渡邉聡美選手は八洲学園大学国際高等学校に在籍し、英国のローハンプトン大学へ進学しました。卒業については競技関係者のプロフィールに記載があります。
12歳で渡ったマレーシアでは、現地校とスカッシュのエリートアカデミーに通っていました。ただし、交換留学などの制度を利用した「正式な留学」だったかは公表されていません。
渡邉聡美の高校・大学はどこ?確認できる学歴一覧
渡邉聡美選手の高校は八洲学園大学国際高等学校、大学は英国のUniversity of Roehampton(ローハンプトン大学)です。
ただし、情報の確度には違いがあります。学校や日本オリンピック委員会(JOC)が確認しているのは「在籍・在学歴」であり、両校の卒業はスカッシュ用品を扱うFirst Waveの選手プロフィールに記載されています。
時期 学校・教育環境 確認できた内容 主な根拠資料
12歳以降 マレーシアの現地校 一般の学校に通学 Olympics.comの本人インタビュー
同時期 スカッシュのエリートアカデミー 現地校とは別に競技指導を受ける Olympics.comの本人インタビュー
高校 八洲学園大学国際高等学校 2016年に同校生徒として紹介 八洲学園公式サイト
高校 八洲学園大学国際高等学校 2018年の「在学校名/最終学歴」に掲載 JOCアジア大会プロフィール
高校卒業 八洲学園大学国際高等学校 卒業との記載あり First Wave選手プロフィール
大学 University of Roehampton JOC資料に「4年」として掲載 JOC選手情報
大学卒業 University of Roehampton 卒業との記載あり First Wave選手プロフィール
学部・専攻 非公表 確認できる公表資料に記載なし JOC・大学・競技関係資料
一次資料から確認できる範囲では、高校と大学への在籍は裏付けられています。一方、「卒業」はFirst Waveのプロフィールによる情報であり、卒業証書や本人による卒業報告まで確認できたわけではありません。
したがって、最も慎重に表現するなら、「八洲学園大学国際高等学校とローハンプトン大学に在籍し、First Waveのプロフィールでは両校卒業と記載されている」となります。
また、この記事では便宜上「海外就学」「海外留学歴」と表現しますが、マレーシアでの生活が学校間の交換留学や国の留学制度によるものだったかは不明です。確認できるのは、12歳で競技環境を求めてマレーシアへ渡り、現地の学校にも通ったことです。
この区別は細かなようで、とても大切ですよね。「海外で学んだ」という事実と、「特定の留学制度を利用した」という未確認情報を混同しないことが、正確な経歴紹介につながります。
渡邉聡美の高校は八洲学園大学国際高等学校
渡邉聡美選手が在籍していた高校は、沖縄県国頭郡本部町にある私立八洲学園大学国際高等学校です。
校名に「大学」という文字が入っていますが、「八洲学園大学国際高等学校」までが高校の正式名称です。大学そのものではなく、単位制・広域通信制の高等学校になります。
高校在籍を示す一次資料
八洲学園は2016年9月26日、公式サイトの「在校生・卒業生情報」で渡邉聡美選手を紹介しました。
記事では、第10回東アジアスカッシュ選手権の団体戦準優勝、ペナンジュニアオープン優勝などが伝えられています。学校自身が渡邉選手を生徒として紹介しているため、高校在籍を示す有力な一次資料です。
さらにJOCが公開した2018年ジャカルタ・パレンバンアジア大会のプロフィールにも、「在学校名/最終学歴」として「私立 八洲学園大学国際高等学校」と掲載されています。
JOCの欄は在学校と最終学歴を兼ねた表記なので、この資料だけでは2018年時点の在学・卒業を厳密に判別できません。それでも、2016年の学校公式記事と合わせることで、同校に在籍していた事実は確認できます。
卒業については、First Waveの渡邉聡美選手プロフィールに「八洲学園大学国際高等学校卒業」と記載されています。学校公式の卒業生紹介や本人の卒業報告は今回確認できなかったため、記事では情報源の範囲を超えて断定しないのが適切でしょう。
通信制高校の仕組みは競技生活にどう役立った?
八洲学園大学国際高等学校は、全国から入学できる通信制高校です。公式案内では、自宅学習とスクーリングを組み合わせ、高校卒業に必要な単位を修得する仕組みが示されています。
同校は短期集中型のスクーリングを特徴としており、日々の学習を自分の生活環境に合わせて進められます。
渡邉選手本人が「海外遠征のためにこの高校を選んだ」と説明した一次資料は見当たりません。そのため、入学理由を決めつけることはできません。
一方、10代から海外で練習し、国際大会にも出場していた渡邉選手にとって、毎日同じ校舎へ通うことを前提としない学習方法が、競技生活と組み合わせやすかった可能性はあります。
ここで注目したいのは、通信制高校を単なる「通学日数の少ない学校」と捉えないことです。
通信制でも、定められたレポートやスクーリング、試験などを通じて単位を修得する必要があります。遠征の合間に学習時間を確保し、自分で進捗を管理する力も求められたと考えられます。
筆者としては、八洲学園の仕組みは「競技時間を増やすための近道」というより、生活拠点が変わっても高校教育を継続するための土台として機能したのではないかと見ています。
12歳でマレーシアへ渡った後はどこで学んだ?
渡邉聡美選手は神奈川県横浜市出身で、8歳からスカッシュを始めました。学びと競技の環境が大きく変わったのは、12歳でマレーシアへ渡ったときです。
2025年8月11日に公開されたOlympics.comのインタビューで、渡邉選手本人がマレーシアでの生活について説明しています。
渡邉選手は、現地の一般的な学校に通いながら、スカッシュセンター内にあるエリートアカデミーでも練習していました。学校とアカデミーは別々の教育・競技環境だったということです。
マレーシア移住は正式な「留学」だった?
渡邉選手が海外の学校で学んだことは確認できますが、交換留学、学校間協定、語学留学などの制度を利用したかは公表されていません。
そのため、「12歳でマレーシアへ留学した」と一言で説明するより、「競技のためマレーシアへ渡り、現地校にも通った」と書くほうが実態に近いでしょう。
本人のインタビューによると、渡航当初は一人で現地生活を始め、後から母親と妹もマレーシアへ移りました。
12歳は、日本なら小学校卒業から中学校入学へ向かう年代です。言葉や生活習慣が異なる環境で、学校生活と専門的な練習を同時に始めたのですから、コート外でも覚えることがたくさんあったでしょうね。
渡邉選手はマレーシア・ペナンでAaron Soyza(アーロン・ソイザ)コーチの指導を受けていたことが、現地大会を扱った海外報道から確認できます。
一方、「世界ランキング最高5位のトップ選手から指導を受けた」とする過去の紹介については、今回確認した資料だけでは人物名と指導期間を特定できませんでした。裏付けのない名前を推測で加えず、確認できたコーチとの関係だけを紹介するのが誠実です。
また、マレーシアで過ごした期間を「約5年間」とする二次資料はありますが、正確な渡航日と帰国日までは確認できません。「12歳から17歳ごろまで」と機械的に計算すると、高校入学時期や移動時期を確定したように見えてしまいます。
確実にいえるのは、12歳でマレーシアへ渡り、現地校とエリートアカデミーの双方に通ったことです。

渡邉聡美の大学は英国ローハンプトン大学
渡邉聡美選手は高校年代を経て、英国のUniversity of Roehampton(ローハンプトン大学)に在籍しました。
ローハンプトン大学はロンドン南西部に位置する大学です。JOCの選手情報には、渡邉選手の学校名として「University of Roehampton(United Kingdom)」、学年として「4年」と記録されています。
これは、渡邉選手が同大学の学生だったことを示す競技団体側の資料です。
First Waveの選手プロフィールには「University of Roehampton卒業」とあります。ただし、高校と同様に、大学公式の卒業者名簿や本人による卒業報告まで確認できたわけではありません。
したがって、大学在籍はJOC資料で確認でき、卒業はFirst Waveのプロフィールに記載されていると分けて理解する必要があります。
学部・専攻や卒業年月は公表されている?
渡邉選手がローハンプトン大学で学んだ学部・専攻は、今回確認した公表資料には記載されていません。
次の情報も不明です。
- 正確な入学年月
- 正確な卒業年月
- 所属学部と専攻
- 取得した学位
- 大学を選んだ具体的な理由
競技者であることから「スポーツ系の専攻ではないか」と想像したくなりますが、根拠がなければ書けません。専攻を公表していないことと、専攻が存在しないことも別の話です。
英国大学スポーツの大会でも優勝
大学在籍を具体的に裏付けるのが、英国の学生スカッシュ大会への出場です。
日本スカッシュ協会は2021年12月15日、ノッティンガム大学で開催された全英スカッシュ学生選手権で、渡邉選手が優勝したと発表しました。
同協会の記事によると、渡邉選手は第2シードとして出場。決勝では第1シードのLucy Beecroft選手に3対0で勝利しています。
さらにローハンプトン大学の公式記事では、2023年12月に行われたBUCS(British Universities & Colleges Sport)の個人選手権が紹介されています。
女子Aグレード決勝はローハンプトン大学の学生同士の対戦となり、渡邉選手がKatie Malliff選手を破って優勝しました。
BUCSは英国の大学スポーツを統括する枠組みです。渡邉選手は英国でプロ競技を続けただけでなく、大学所属選手として学生大会にも参加していたことになります。
通信制高校と英国大学スポーツはどう違った?
渡邉聡美選手の進路で興味深いのは、高校と大学で異なる形の両立を選んでいる点です。
教育段階 学び方の特徴 競技との接点
高校 自宅学習と短期集中スクーリングを組み合わせる通信制 海外生活や遠征を続けながら高校課程を進めやすい仕組み
大学 英国の大学に学生として在籍 BUCSなど大学スポーツの大会に所属選手として出場
共通点 学業と競技を同じ時期に継続 生活環境に合わせて両立方法を変えている
高校では、学ぶ時間と場所に柔軟性を持たせる制度が重要だったと考えられます。単位修得を進めながら、海外での練習や国際大会への出場に対応する形です。
大学では、教育機関そのものが競技参加の場にもなりました。ローハンプトン大学の学生として学び、BUCSの大会では大学所属の選手同士と競っています。
つまり、高校は競技生活の外側から学習継続を支える仕組み、大学は学業と学生競技が同じ組織内で交わる環境だったと整理できます。
もちろん、渡邉選手本人が両制度をこのように比較したわけではありません。これは、学校制度と大会記録を照合した筆者の分析です。
それでも、「通信制で学んだ」「英国の大学へ進んだ」という二つの事実を別々に見るより、年代に応じて両立方法を変えたと捉えると、進路の特徴がよく見えてきます。
2016年には八洲学園の生徒として東アジアスカッシュ選手権団体準優勝などを紹介され、大学時代には2021年と2023年の英国学生大会で優勝しました。
競技成績を学歴記事にすべて並べる必要はありませんが、この3例は学校に在籍していた時期と競技活動の接点を示す記録として意味があります。
渡邉聡美の学歴から見える進路選択を考察
渡邉聡美選手の学歴を調べて筆者が感じたのは、学校名の華やかさ以上に、成長段階に合わせて教育と競技の組み合わせ方を変えてきたことの重要性です。
12歳のマレーシアでは、現地校と競技アカデミーが並立していました。高校では日本の通信制教育を利用し、大学では英国の教育機関に所属しながら学生大会にも出場しています。
ずっと同じ両立方法を守ったのではありません。
年齢、生活拠点、競技レベルが変わるたびに、その時点で利用できる学習環境へ移っているところが渡邉選手の進路の特徴ではないでしょうか。
特に高校年代の選手にとって、競技と学業は時間の取り合いになりがちです。海外遠征が増えれば、出席日数や授業時間との調整も難しくなります。
通信制高校は、その問題に対する一つの選択肢になります。ただし、自宅学習が中心になる分、自分で課題と日程を管理する必要があり、決して「楽な進路」とはいえません。
大学では状況が変わり、英国大学スポーツの大会が競技機会になりました。2021年の全英学生選手権と2023年のBUCS個人選手権での優勝は、大学生活と競技歴が実際に重なっていたことを示しています。
私はこの歩みから、「文武両道には一つの正解しかないわけではない」と改めて感じました。
日本の全日制高校に毎日通い、そのまま国内大学へ進む道だけが基準ではありません。目標や生活拠点に応じて学校制度を選び直すことも、学びを大切にする姿勢の一つですよね。
ただし、学歴だけで現在の競技力を説明することはできません。技術を磨いた本人の努力、家族の支援、コーチや練習仲間、所属先など、多くの要素が重なっています。
そのうえで、若い時期から国や制度が異なる教育環境へ適応してきた経験は、世界各地を転戦する競技生活に通じる部分があると考えられます。
スカッシュは2028年ロサンゼルスオリンピックで初めて実施される予定です。渡邉選手の出場は代表選考や今後の成績などによって決まるため、現段階で断定はできません。
それでも、マレーシアと英国で学校生活を送り、海外の競技環境に身を置いてきた渡邉選手にとって、国際的な舞台は長年向き合ってきた日常の延長にあるのかもしれません。
まとめ
渡邉聡美選手は、八洲学園大学国際高等学校と英国のUniversity of Roehamptonに在籍しました。First Waveの選手プロフィールでは、両校を卒業したと記載されています。
高校在籍は2016年の八洲学園公式記事と2018年のJOCプロフィール、大学在籍はJOCの「4年」という記録から確認できます。一方、学校や大学が発表した卒業情報は今回確認できなかったため、「卒業」は情報源を明示して扱うのが慎重です。
12歳で渡ったマレーシアでは、現地校とスカッシュのエリートアカデミーに通っていました。正式な留学制度の利用は確認できないため、「海外留学歴」というより「競技移住に伴う海外就学」と捉えると分かりやすいでしょう。
学部・専攻、正確な入学・卒業年月は公表資料では分かりません。確認済みの事実と未確認情報を分けると、渡邉選手の学歴は「マレーシアでの現地就学、通信制高校への在籍、英国大学への進学」という流れで整理できます。
よくある質問
渡邉聡美選手の高校はどこですか?
八洲学園大学国際高等学校です。2016年に学校公式サイトが渡邉選手を生徒として紹介し、2018年のJOCプロフィールにも同校名が掲載されています。
渡邉聡美選手の大学はどこですか?
英国ロンドンのUniversity of Roehampton(ローハンプトン大学)です。JOCの選手情報には同大学の4年生として記録され、First Waveのプロフィールでは卒業と記載されています。
渡邉聡美選手はマレーシアへ留学したのですか?
12歳でマレーシアへ渡り、現地校とスカッシュのエリートアカデミーに通ったことは本人インタビューで確認できます。ただし、交換留学など正式な留学制度を利用したかは公表されていません。
主な確認資料
- 学校法人八洲学園「渡邉 聡美さん(神奈川県)」2016年9月26日公開
- 日本オリンピック委員会「渡邉 聡美(スカッシュ)プロフィール|ジャカルタ・パレンバンアジア大会」
- 日本オリンピック委員会の渡邉聡美選手情報「University of Roehampton(United Kingdom)(4年)」
- Olympics.com「スカッシュ・渡邉聡美インタビュー 日本の逸材はいかに誕生したのか」2025年8月11日公開
- 公益社団法人日本スカッシュ協会「全英スカッシュ学生選手権で渡邉聡美選手が優勝」2021年12月15日公開
- University of Roehamptonによる2023年BUCS個人選手権の活動紹介
- First Wave「渡邉聡美プロフィール」
執筆者:春野滋(エンタメ&スポーツ愛好家ライター)


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