鏡優翔さんは中島イシレリさんとのレスリング対決で、残り30秒から4点を奪い、7対6で逆転勝利しました。
対決が放送されたのは、2026年1月22日のTBS系「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」第413回です。文化系女子に変装したパリ五輪金メダリストと元ラグビー日本代表による、競技の枠を越えた真剣勝負となりました。
鏡優翔の「モニタリング」企画では何があった?
2026年1月22日に放送された「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」第413回では、レスリング女子76キロ級の鏡優翔さんが、運動が苦手そうな文化系女子に変装しました。
TBSの番組案内や同回の配信ページでは、「レスリング鏡優翔が地味めな女子に扮し、一流アスリートと真剣勝負する企画の後編」と紹介されています。
今回の対戦相手は、次の3人でした。
- NEWSの小山慶一郎さん
- 元プロ野球選手の杉谷拳士さん
- 元ラグビー日本代表の中島イシレリさん
鏡さんは2024年パリ五輪のレスリング女子76キロ級で金メダルを獲得した選手です。しかし、対戦相手にはその正体を伏せ、服装やカツラでおとなしい女性になりきっていました。
2026年1月23日付のデイリースポーツの記事では、鏡さんが両手と両足に合計6キロの重りを装着していたことも報じられています。
ただし、公開されている番組案内だけでは、すべての対戦で同じ条件のまま重りを着けていたのか、その装着時間までは確認できませんでした。そのため、本記事では「企画で合計6キロの重りが使われた」と整理し、全試合を通じて装着していたとは断定しません。
手足に重りが加わると、単純に体重が6キロ増えるだけでは済みません。
レスリングでは、低い姿勢へ素早く移ったり、相手の動きに合わせて足を細かく運んだりします。身体の末端が重くなれば、タックルへの踏み込みや切り返しにも影響が出ると考えられます。
スタジオでは、五輪3連覇の吉田沙保里さんや、五輪メダリストの浜口京子さんも対決を見守りました。
なお、鏡さんが挑戦したのはラグビーではありません。ラグビー選手だった中島さんを相手に、レスリング形式で勝負した企画です。
小山慶一郎・杉谷拳士との勝負はどうなった?
中島イシレリさんとの対決に先立ち、鏡優翔さんは小山慶一郎さん、杉谷拳士さんとも組み合いました。
小山さんとの勝負では、鏡さんが正体を隠しながらも、その強さをのぞかせます。一度は素早く相手を倒し、再戦ではすぐに決着させず、文化系女子の設定を保つような試合運びを見せました。
番組映像からは、鏡さんが相手の動きに合わせて、出す力や攻撃の速さを調整しているように見えます。
もちろん、どこまでが鏡さん自身の判断で、どこまでが番組上の演出だったのかは、公開情報だけでは判断できません。それでも、一気に倒す展開と、正体を悟られないように見える展開の両方が放送されたことで、本来の実力との差が印象的に伝わりました。
元プロ野球選手の杉谷さんとの最初の勝負では、鏡さんが力を抑えているように見える展開となり、杉谷さんが優位に立ちました。
その後に行われたスパーリングでは、鏡さんがタックルなどで得点を重ね、10対0で勝利しています。
杉谷さんは鏡さんのタックルについて、大谷翔平選手の速球を引き合いに出すほどの速さだったと驚いていました。
これはタックルの速度を計測し、大谷選手の投球速度と数値で比較したという意味ではありません。元プロ野球選手である杉谷さんが、反応するのが難しいほどの速さを野球の感覚で表したものです。
レスリングのタックルは、離れた位置から勢いだけで飛び込めば決まる技ではありません。
相手の足の位置や身体の向き、重心が移る瞬間を見極め、低い姿勢で懐へ入る必要があります。杉谷さんが強く驚いたのは、鏡さんの移動速度だけでなく、仕掛けるタイミングの鋭さも含まれていたのではないかと私は考えます。
小山さんとの勝負では力を調節する技術、杉谷さんとのスパーリングでは一気に得点差を広げる決定力が見えました。この二つが、最後に待つ中島さんとの接戦を際立たせる前段になっていたのですね。
鏡優翔対中島イシレリはなぜ前半3対6になった?
最後の対戦相手として登場した中島イシレリさんは、トンガ出身の元ラグビー日本代表です。
2019年のラグビーワールドカップ日本代表として知られ、番組では握力87.1キロを記録。トレーニング器具を使った場面でも、ラグビーで鍛えた強烈なパワーを見せました。
試合前の綱引きでは、鏡さんが正面から力をかけても、中島さんを簡単には崩せない場面がありました。
ここで見えてきたのは、五輪金メダリストであっても、競技条件が変われば常に力比べで圧倒できるわけではないという当たり前でありながら大切な点です。
綱引きは、足元を固めて後方へ引く力を競います。一方のレスリングでは、相手の力を正面から受け止め続けるのではなく、重心や力の向きを利用して姿勢を崩す技術が求められます。
中島さんの大きな身体と押し引きの強さを、鏡さんがレスリングの技術でどう攻略するのか。試合前の力比べによって、この対決の焦点が分かりやすく示されました。
試合が始まると、中島さんは鏡さんの背後へ回り、2点を先取しました。
前半の途中には中島さんの靴が脱げ、試合が一時中断する場面もあります。スコアが動くにつれて、中島さんは目の前の文化系女子が予想以上に強いことへ疑問を抱き始めました。
鏡さんが中島さんを場外へ押し出して得点すると、その戸惑いはさらに大きくなります。
中島さんが普段何をしている人なのか尋ねると、鏡さんは設定を崩さず、パソコンを使っているといった趣旨で答えました。中島さんがパソコンの種類を聞き返すやり取りは、真剣勝負の中に笑いが生まれた場面です。
前半終盤には、中島さんがラグビーで培った低いタックルを決めて得点しました。その結果、前半は鏡さん3点、中島さん6点で終了します。
ラグビーとレスリングのタックルは、似て見えても目的が異なります。
ラグビーでは、主にボールを持って走る相手を止めるためにタックルします。レスリングでは、相手をマットへ倒したうえで有利な体勢を確保し、その後の攻撃へつなげることが重要です。
それでも、腰を低くして相手の懐へ入り、接触の瞬間に押し負けない足腰が必要な点には共通性があります。
中島さんが専門外のレスリング形式で前半をリードできたのは、ラグビーで身につけた接触の強さや低いタックルを応用できたからだと考えられます。
「五輪金メダリスト対元ラグビー日本代表」という肩書だけを見れば、鏡さんが自分の競技で圧倒すると想像した方もいたでしょう。ところが、中島さんは6点を奪い、対決を最後まで分からないものにしました。
異種競技対決では勝った側だけが注目されがちですが、私は中島さんが自分の競技経験をレスリングへ持ち込んだ対応力にも、大きな価値があったと感じます。

残り30秒で3対6から7対6へ逆転した攻防とは?
3対6で前半を終えた鏡優翔さんは、後半に向けて上着を脱ぎ、より動きやすい状態で勝負へ戻りました。
番組では、正体を隠し続けることよりも勝負へ集中するような鏡さんの姿が映し出されています。ただし、鏡さんが実際にどのような心境だったのかは、本人が明言した範囲を超えて断定できません。
後半の激しい攻防では、鏡さんのカツラがずれ、顔がはっきり見える状態になりました。
そこで中島さんは、対戦している女性がパリ五輪に出場していた鏡さんだと気づきます。違和感の正体が分かった中島さんは、五輪で見た選手ではないかという趣旨の反応を見せました。
正体が知られた後も、試合はそのまま続きます。
残り30秒で3点を追っていた鏡さんは、中島さんを倒す攻撃で2点を獲得し、続けて相手の身体を返す展開でさらに2点を加えました。
得点経過は次のとおりです。
時点 鏡優翔 中島イシレリ
前半終了 3点 6点
残り30秒からの加点 4点 0点
最終スコア 7点 6点
日本レスリング協会の「レスリングのルール」によると、女子レスリングではテイクダウンが2点、相手を回転させるガッツレンチなども2点として説明されています。
この公式ルールに照らすと、鏡さんの最後の4点は、相手を倒して攻撃を終えるのではなく、グラウンド状態から次の技術展開へつなげたことが大きかったと理解できます。
ただし、「モニタリング」の対決が、公式大会の時間や判定手順を含めた全規定をそのまま採用していたかどうかは、公開されている番組案内では確認できません。
したがって、ここでは番組内で示されたスコアを事実として扱い、五輪や全日本選手権と同一条件の公式試合だったとはみなしません。
それでも、テイクダウン後の展開が勝敗を分けたことは確かです。
残り30秒で3点差なら、2点を一度取るだけでは逆転できません。鏡さんには、相手を倒した直後に攻撃を継続し、もう一度得点する必要がありました。
中島さんほど身体が大きく、接触の強い相手を倒すだけでも簡単ではありません。さらに、その体勢から身体を返すには、力任せではなく、相手の重心が崩れた瞬間を逃さない判断が必要です。
スタジオで解説した吉田沙保里さんも、パワーのある中島さんを前に、多くの人なら怖さを感じるようなところへ鏡さんが入っていった点を評価していました。
この場面は、公式戦とバラエティー企画を同列にはできないものの、鏡さんの競技力を理解する材料にはなります。
76キロ級は女子レスリングで最も重い階級です。世界の大柄で力の強い選手と組み合うには、接触を避け続けるのではなく、必要な瞬間に自分から間合いへ入り、連続攻撃へ移らなければなりません。
今回も、一度の攻撃で満足せず、必要な4点を一つの流れで取り切ったところに、重量級の世界で戦ってきた選手らしい得点感覚が表れていました。
7対6の逆転劇で見えた鏡優翔と中島イシレリの強み
今回の対決を、「レスリング選手がラグビー選手に勝った」という競技間の優劣だけで見るのは適切ではありません。
舞台はレスリング形式であり、鏡さんに専門性がある条件でした。一方、中島さんはラグビーで磨いたパワー、低いタックル、接触時の安定性を生かし、前半に6点を奪っています。
終盤では、鏡さんがレスリング特有の連続攻撃によって4点をまとめました。
つまり、前半は中島さんの身体能力と異競技への適応力、最後は鏡さんの専門技術と状況判断が、それぞれスコアに表れた対決だったのです。
筆者として特に注目したいのは、鏡さんが残り時間と点差に合った攻撃を選んだことです。
3点差を逆転するには最低でも4点が必要でした。最後の場面で相手を倒した後に動きを止めず、追加点まで取りにいったことには、「何をすれば勝てるのか」を瞬時に組み立てる競技者の判断力がにじみます。
これは単純な腕力だけでは説明できません。
自分が取った点数、残された時間、相手の体勢を同時に把握しなければ、倒した直後の短い機会を次の攻撃へつなげられないからです。
小山さんとの対決では出す力を調整しているような姿、杉谷さんとのスパーリングでは10対0まで得点を重ねる速攻、そして中島さんとの対決では1点差をひっくり返す連続攻撃が映りました。
三つの勝負は結果が違うだけでなく、鏡さんの強さを別々の角度から見せています。
- 相手に応じて動きや力を変える調整力
- タックルの速さと仕掛けるタイミング
- 劣勢でも必要な得点を計算して取り切る判断力
私は、この三つ目の判断力こそ、中島さんとの対決で最も伝わった魅力だと考えます。
鏡さんは2024年パリ五輪のレスリング女子76キロ級で金メダルを獲得しました。日本女子にとって最重量となる階級での金メダルは、体格とパワーに勝る世界の選手へ技術で対抗してきた成果でもあります。
もちろん、バラエティー番組では安全や演出への配慮があり、五輪の公式戦と緊張感や条件は異なります。
それでも、強い相手へ踏み込み、倒した後も攻撃を続けるというレスリングの本質が、残り30秒の場面に凝縮されていました。
試合後に企画を明かされた中島さんは、疲れた様子を見せながら、関西弁を交えて明るく反応しました。
中島さん本人も放送後、自身のSNSで鏡さんをメダリストとしてたたえ、強かったという趣旨の投稿をしています。真剣に組み合った相手を素直に認める姿勢からは、中島さんの親しみやすい人柄が感じられました。
視聴者の反応を紹介したデイリースポーツの記事でも、対決の面白さや感動だけでなく、中島さんの人柄に好意的な声が寄せられたと伝えられています。
正体が分からないまま本気で対抗し、ネタバラシの後には相手の強さを認める。その清々しい反応があったからこそ、鏡さんの逆転勝利も、相手を一方的に打ち負かした話ではなく、二人の魅力が残る勝負になったのでしょうね。
まとめ
鏡優翔さんは、2026年1月22日放送の「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」第413回で、文化系女子に変装して元ラグビー日本代表の中島イシレリさんとレスリング対決を行いました。
中島さんは握力87.1キロのパワーとラグビー仕込みの低いタックルを生かし、前半を6対3でリードします。しかし、鏡さんは残り30秒からテイクダウンと、その後の返しにつながる連続攻撃で4点を獲得。最終スコア7対6で逆転しました。
鏡さんの専門技術だけでなく、中島さんが異競技の経験を生かして6点を奪ったことも、この対決の大切な見どころです。
変装が崩れるハプニング、最後まで分からない得点差、試合後の明るいネタバラシがそろい、レスリングを普段見ない方にも、倒した後まで続く攻防の面白さが伝わる企画となりました。
よくある質問
鏡優翔さんが「モニタリング」に出演したのはいつですか?
中島イシレリさんとの対決が放送されたのは、2026年1月22日です。番組の第413回として配信案内にも掲載されました。
鏡優翔さんと中島イシレリさんは何の競技で対決しましたか?
レスリング形式で対決しました。中島さんは元ラグビー日本代表ですが、ラグビーの試合を行ったわけではありません。
鏡優翔さんはどのように逆転したのですか?
前半終了時点では3対6でした。鏡さんは残り30秒から相手を倒す攻撃で2点を取り、続くグラウンドの攻撃でさらに2点を加え、7対6と逆転しました。
参照・確認した資料
- TBS「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」2026年1月22日放送・第413回案内
- 同回の配信ページに掲載された番組内容紹介
- デイリースポーツ「関西弁の元日本代表ラガーマン『オリンピック出てたやんか!』」2026年1月23日付
- 日本レスリング協会「レスリングのルール」得点システム
- 中島イシレリさんの放送後のSNS投稿
- 事実確認日:2026年8月30日
執筆者:春野滋(エンタメ&スポーツ愛好家ライター/スポーツ観戦をきっかけに競技ルールや選手の歩みを調べ、公式資料と報道を照合しながら初心者にも分かりやすく紹介しています)


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