安楽宙斗選手のワキ毛は映像で目立たないものの、剃毛や脱毛を本人が公表した事実は確認できません。
パリ2024の準決勝・決勝では、腕を高く上げる姿勢、ノースリーブ型ウェア、撮影距離などが重なり、「ないように見える」場面が生まれています。
安楽宙斗のワキ毛は本当にない?検証結果を先に整理
安楽宙斗選手のワキ毛が実際にないのか、剃っているのか、脱毛しているのかは確認できません。
今回の検証対象にしたのは、パリ2024で安楽選手が出場した次の競技です。
- 2024年8月5日:男子ボルダー&リード準決勝・ボルダー
- 2024年8月7日:男子ボルダー&リード準決勝・リード
- 2024年8月9日:男子ボルダー&リード決勝
- JOC(日本オリンピック委員会)が公表する選手情報と競技結果
- Olympics.comのパリ2024競技記事
- 日本山岳・スポーツクライミング協会の大会情報
映像や競技写真では、ノースリーブ型ウェアを着た安楽選手が腕を頭上へ伸ばし、脇が画面に入る場面を確認できます。その一部では、少なくとも視聴画面上、濃いワキ毛は目立ちません。
ただし、これはあくまで競技映像を見た際の外観上の印象です。
中継カメラは体毛を観察するためのものではなく、選手の全身とホールド、壁上での位置関係を映しています。画面を拡大しても、映像の解像度を超えた細部まで正確に判定できるわけではありません。
確認できたことと、確認できなかったことを分けると明快です。
区分 検証結果
脇が映る場面 準決勝・決勝の競技映像や写真で確認できる
映像上の見え方 ワキ毛が目立たないように見える場面がある
剃毛の公表 本人による発言や公式情報を確認できない
脱毛の公表 本人や所属先からの公表を確認できない
生まれつきの毛量 外部からは判断できない
競技規則との関係 ワキ毛の処理を求める規定は確認できない
検索した方が最も知りたい答えを一文で表すなら、「映像ではワキ毛がないように見えるが、本当にないのか、処理しているのかは分からない」となります。
少しすっきりしない答えに思えるかもしれませんね。
それでも、映像から確かめられる見た目と、本人しか知らない手入れの方法を混同しないことが、正確な検証には欠かせません。
パリ2024のどの競技映像で脇が見えやすかった?
特に確認しやすいのは、2024年8月9日の男子ボルダー&リード決勝です。
会場はフランスのル・ブルジェ・スポーツクライミング会場。準決勝を首位で通過した安楽選手は、決勝のボルダーで最後に登場しました。
八千代市が公表した競技報告によると、決勝のボルダーは17時15分から行われています。
安楽選手は第1課題を約45秒で一撃完登しました。「一撃完登」とは、その課題に最初の挑戦で成功することです。
この第1課題を含め、ボルダーの映像では、安楽選手がスタート位置から上半身を引き上げ、左右の腕を交互に高いホールドへ送る姿が映ります。
ホールドとは、壁に取り付けられた突起のこと。選手は手でつかむだけでなく、足で踏んだり、身体を壁へ寄せる支点にしたりします。
安楽選手は第2課題も完登。第3課題と第4課題では最終ホールド付近まで進み、ボルダーを69.3ポイントの首位で終えました。
第1課題のように比較的滑らかに登る場面でも、第3、第4課題のように遠い位置へ手を伸ばす場面でも、肩を開いて腕を頭上へ運びます。この動作によって、ノースリーブ型ウェアの袖口から脇が自然に見えるのです。
続くリード決勝は、八千代市の発表では19時35分から行われました。
高さのある壁をロープで安全確保しながら登り、到達地点を競うのがリードです。ボルダーよりも長い時間、片腕を上へ伸ばした姿勢が続きます。
安楽選手はリードで76.1ポイントを獲得し、ボルダーとの合計145.4ポイントで銀メダルに輝きました。
映像ではカメラが選手の斜め下や横方向から全身を追うため、腕、肩、脇、腰が一つの画面に入ります。ただし、壁の高い位置にいる選手を地上側から撮る場面では、顔や体毛といった細部は十分に解像されません。
8月5日のボルダー準決勝と8月7日のリード準決勝にも、同じ傾向があります。
安楽選手は準決勝のボルダーで69.0ポイント、リードで68.1ポイント、合計137.1ポイントを記録して首位通過しました。137.1という数値は、Olympics.comが公表した結果と一致します。
ここで大切なのは、どのラウンドを見ても、カメラの主目的はワキ毛の有無を記録することではない点です。
ボルダーでは壁と選手の全体像、リードでは到達したホールドと落下位置が重要になります。その撮影条件の中で「毛が見えなかった」としても、「毛が存在しない」という証明にはなりません。
安楽宙斗のワキ毛が目立たないように見える理由は?
競技姿勢、ウェア、撮影距離、動き、照明という複数の条件が考えられます。
まず大きいのは、スポーツクライミング特有の姿勢です。
選手は単に両腕を真上へ上げるだけではありません。遠いホールドを取るために片方の肩を押し上げたり、身体を横向きにして脇を壁側へ寄せたりします。
脇が画面に現れやすい一方、その角度は数秒ごとに変わります。
次に、安楽選手が着用していたノースリーブ型ウェアです。肩を動かしやすい形で、腕を上げたときには袖のあるシャツより脇が見えやすくなります。
しかし、袖口から脇が見えたとしても、体毛一本一本を確認できるとは限りません。
競技中の安楽選手は静止しているように見える瞬間にも、指の持ち方や足の位置を細かく調整しています。中継映像では被写体の動きに伴って輪郭がわずかにぼやけ、細い体毛は肌や影と区別しにくくなります。
撮影距離も重要です。
顔のアップが挿入されることはありますが、登っている最中の基本画面は、選手と次のホールドを一緒に収める引き気味の構図です。ワキ毛のような細部を確認するには距離があります。
さらに、競技会場では壁や選手を見やすくするため、強い照明が当たります。
明るい部分では細かな陰影が目立ちにくくなり、反対に腕の影が脇へ落ちれば、体毛と影を区別しづらくなることもあります。ただし、これらは一般的な映像上の条件であり、特定の照明効果が安楽選手のワキ毛を消したと断定するものではありません。
もともとの毛量や色、長さによって見え方が変わる可能性もあります。
とはいえ、そこから安楽選手の体質を推測することはできません。映像から責任を持って説明できるのは、「競技中継では細い体毛を判別しにくい条件がそろっている」というところまでです。
安楽宙斗は競技のために剃毛・脱毛している?
スポーツクライミングのためにワキ毛を処理しているという根拠はなく、本人の好みについても公表されていません。
安楽選手に関する公式プロフィールや競技インタビューでは、生年月日、所属、学歴、競技成績、練習への考え方などが紹介されています。
一方、ワキ毛を剃っている、短く整えている、脱毛していると説明した発言は、2026年8月24日時点で確認できませんでした。
したがって、次のような説はいずれも事実として扱えません。
- 登りやすくするためにワキ毛を剃っている
- 大会前に必ず自己処理をしている
- 医療脱毛や美容脱毛を受けている
- 生まれつきワキ毛がまったく生えない
- 所属先やスポンサーの方針で処理している
スポーツクライミングで選手の身体が直接ホールドと接する中心部分は、手と足です。
手には滑りにくくするためのチョークを付け、足には専用のクライミングシューズを履きます。ワキ毛の有無がボルダーやリードの得点を左右するという競技上の根拠は示されていません。
競技規則にも、選手がワキ毛を処理しなければならないという決まりは確認できません。
個人的な身だしなみや快適さを理由に整えている可能性は否定できませんが、それは安楽選手に限らず誰にでも当てはまる一般論です。「あり得る」というだけで本人の習慣にしてしまうことはできませんよね。
また、ワキ毛が目立たないことを清潔さと結びつけるのも適切ではありません。
体毛の量や手入れは個人差のある身体的な事柄です。体毛があることも、処理することも、その人の衛生状態や競技への真剣さを表すものではありません。
今回の検索で、安楽選手のワキ毛が特定のSNS投稿をきっかけに大規模な話題となったことを示す一次情報も確認できませんでした。
そのため、「ネットで大炎上した」「多くのファンが騒然となった」といった表現は避けるべきでしょう。競技映像を見た一部の視聴者が抱いた、素朴な検索上の疑問として捉えるのが妥当です。
パリ五輪決勝で見る安楽宙斗の本当の注目点とは?
脇が見えるほど腕を伸ばした場面では、反対側の足と腰の向きを一緒に見ると、安楽選手の技術が分かります。
2024年8月9日の決勝ボルダー第1課題で、安楽選手は約45秒という短い時間で一撃完登しました。
この結果から確認できるのは、課題を初見で読み、試登による修正を必要とせずトップまで到達したことです。勢いだけではなく、手順や身体の向きを登る前に組み立てる判断力があったと考えられます。
第2課題では、決勝進出者の中で安楽選手だけが完登しました。
競技メディア「CLIMBERS」は、この第2課題をバランス系と紹介しています。遠いホールドへ力任せに飛びつく課題とは異なり、身体の重心を崩さずに手足を動かす精度が問われたと読み取れます。
ここで腕だけを見てしまうと、長く伸ばしてホールドをつかんだように感じるでしょう。
けれども実際のクライミングでは、腕を伸ばす前に足で壁を押し、腰の位置を移し、次のホールドへ届く距離を作ります。片腕を上げたとき、反対側の足がどこに置かれているかを見ると、身体全体でバランスを取っていることが分かりやすいですよ。
第3課題と第4課題では、安楽選手は最終ホールド付近まで進んだものの完登には届きませんでした。
それでも69.3ポイントを獲得し、ボルダー終了時点では首位。英国のトビー・ロバーツ選手らを上回ってリードへ進みました。
リードでは安楽選手が76.1ポイント、ロバーツ選手が86.0ポイントを記録。最終的にロバーツ選手が合計155.2ポイントで金メダル、安楽選手が145.4ポイントで銀メダルとなりました。
JOCの公式結果では、3位はオーストリアのヤコブ・シューベルト選手で139.6ポイントです。
安楽選手はパリ2024当時17歳。JOCの選手ページによると、2006年11月14日生まれで、当時は千葉県立八千代高校3年、所属は株式会社JSOLでした。
この大会で日本男子として初めてスポーツクライミングのオリンピック表彰台に立ったことは、八千代市やJOCの発表でも確認できます。
外見の小さな特徴に目が留まるのは、それだけ競技映像が広く見られた証しとも考えられるでしょう。
しかし、私が映像から感じる安楽選手の魅力は、腕を伸ばした瞬間よりも、その直前の準備にあります。
足を置き直し、腰を壁へ近づけ、身体の向きを変えてから手を出す。その一連の動きが滑らかなため、難しい一手まで簡単に見えてしまうのです。
もちろん、「無駄がない」という評価は計測データではなく、筆者として競技映像を見た所感です。
ただ、決勝第1課題を一撃で完登し、第2課題では唯一の完登者になったという結果は、その印象を支える具体的な材料になります。
ワキ毛が見えるかどうかは、映像の一瞬だけを切り取った疑問です。
一方、その脇が見えるほど大きく肩を開く姿勢には、足で壁を押す力、腰の位置を保つ体幹、次のホールドを読む判断が集約されています。外見への関心を入口に、こうした動きまで見えてくると、観戦がぐっと面白くなるのではないかしら。
【考察】「ないように見える」と「ない」は分けて考えたい
筆者としては、今回の疑問で最も重要なのは、映像上の印象と本人に関する事実を分けることだと考えます。
パリ2024の競技映像では、安楽選手の脇が画面に入ります。ワキ毛が目立たないように感じられる場面もあります。
ここまでは映像を見た人の観察として表現できます。
しかし、「安楽選手はワキ毛を剃っている」「脱毛している」「もともと生えない」という説明には、本人の発言など別の根拠が必要です。今回確認した範囲では、その根拠はありませんでした。
とりわけパリ2024当時の安楽選手は17歳です。
若い選手が世界的な活躍をすると、成績だけでなく、髪形、表情、体格、ウェアなどにも関心が広がります。親しみを感じる入口になる一方、本人が話していない身体情報まで断定されやすくなる点には注意したいですね。
私は、視聴者が「なぜワキ毛がないように見えるのかしら」と疑問を持つこと自体を責める必要はないと思います。
検索をきっかけに、安楽選手がパリ2024で銀メダルを獲得したことや、ボルダーとリードで異なる能力が求められることを知る人もいるでしょう。
大切なのは、調べても分からなかった部分を想像で埋めないことです。
今回は、準決勝と決勝の日程、決勝の各課題、得点、ウェア、撮影距離まで確認しました。それでも剃毛や脱毛の事実にはたどり着けません。
だからこそ、結論は「公表されていない」とするのが最も正確です。
次に安楽選手の映像を見る機会があれば、脇だけでなく、伸ばした腕と反対側の足を見てみてください。
手を出す前に腰がどちらへ動いたか、足で壁をどの方向へ押したかまで追うと、世界トップクラスの登りが腕力だけでは成り立たないことが伝わってきます。
まとめ
安楽宙斗選手は、パリ2024の競技映像でワキ毛がないように見える場面があります。
特に2024年8月5日と7日の準決勝、8月9日の決勝では、ノースリーブ型ウェアで腕を頭上へ伸ばす姿が映りました。しかし、競技映像は選手の全身とホールドを追うために撮影されており、体毛の細部まで判定できる映像ではありません。
剃毛、脱毛、もともとの毛量について、本人や所属先が公表した事実は2026年8月24日時点で確認できません。
競技のためにワキ毛を処理する規則や、ワキ毛の有無が得点に影響する根拠も見当たりませんでした。
したがって、「映像では目立たないが、本当にないのか、処理しているのかは不明」というのが検証結果です。
安楽選手はパリ2024男子ボルダー&リード決勝で、ボルダー69.3ポイント、リード76.1ポイント、合計145.4ポイントを獲得。日本男子初となるオリンピック銀メダルに輝きました。
脇が映るほど大きく腕を伸ばす姿に注目したなら、ぜひ足、腰、重心の動きも追ってみてください。外見上の小さな疑問の先に、安楽宙斗選手の緻密なクライミング技術が見えてきます。
よくある質問
安楽宙斗選手はワキ毛を剃っていますか?
剃毛を認めた本人の発言や公式情報は確認できず、映像だけでは判断できません。
安楽宙斗選手はワキ脱毛を公表していますか?
2026年8月24日時点で、本人や所属先によるワキ脱毛の公表は確認できません。
なぜパリ五輪の映像では脇が見えやすいのですか?
ノースリーブ型ウェアを着用し、頭上のホールドへ腕を伸ばす動作が多いためです。
春野滋(エンタメ&スポーツ愛好家ライター)

コメント