューでも、鏡選手は、ひまわりを見ると元気をもらえるという趣旨を語っています。

鏡選手自身も、ひまわりのように周囲を明るくできる存在になりたいと考えるようになりました。身近な人から「ひまわり姫」と呼ばれ、そこから「姫」という愛称も定着したと伝えられています。

ひまわりポーズはどんなポーズ?

鏡選手の「ひまわりポーズ」は、両手を顔の下へ添え、手を葉、顔を花に見立てるものです。

力強い試合を終えた直後に、この柔らかなポーズと笑顔を見せるところが、鏡選手らしいですよね。怖いほどの集中力を見せていた選手が、試合終了と同時に親しみやすい表情へ戻るため、その笑顔がいっそう印象に残ります。

2024年10月8日に日本オリンピック委員会が公開したパリ五輪の特集記事でも、鏡選手は「ひまわりを愛する笑顔のヒロイン」として紹介されました。

これは報道側の表現ですが、ひまわりと笑顔が鏡選手のイメージとして広く定着したことを示す一例といえるでしょう。

笑顔の奥には五輪直前の不安もあった

パリ五輪で見せた笑顔は、何の不安もなく大会を迎えられた人の表情ではありません。

2024年5月13日、鏡選手は母校・東洋大学レスリング部での練習中に右膝を負傷しました。2025年5月14日にREAL SPORTSが公開した本人インタビューによると、JISS(国立スポーツ科学センター)で右膝内側側副靱帯損傷、全治3か月と診断されています。

負傷したのは、パリ五輪開幕まで約2か月半という時期でした。

鏡選手は歩くことも難しいほどの痛みに襲われ、更衣室で涙を流したと振り返っています。得意のタックルでは膝の踏み込みが欠かせないため、競技人生最大級の不安だったことは想像に難くありません。

一方、武蔵野音楽大学が公開した福井直昭学長との特別対談で、鏡選手は、けがには意味があると捉え、ウエートトレーニングや心肺機能を高める練習へ取り組んだと説明しました。

ここまでが、本人の発言から確認できる事実です。

そのうえで筆者としては、金メダル決定後の笑顔には、勝った喜びだけでなく、五輪の舞台へ間に合わせるために積み重ねた時間への安堵も含まれていたように感じます。

「いつも明るい選手だから笑っていた」と片づけるのではなく、笑顔に至るまでの苦しい経緯を知ると、その表情がより愛おしく、頼もしく見えてきますね。


理由2:「カワイイ」のマウスピースやネイルがおしゃれ

鏡優翔選手がかわいいと言われる2つ目の理由は、マウスピース、ネイル、髪色まで、自分の「好き」を堂々と表現していることです。

とりわけ注目されたのが、パリ五輪で使用した「カワイイ」の文字入りマウスピースでした。

「カワイイ」のマウスピースが話題になった場面

2024年8月11日、パリ五輪レスリング女子76キロ級決勝で、鏡選手はケネディ・ブレイズ選手と対戦しました。

鏡選手は3対1で勝利し、日本女子初となる五輪最重量級の金メダルを獲得。勝利が決まった直後、笑顔からのぞいたマウスピースには、カタカナで「カワイイ」と書かれていました。

世界一を争う緊迫した試合と、親しみやすい「カワイイ」という言葉。その意外な組み合わせが、大きな注目を集めたのです。

鏡選手は2024年8月18日、TBS系「サンデージャポン」に生出演しました。番組では、「頑張れ」と励まされるよりも「かわいい」と言われたほうが、自分の力につながるという考えを説明しています。

さらに2024年11月24日、山形市で山形県スポーツ栄光賞と山形市スポーツ栄誉賞の贈呈行事が開かれました。山形市の公式発表によると、鏡選手は授与式に加えて講演を行い、金メダルまでの経緯や勝負への考え方、試合でのメンタルコントロールなどについて語っています。

この日の様子を11月25日に報じたテレビユー山形「Nスタやまがた」では、市民からマウスピースについて質問された鏡選手が、つらい練習のときも「かわいい」と言われると笑顔になり、調子が上がるという趣旨を説明しました。

「毎日カワイイは更新されています」という明るい言葉も紹介され、鏡選手らしい受け答えとして話題になっています。

ここで注意したいのは、鏡選手本人が「心理的なスイッチ」や「セルフトーク」という専門用語で説明したわけではないことです。

確認できるのは、「かわいい」と言われると笑顔になり、自分の力や調子につながると本人が語ったことです。マウスピースが心理面へどの程度影響したのかを、外部から数値で証明することはできません。

その事実を踏まえた筆者の見方としては、「カワイイ」は鏡選手が自分らしい明るさを取り戻すために選んだ、大切な合言葉だったのではないでしょうか。

勇ましい言葉で気持ちが高まる人もいれば、柔らかな言葉によって自然体へ戻れる人もいます。自分に合う言葉を理解しているところに、鏡選手の自己理解の深さが表れています。

ネイルは大学2年生の後半から始めた

鏡選手がネイルを始めたのは、大学2年生の後半です。

2025年5月16日公開のREAL SPORTSのインタビューでは、海外選手が化粧やネイルを取り入れている姿を見て、競技規則上できることだと考え、自身もネイルを始めた経緯を語っています。

ただし、日本の女性アスリート全体で鏡選手が最初だったと確認できるわけではありません。他競技や海外には、以前から化粧、ネイル、髪色を楽しみながら活躍してきた選手がいます。

鏡選手の特徴は、レスリングという競技の中で自分らしいおしゃれを貫き、結果を残すことへの責任も引き受けた点にあります。

武蔵野音楽大学の特別対談で鏡選手は、髪を染めたりネイルをしたりできる、自分らしさを出せる環境として東洋大学を選んだことを明かしました。

同時に、おしゃれをして結果が出なければ批判されかねないため、自分へ良い意味でのプレッシャーをかけていたとも説明しています。

つまり、鏡選手にとってのおしゃれは、努力から目をそらすためのものではありません。好きな姿でマットへ上がる以上、競技でもやるべきことをやり遂げるという覚悟と結びついていたのです。

ひまわりネイルと五輪仕様のデザイン

2023年7月、世界選手権代表を争うプレーオフで、鏡選手は大好きなひまわりを描いたネイルを披露しました。

本人はREAL SPORTSのインタビューで、ひまわりの明るい色から元気をもらい、気合を入れるために選んだという趣旨を語っています。

パリ五輪では、金色や金メダルを意識したデザインを含むネイルで試合に臨みました。

2024年8月11日放送のテレビ朝日系「サンデーLIVE!!」では、準決勝後の鏡選手が、ネイルは少しずつ取れてきたものの、金色と金メダルは残っているので決勝まで残したいと話しています。

世界一が決まる舞台で指先まで自分らしく整える姿には、かわいらしさだけでなく、勝負への強い意志も感じられます。

※画像はAIによるイメージ

トリコロール風の髪色もパリで注目

パリ五輪では、青、白、赤を取り入れたトリコロール風の髪色も話題になりました。

開催国フランスの国旗を思わせる華やかな色合いで、五輪という特別な舞台にもよく映えていましたね。

「サンデージャポン」出演時には、この髪色によって会場の人々が応援してくれたという趣旨の話も紹介されました。

ただし、髪色が観客の応援や試合結果へ直接影響したと客観的に証明できるわけではありません。鏡選手本人が、会場の雰囲気を前向きに受け止めたエピソードとして理解するのが適切です。

マウスピース、ネイル、髪色には、「こう見られなければならない」という型よりも、自分が心地よく戦える姿を選ぶ一貫性があります。

そこに、鏡選手のおしゃれが表面的な話題だけで終わらない理由があるのでしょう。


理由3:かわいさと強さを両立する芯のある性格

鏡優翔選手がかわいいと言われる3つ目の理由は、柔らかな雰囲気の奥に、世界一を目指して努力を続ける芯の強さがあることです。

鏡選手は幼いころから順調に勝ち続けただけではありません。

2022年末には大胸筋を断裂し、2024年3月には肋骨を骨折。さらに同年5月には、前述した右膝内側側副靱帯損傷という大けがに見舞われました。

特に右膝の負傷は、全治3か月という診断でした。8月の五輪に間に合うのか分からないなか、タックルなど膝へ負担のかかる練習には制約が生じます。

鏡選手は、できないことばかりに意識を向けるのではなく、ウエートトレーニングや心肺機能の強化など、その時点で取り組める準備を続けました。

本人は後の対談で、けがを金メダルのために必要だった試練のように捉え、目標へ向かう道がぶれないよう意識したと振り返っています。

もちろん、けがそのものを良い出来事として美化することはできません。痛みや不安があり、回復が予定どおり進む保証もないからです。

それでも、自分では変えられない状況の中で、何を積み上げられるかを探した姿勢は、鏡選手の大きな強みだったと考えられます。

「かわいく、強く、カッコよく」が示すもの

鏡選手が掲げる「かわいく、強く、カッコよく」という言葉には、一つだけを選ばない生き方が表れています。

かわいくありたいから競技への本気度が低いわけでも、強くなるために好きなおしゃれを諦めなければならないわけでもありません。

鏡選手は、自分らしい髪色やネイルを楽しみながら、女子76キロ級で2023年世界選手権優勝、2024年パリ五輪優勝という結果を残しました。

とりわけ、体格とパワーがぶつかる最重量級で、ひまわりや「カワイイ」を前面へ出した意味は小さくありません。

従来の最重量級には、「屈強」「豪快」「迫力」といったイメージが先に立ちやすかったのではないでしょうか。鏡選手はそこへ、笑顔、華やかな色、親しみやすさという別の魅力を加えました。

これは、最重量級の力強さを否定したのではありません。力強さの中に、かわいさや明るさが同時にあってもよいと結果で示したところが重要なのです。

外見だけで評価しないことも大切

女性アスリートを「かわいい」という言葉だけで評価すると、競技者としての実績や努力が見えにくくなる危険もあります。

鏡選手の場合も、笑顔やネイルだけを切り取るのではなく、日本女子初の五輪最重量級金メダルを獲得するまでの準備と一緒に見る必要があります。

その一方で、本人が「かわいい」という言葉を大切にし、おしゃれを自分らしさの一部として積極的に語っていることも事実です。

本人の意思を無視して外見だけを消費するのではなく、鏡選手が自ら選んだ表現と競技への努力を両方受け止める。その見方が、選手への敬意につながると私は考えます。


鏡優翔の「かわいい」は競技力にどう結びついた?

ここからは、本人の発言と競技歴を踏まえた筆者の考察です。

私は、鏡優翔選手の「かわいい」は競技力を直接高める魔法ではなく、自分らしく大舞台へ立つための環境づくりだったと考えています。

本人が確認可能な形で語っているのは、「かわいい」と言われると笑顔になり、力や調子につながること、好きなひまわりの色から元気をもらえること、そして髪色やネイルを楽しめる環境を選んだことです。

一方、「心理的なスイッチ」「セルフトーク」「ルーティン」「コンディショニング」という表現は、本人が一連の発言で用いた専門用語ではありません。

そのため、「カワイイ」のマウスピースに特定の心理学的効果があったと断定することはできません。金メダルの要因も、技術、体力、戦術、練習環境、周囲の支援などを含めて考える必要があります。

それでも、マウスピース、ひまわりネイル、髪色を別々の話題として見ると、鏡選手の本質を捉え損ねてしまう気がします。

3つに共通するのは、誰かが決めた「強い選手らしさ」に自分を合わせるのではなく、自分が笑顔になれるものを理解し、勝負の場へ持ち込んでいることです。

レスリングでは、相手と直接組み合いながら、わずかな重心の変化を読み、瞬時に攻撃や防御を選ばなければなりません。鏡選手が出場する76キロ級では、判断の遅れや姿勢の崩れが大きな失点につながることもあります。

そのため、大舞台で普段の判断力を発揮できる状態を整えることは、技術練習と切り離せない課題です。

鏡選手が「かわいい」という言葉から笑顔や力を得られると感じていたなら、その言葉を身近に置くことには、本人にとって十分な意味があったのでしょう。ただし、これは本人の発言を踏まえた筆者の解釈であり、効果を医学的・心理学的に証明するものではありません。

さらに注目したいのは、おしゃれをすることが鏡選手に責任感も与えていた点です。

本人は、髪を染めたりネイルをしたりしても、競技で弱ければ批判されてしまうと考え、自分へ良いプレッシャーをかけてきたと話しています。

好きな姿でいることは、楽しいだけではありません。その姿を貫くために、結果へ向き合う覚悟も必要だったのです。

ここに、鏡選手の「かわいい」が単なる話題作りでは終わらない理由があります。

明るい笑顔の裏で、人一倍厳しい練習を積み、けがを負った時期にもできる準備を探し続けた。その土台があったからこそ、「カワイイ」の4文字にも軽さではなく説得力が生まれたのでしょう。

私たちは、頑張るためには自分へ厳しい言葉を掛けなければならないと思いがちです。

けれども鏡選手の姿を見ると、自分が自然に笑顔になれる言葉や色を知ることも、目標へ向かうための一つの準備なのだと感じます。

かわいさと強さは反対側にあるものではありません。鏡選手の場合、その両方を自分の意思で選び、努力によって結びつけたところに、他の誰にもまねできない魅力があるのではないでしょうか。


まとめ

鏡優翔選手がかわいいと言われる理由は、周囲まで明るくする笑顔、自分らしさを大切にするおしゃれ、そして世界一へ向けて努力を続ける芯の強さにあります。

パリ五輪で話題になった「カワイイ」のマウスピースについて、鏡選手本人は、「かわいい」と言われると笑顔になり、自分の力や調子につながるという趣旨を語っています。

ひまわりネイルやトリコロール風の髪色も、鏡選手が自ら選んだ自己表現です。一方、それらを心理学的な「ルーティン」や「セルフトーク」と位置づけることは、本人が用いた表現ではなく、あくまで発言を踏まえた解釈となります。

鏡選手は2024年5月13日に右膝内側側副靱帯を損傷し、全治3か月と診断されながら、同年8月11日にパリ五輪女子76キロ級で優勝しました。

かわいい姿を楽しむだけでなく、その姿で堂々と戦うための努力も引き受ける。鏡優翔選手の本当の魅力は、笑顔、自分らしさ、競技への覚悟が一つにつながっていることなのでしょう。

これから鏡選手がどのような装いでマットへ上がるのかも楽しみですが、その笑顔の奥にある準備や思いまで、温かく見守っていきたいですね。


よくある質問

鏡優翔選手のマウスピースには何と書かれていた?

パリ五輪で使用したマウスピースには、カタカナで「カワイイ」と書かれていました。鏡選手は「かわいい」と言われると笑顔になり、自分の力につながるという趣旨をテレビ番組や山形市での行事で説明しています。

鏡優翔選手のひまわりポーズにはどんな意味がある?

両手を顔の下へ添え、手を葉、顔を花に見立てるポーズです。鏡選手は、太陽へ向かって咲き、見る人へ元気を与えるひまわりを好み、自身も周囲を明るくする存在になりたいと考えています。

鏡優翔選手はパリ五輪でどんな記録を達成した?

2024年8月11日のレスリング女子76キロ級決勝で、米国のケネディ・ブレイズ選手を3対1で破りました。日本女子レスリングでは初となる、五輪最重量級の金メダルです。

春野滋(エンタメ&スポーツ愛好家ライター)

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