日下尚選手の現在の所属はマルハン北日本カンパニーで、新所属は2025年4月23日に公表されました。
パリ2024オリンピックで金メダルを獲得した当時は三恵海運株式会社に所属していたため、古い選手名鑑には現在と異なる企業名が残っています。ただし、契約の厳密な発効日は公表されていません。
日下尚の現在の所属先はどこ?
日下尚選手の現在の所属は、株式会社マルハンの北日本カンパニーです。
株式会社マルハンは2025年4月23日、パリ五輪レスリング男子グレコローマンスタイル77kg級金メダリストの日下選手と所属契約を締結したと発表しました。
同じ発表では、日下選手を指導する笹本睦(ささもと・まこと)コーチとの所属契約も明らかにされています。選手だけではなく、指導者も含めた支援体制を整えたところが大きな特徴です。
現在の所属に関する重要事項を、先に整理しておきましょう。
確認項目 公表されている内容
現在の所属 マルハン北日本カンパニー
新所属の公表日 2025年4月23日
契約の表現 所属契約
厳密な契約発効日 公表資料では確認できない
旧所属 三恵海運株式会社
パリ五輪当時の所属 三恵海運株式会社
出身大学 日本体育大学
種目・階級 男子グレコローマンスタイル77kg級
指導者 笹本睦コーチ
今後の大きな目標 2028年ロサンゼルス五輪での2連覇
所属発表によると、マルハン北日本カンパニーは、日下選手が掲げる「2028年ロサンゼルス五輪での2連覇」と、レスリングをより身近な競技にしたいという思いに共感しています。
日下選手も新しい環境で競技活動を続け、ロサンゼルス五輪での連覇を目指す意思を示しました。競技を通して多くの人に喜びや希望を届けたいという思いも伝えています。
ここで注意したいのは、マルハンの公式発表で使われた言葉が「所属契約を締結」であることです。
正社員として入社したのか、雇用契約があるのか、普段どのような社内業務を担当しているのかまでは、2025年4月23日の発表に記載されていません。
そのため、「マルハンへ入社した」「社員選手になった」と言い換えるのではなく、公式表現に沿って「マルハン北日本カンパニーと所属契約を結んだ」と説明するのが正確です。
また、2025年4月23日は、あくまで新所属が公表された日です。契約が実際に効力を持った年月日や、三恵海運との契約が終了した日は公開資料から確認できません。
つまり、現時点で確実に言えるのは、2025年4月23日にマルハン北日本カンパニーとの所属契約が公表されたというところまでなのですね。
日下尚はいつ三恵海運から所属を変更した?
日下尚選手の新所属が明らかになったのは、2025年4月23日です。ただし、三恵海運からマルハン北日本カンパニーへ切り替わった厳密な契約発効日は公表されていません。
日下選手は2019年に日本体育大学へ進学し、2023年の卒業後は三恵海運株式会社の所属選手として競技を続けました。
所属と主な競技実績の流れは、次のように整理できます。
- 2019年:日本体育大学へ進学
- 2023年:日本体育大学を卒業し、三恵海運所属で競技
- 2023年:世界選手権男子グレコローマン77kg級で銅メダル
- 2024年:アジア選手権で優勝
- 2024年:パリ五輪男子グレコローマン77kg級で金メダル
- 2025年4月23日:マルハン北日本カンパニーが所属契約締結を発表
- 2025年6月:新所属の選手として初めて公式大会に出場
三恵海運所属時代の日下選手は、2023年世界選手権で銅メダルを獲得し、パリ五輪代表に内定しました。翌2024年にはアジア選手権とパリ五輪を制しています。
つまり三恵海運は、日下選手が大学を卒業して社会人選手となり、世界の頂点へ駆け上がった重要な時期の所属先でした。
パリ五輪当時のニュースや選手名鑑で「日下尚(三恵海運)」と紹介されているのは誤りではありません。当時の所属を正しく記録した情報です。
一方、五輪翌年の2025年4月23日には、マルハン北日本カンパニーとの所属契約が公表されました。
これは日下選手にとって、初めての五輪制覇を目指す段階から、五輪王者として2028年ロサンゼルス大会での連覇を目指す段階へ移った節目と見ることができます。
ただし、移籍に至った交渉の経緯や契約条件は、日下選手、三恵海運、マルハンの公表資料では詳しく説明されていません。
三恵海運との契約終了日も確認できないため、「2025年4月23日に移籍した」と断定するより、「2025年4月23日に新所属が公表された」と表現するのが適切でしょう。
JOCに三恵海運所属と書かれているのはなぜ?
JOCのパリ2024オリンピック選手プロフィールに「三恵海運株式会社」と掲載されているのは、パリ五輪当時の所属情報を記録しているからです。
JOCの同プロフィールは、2024年7月26日のパリ五輪開会式時点を基準とした情報です。
日下選手とマルハン北日本カンパニーとの所属契約が公表されたのは2025年4月23日ですから、約9か月の時点差があります。
情報を時系列に並べると、矛盾していないことが分かります。
- 2024年7月26日のパリ五輪開会式時点:三恵海運株式会社
- 2025年4月23日:マルハン北日本カンパニーが新所属を公表
- その後の大会・協会資料:マルハン北日本カンパニーと表示
検索結果には、現在のプロフィールだけでなく、過去の五輪や世界大会の選手名鑑も表示されます。そのため、どちらも公式情報なのに所属先が違うという状況が起こるのですね。
大会プロフィールは、その大会が行われた時点の記録を保存する役割もあります。選手の所属が変わるたびに過去大会の所属欄まで現在の企業名へ書き換えると、かえって当時の記録が分かりにくくなってしまいます。
現在の所属を調べる際は、単に「公式サイトに書かれているか」だけで判断せず、次の3点を見ることが大切です。
- そのページがいつ公開・更新されたものか
- どの大会や時点を基準とした情報か
- より新しい所属発表や大会資料が出ていないか
筆者としては、日下選手のケースは、古い公式情報が間違っているのではなく、情報の基準時点が違う典型例だと考えます。
「JOCでは三恵海運、別の公式資料ではマルハン」と企業名だけを見比べるのではなく、それぞれの日付まで確認すれば、所属の変化を正確に理解できます。
この確認方法は、日下選手に限らず、卒業、就職、プロ転向、スポンサー変更などで所属が変わるスポーツ選手を調べるときにも役立ちますよ。
ホリプロ公式サイトへの掲載とマルハン所属はどう違う?
日下尚選手はホリプロ公式サイトのスポーツ文化事業部にもプロフィールが掲載されていますが、大会や日本レスリング協会の資料で表示される現在の所属はマルハン北日本カンパニーです。
ホリプロのプロフィールにも、日下選手がマルハン北日本カンパニー所属のレスリング選手であることが記載されています。
したがって、レスリング大会での所属先を一つ答える場合は、マルハン北日本カンパニーとするのが適切です。
一方で、ホリプロ公式サイトにプロフィールがあるからといって、公開ページだけで所属契約やマネジメント契約の詳しい内容まで判断することはできません。
確認できる事実と、確認できない事柄を分けると次のようになります。
- 大会・協会資料で表示される所属:マルハン北日本カンパニー
- ホリプロとの確認できる関係:スポーツ文化事業部の公式サイトにプロフィールを掲載
- 契約の開始日や範囲:公開プロフィールでは確認できない
- 独占的なマネジメント契約かどうか:公開情報だけでは断定できない
スポーツ選手の場合、大会で表示される企業・チームと、メディア出演や講演などに関わる窓口が別に存在することがあります。
ただし、日下選手についてホリプロがどの業務をどこまで担当しているかは、公表されたプロフィールの範囲を超えて推測できません。
そのため、「日下選手はホリプロ所属だからマルハン所属ではない」、あるいは「ホリプロがすべての活動を管理している」と断定するのは避けるべきでしょう。
正確には、マルハン北日本カンパニーとの所属契約が公式発表され、ホリプロのスポーツ文化事業部公式サイトにもプロフィールが掲載されているという二つの事実があります。
複数の組織名が並んでいると少し複雑に感じますが、それぞれのページが何を示しているのかを分ければ、すっきり理解できますね。

所属変更後の日下尚はどんな成績を残した?
日下尚選手は新所属の公表後も、国内外の主要大会で優勝やメダル獲得を重ねています。
所属確認という本記事のテーマに沿い、代表的な結果を絞って紹介します。
時期 大会・出来事 結果
2025年6月 明治杯全日本選抜レスリング選手権大会 77kg級優勝・最優秀選手賞
2025年9月 UWWシニア世界選手権 銀メダル
2025年12月 天皇杯全日本レスリング選手権大会 77kg級優勝・優秀選手賞
2026年5月 明治杯全日本選抜レスリング選手権大会 77kg級優勝
2026年6月発表 愛知・名古屋アジア大会 日本代表に内定
新所属の選手として初めて臨んだ公式大会は、2025年6月19日から22日まで東京体育館で開催された明治杯全日本選抜レスリング選手権大会でした。
マルハンが2025年7月7日に公表したニュースリリースによると、日下選手は男子グレコローマン77kg級で優勝し、最優秀選手賞も受賞しています。
日下選手は、初日に緊張して約3時間しか眠れなかったものの、2日目には自分らしい試合ができたという趣旨の振り返りを残しました。
五輪王者であっても、新しい所属先を背負う初戦には特別な緊張があったのでしょう。その状況で優勝と最優秀選手賞を獲得したことは、新体制での力強い一歩だったと私は感じます。
2025年9月にクロアチア・ザグレブで行われたUWWシニア世界選手権では銀メダルを獲得しました。
日下選手は敗戦を厳しく受け止めながら、課題と今後伸ばすべき部分が明確になったという趣旨のコメントを発表しています。五輪金メダルを到達点にせず、次の成長材料を探している姿勢が伝わりますね。
さらに、2025年12月の天皇杯全日本選手権、2026年5月の明治杯でも77kg級を制しました。
日本レスリング協会は2026年6月11日付の発表で、愛知・名古屋アジア大会の男子グレコローマン77kg級代表として、マルハン北日本カンパニー所属の日下選手を掲載しています。
こうした成績から、新所属の公表後も国内外の第一線で戦い続けていることが分かります。
ただし、好成績の理由を所属変更だけに求めることはできません。本人の努力、日本代表の強化環境、長年の技術の積み重ね、笹本コーチの指導など、複数の要素が関係しているからです。
マルハンが日下選手と笹本コーチの双方と所属契約を結んだことは確認できますが、遠征費、報酬、練習場所などの支援条件は詳しく公表されていません。
確認できる所属体制と大会結果を紹介しつつ、その間の因果関係までは断定しないことが、選手の歩みを誠実に伝えるうえで大切だと考えます。
日下尚と笹本睦コーチの同時契約にはどんな意味がある?
ここからは、公表された事実を踏まえた筆者の考察です。
今回の所属発表で特に注目したいのは、日下選手だけでなく笹本睦コーチも同時に所属契約を結んだことです。
笹本コーチは、シドニー、アテネ、北京とオリンピック3大会に出場し、全日本選手権8連覇や2007年世界選手権銀メダルなどの実績を持つ元トップ選手です。
所属企業が競技者だけを迎える場合、選手は新しい環境に合わせながら、従来の指導体制を別の形で維持しなければならないことも考えられます。
今回は選手とコーチの双方との契約が公式に発表されました。私はここに、五輪王者となった日下選手の技術や準備の軸を大きく変えず、ロサンゼルス五輪へ向かいやすくする狙いがにじんでいるように感じます。
もちろん、契約前後の練習内容や指導時間を比較できる資料は公開されていません。同時契約が好成績の直接的な理由だと断定することはできませんが、支援対象が選手一人で終わっていない点には確かな特色があります。
また、マルハン北日本カンパニーは、日下選手の競技成績だけでなく、レスリングをより身近なスポーツにしたいという思いにも共感しています。
日下選手には、中学時代に取り組んだ相撲の経験をレスリングに生かす「相撲レスラー」という覚えやすい個性があります。
五輪金メダリストという実績に加えて、異なる競技の経験を自分らしい戦い方へ結びつけた物語は、レスリングを詳しく知らない人にも魅力を伝えやすいのではないでしょうか。
さらに、マルハン北日本カンパニーとの所属契約と、ホリプロ公式サイトでのプロフィール掲載を分けて捉えると、日下選手の現在地がより立体的に見えてきます。
一つは大会へ出場する選手を支える企業との関係、もう一つは競技外で日下選手を知ってもらう接点になり得る公式掲載です。
もっとも、ホリプロとの契約内容は公開ページから確認できないため、両者が具体的にどのような役割分担をしているかまでは言えません。
それでも、日下選手が「競技で勝つこと」と「レスリングを身近にすること」の両方を目標に掲げている点を考えると、競技成績以外の発信にも今後注目する価値がありそうです。
マルハン北日本カンパニーへの所属は、選手名鑑に表示される企業名が変わっただけではありません。
パリ五輪の金メダリストが、笹本コーチとの指導関係を保ちながら、2028年ロサンゼルス五輪での2連覇と競技普及を目指す新しい段階に入った節目だと、筆者は考えています。
直近では、2026年の愛知・名古屋アジア大会が大きな舞台になります。その先のロサンゼルス五輪へ向けて、どのように課題を克服していくのか見守りたいですね。
まとめ
日下尚選手の現在の所属は、マルハン北日本カンパニーです。株式会社マルハンが2025年4月23日、日下選手と笹本睦コーチとの所属契約締結を発表しました。
ただし、2025年4月23日は新所属の公表日です。契約の厳密な発効日、三恵海運との契約終了日、雇用形態などは公開資料では確認できません。
日下選手は2023年に日本体育大学を卒業した後、三恵海運所属で競技を続け、2024年のパリ五輪男子グレコローマン77kg級で金メダルを獲得しました。
そのため、パリ五輪当時の情報を記録するJOCのプロフィールに三恵海運と書かれているのは正しく、現在のマルハン所属とも矛盾しません。
ホリプロ公式サイトにも日下選手のプロフィールがありますが、公開ページだけでは詳しい契約形態や業務範囲までは分かりません。大会や日本レスリング協会の資料で表示される所属は、マルハン北日本カンパニーです。
新所属公表後は、2025年明治杯優勝、世界選手権銀メダル、天皇杯優勝、2026年明治杯優勝を記録し、愛知・名古屋アジア大会の日本代表にも内定しました。
日下選手と笹本コーチをそろって支援する現在の体制は、ロサンゼルス五輪連覇を目指すうえで注目したいポイントです。
本記事は、マルハンの所属契約発表および大会関連ニュース、日本レスリング協会の代表発表、JOCのパリ2024選手プロフィール、ホリプロのスポーツ文化事業部公式プロフィールを参照し、2026年8月30日に所属表示と公表時点を確認しました。今後、新たな所属発表があった場合は情報を更新します。
よくある質問
日下尚選手の現在の所属先はどこですか?
現在、大会や日本レスリング協会の資料で表示される所属はマルハン北日本カンパニーです。株式会社マルハンが2025年4月23日に所属契約の締結を発表しました。
日下尚選手が三恵海運から所属を変更したのはいつですか?
新所属が公表されたのは2025年4月23日です。ただし、契約の厳密な発効日と三恵海運との契約終了日は公表資料で確認できません。
日下尚選手はホリプロとマルハンのどちらに所属していますか?
大会・協会資料で表示される所属はマルハン北日本カンパニーです。ホリプロではスポーツ文化事業部の公式サイトにプロフィールが掲載されていますが、公開ページだけでは契約形態や担当範囲までは確認できません。
執筆:春野滋(エンタメ&スポーツ愛好家ライター)


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